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ACT.49 作戦会議

ACT.49 モミジとのバトル当日当日の朝。

 4月は終わり、5月3日のゴールデンウィーク初日だ。

 5月3日は憲法記念日という祝日で、今日は1947年に日本国憲法が施行されたことを記念された日だ。今日は祝日だが、日曜日なので6日に振り替え休日がある。6日に振り替え休日ってあることは今年のゴールデンウィークは6連休と長い。また、語呂合わせからゴミの日でもある。

 ちなみにポーランドという国でも日本同様、5月3日は憲法記念日だ。1791年に5月3日に「5月3日憲法」が施行されたことが記念されている日である。


 朝6時の葛西家、家族全員が朝ご飯を食べ終え、朝ご飯の食器を片づけた。

「母さん──実はボク……」

「なに、モミジ?」

 モミジがウメになんか聞く。

「ボクは今日のバトルで緊張している──」

 モミジの手を見れば、自分の言っている通り緊張しているようだ。

 モミジの手はブルブルと震えている。

「ボクは今日が怖い──今までバトルの日になればこんなことはなかったはずなのに……」

 モミジは怖がりな性格だが、バトルではそれを出したことはない。

 しかし、今日は違う。本性をさらけ出しそうなほど怖がっている。

「モミジ──安心して。バトルで緊張するのはみんな同じだよ、私も内心でこんなことが良くあった。けど、バトルはバトル。今日のバトルは怖がらずに楽しんでやってほしい」

 とウメは緊張するウメを励ました──。

「母さん──今夜頑張るよ。今夜怖くない」

「楽しんできなよ、モミジ」

 