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ACT.4 DUSTWAY

※注意!


この作品はフィクションです。これに登場する人物は実在しません。 公道で自動車レースをする所がありますが、それは危険ですのでやめてください。 後、車を運転する時はシートベルトをしっかり締めて、安全運転でお願いします。

 晩御飯を買い終え、買い物袋を持ってスーパーから出る翔子と智。

 今日の晩御飯はカレーライスだ。


翔子「いい買い物をしましたね~♪ 家に帰ったら楽しみです~」


 智の作る晩御飯が食べたくて、翔子はワクワクしている。


智「私の作る晩御飯が楽しみなのか?」


翔子「はい! なぜなら智姉さんの作る料理は世界一です!」


 翔子はニコニコしながら答えた。


茶髪の女性「ここで会うとはな! 斎藤智!」


翔子&智「!?」


 FD3S型RX-7乗りの青いジャケットを来た茶髪の女性が2人の前に来る。

 彼女は智のことを知っているかもしれない。


黒髪の女性「……」


 茶髪の隣に、無言でJZA80型スープラ乗りの、TRDロゴ入り黒シャツ服を来た黒髪の女性も来る。


智「私に何か用なのか? 雨宮芽来也と葛西サクラ。私は晩御飯を買って帰るところだ」


 帰るところだと言って、翔子と一緒にそのまま帰ろうとしたが……。


雨原芽来也「おい斎藤智、帰ろうとするんじゃねぇぞ」


 雨原と名乗る女性は智と翔子を呼び止める。


葛西サクラ「──オレたちはドリフト走行会について話をしていた所だ……」


智「ドリフト走行会? それはなんだ?」


 買い物袋を翔子に渡し、智はドリフト走行会について聞く。


サクラ「──ドリフト走行会か……明後日の午後10時に赤城山で行われるドリフトの見せ合いだ……」


 ドリフト走行会について雨原が説明した。


雨原「大勢いるギャラリーの前でダウンヒルのドリフトを見せ、上手かったらあいつらを喜ばせるけど、下手だったらつまらないと言われ、さらには帰ってしまうあるぞ」


 さらに続く。


雨原「ギャラリー達を喜ばせるには下手のドリフトをしないことと、ミスをしないことだなッ!」


 雨原は智にこのドリフト走行会に参加するか聞いた。


雨原「斎藤智、このドリフト大会に参加しないのか? お前のR35で見せる4WDドリフトはギャラリーのほとんどが喜ぶぞ」


 しかし、智はあっさり断る。


智「私は参加しない。走り屋を引退したんだ。引退してからは普通に生活をして、今は数日に1回、ランニング気分で走っている」


雨原「引退後でも、これに参加してもいいじゃないか」


智「いや、朝以外は走らないと決めている」


 智の断りは固かった。

 誘いを断られた後、雨原は翔子の顔を見る。


雨原「斎藤智の隣にいる、そこの小さなガキ、すごくかわいいな。年齢はいくつだ? 名前はなんだ?」


 ちょっとの文句を言いながらも翔子は答えた。


翔子「 ガキとはいわないで! おれは大崎翔子、体は小さいけど年は16歳だよ 」


雨原「16か、年の割に小さくていいな。ナデナデしたい奴だ」

 

 年齢に似合わぬ小ささに、雨原はそう言う。

 翔子に質問した後は雨原たちは翔子たち2人から去る。


雨原「さて、あたしたちは帰るぜ」


 雨原はFD、サクラは80(はちまる)と、それぞれの車に乗り、スーパーの出口に一旦止まる。

 窓を開け、車の右にいる智に話しかける。


雨原「斎藤智、心が変わったら参加しろよ!」


智「私はどんな理由でも参加しない。観戦するつもりもない」


 智はドリフト大会に参加する気はなさそうだ。

 スーパーから出て、雨原のFDとサクラの80は左方向に出ていく。


(ウオン、ウオオオオオオオン!)


 翔子は雨原について聞く。


翔子「智姉さん。さっきの人は誰だったでしょうか?」


智「あいつのことは晩御飯の時に聞こう。私たちも帰るぞ」


 翔子の質問の答えは晩御飯のお楽しみだ。


 午後6時半、翔子たちは帰宅し、リビングにいた。

 リビングのテーブルにはスーパーで買った材料で、智が作ったカレーライスが置いてある。

 翔子はそれを食べている所だ。

 晩御飯(ばんごはん)中にもかかわらず、智に話しかける


翔子(しょうこ)「智姉さん、帰る前に約束していた、スーパーにいたFD乗りについて話してくれますか」


(とも)「ああ、晩御飯の時にするつもりだったな。じゃあ話すから聞いてくれ」


 早速、食べるのを中断し、FD乗り・雨原(あめはら)芽来也(がらいや)について話す。


智「あのFD乗りの名は雨原芽来也。赤城最速の走り屋で、赤城最大のチーム・赤城(あかぎ)WIND(ウィンド)SONIC(ソニック)のリーダーだ」


翔子「赤城最速……!?」


 あまりにもびっくりに、右手で持っていたスプーンを落としてしまった。


(チィーン!)


智「最速だ。ストリートでのバトルでは1度も負けたことがないらしい。彼女はデビュー当時からベテラン相手でも負けなかった」


 雨原の強さを聞いて、翔子はビビり出す。


翔子「ベテラン相手でも負けなかった!? すごい……勝てる気しません」


 次に智は雨原のFDについて話す。


智「あいつのFDはモンスター級だ。ユーノス・コスモの3ローターエンジン、20B-REWを換装させている」


 ユーノスコスモとはマツダ・ユーノスブランドが販売したスポーツカーで、初代コスモこと、コスモスポーツから数えると4代目に当たる。型式はJCESE。

 コスモは量産車として初めて3ローターのロータリーエンジンを搭載した車だ。

 そのロータリーエンジンである20B-REWは燃費はリッター3km/h(ダイハツ・ミライースの10分の1、ランボルギーニ・ガヤルドと同じ)と悪いが、スペックは高く、トルクは41kgを出している。

 

翔子「このエンジンはV型12気筒並みのすごさを持っていると言われていますね……」


智「元々、333馬力になるように設計されていたらしいが、馬力規制により、280馬力に下げられた」


翔子「今はコスモは作られてませんが、20B-REWのような3ローターエンジンが作られたら、R35型GT-Rよりすごいかもしれません」


 話は変わり、次は雨原と一緒にいたJZA80乗りの話へ。


智「WINDSONICで雨原以外にもすごい奴はいる。スーパーで雨原と一緒にいた黒いJZA80乗り、葛西サクラだ」


翔子「黒髪でTRDのロゴが描かれた黒いTシャツを着たほうですね」


智「彼女は一部のメンバーと会話したことがないほど口数が少なく、笑った顔が見たことがないと言う人がいるほどの感情表現表さない」


 その無口で感情のない少女のすごさを語る。


智「しかし、愛車の80(ハチマル)で見せるドライビングは一流だ。特にブレーキングドリフトは凄く、実力ではリーダーの雨原に次ぐ」


翔子(WindSoicっ手強(てごわ)いメンバーばかりですね……オーラが見えそうです)


 WindSoicのサクラの強さを聞いた翔子はこのチームは強いと思ってしまった。


翔子「スプーンを落としたので洗ってきます」


 智の話の後、落ちたスプーンを拾い、台所で行く。

 台所でスプーンを洗いながら、ドリフト走行会のことを聞いた。


翔子「智姉さん、ドリフト走行会に参加しないと言っていましたね」


智「そう、私は断固参加拒否だ。観戦もしないぞ」


 参加しないと智は言っていたが、


翔子「おれ、観戦したいなとおもっています。別に参加する気はないのですが」


智「え!?」


 ドリフト走行会を観戦したいと翔子言い出す。


智「お前は私がいなくなると失神するはずだ」


翔子「でも観戦したくなりました」


智「観戦中に失神したらどうするんだ?」


 失神対策に翔子は、


翔子「智姉さんの写真付き御守(おまも)りを作ってくれますか?」


 御守(おまも)りを作って欲しいと言った。

 これのことに智は爆発寸前のように顔を赤くする。


智「私にそんなもの作れるのか!? そんなものは誰も作れないぞ。ただし、私の写真付きではなく別のものするぞ」


翔子「別のものって何でしょうか?」


智「それは……明日後(あさって)のお楽しみ。写真付きの御守りじゃないものにする」


翔子「じゃあドリフト走行会当日の明後日ですね。楽しみに待っておきます」


 その後、洗ったスプーンをハンカチで拭いて、再び席に座り、カレーを食べ始めた……。





 3月17日 深夜2時、赤城山。


 (ブオン、ブオオオオオオオオン!)


 2台の車がこの赤城山を登ってくる。車種は、先頭の方は紫色のRX-8(前期型)で、後ろの方は黒いJZA80だ。

 どちらも左右のリアフェンダーに「Wind(ウィンド)Soic(ソニック)」のステッカーを貼られている。

 JZA80に乗っているのは翔子たちスーパーで会った女、WindSoicの葛西(かさい)サクラだ。

 2台はヒルクライム最終コーナーへ突入する。


RX-8乗り(18歳女性・黒髪ロング・眼鏡)「最終コーナーだ。サクラさんを抜かせないぞ!」


サクラ「──甘いな……」


 サクラの80(ハチマル)がアウト側に入り、ドリフトでRX-8を追い抜く。


WindSoicのRX-8乗り「ぬ、抜かれた……」


 RX-8を抜いた後、長い直線で距離を離していった。



 頂上のパーキング、サクラの80とメンバーのRX-8が到着した。


WindSoicのメンバー(RX-8乗り)「サクラさん速すぎるよ」


WindSoicのメンバー(白の86乗り・19歳女性・金髪セミロング)「そりゃ速いよ。なぜなら、チーム内ではNo.2の実力と言われているからさ」


 雨原が来て、サクラに話しかける。


雨原(あめはら)「もう気がつけば明日になったな、サクラ。コンディションはどうだ?」


 サクラが答える。


サクラ「──うん。マシンもオレも順調だ……」


雨原「あたしもコンディション抜群だ。他のメンバーのコンディションも良ければ、明日のドリフト走行会はうまく行くぜ」


 雨原とサクラから走り屋のオーラが出る。


雨原(見てろよ、坂下智とスーパーで会ったガキ娘! あたしらの本気を見せてやるぜ!)


 早く完成させたいという気持ちで文章が短くなりました。短いのでこれ前編にします。

 後、雨原は雨宮という名前にする予定でしたが、もしRE雨宮の人が見たらヤバそうなので、「宮」をやめて、Rマジック社長の大原さんの「原」を取って、雨原にしました。

 第5話を見てくれた皆さん、はじめて見る気分で見てくれましたか?

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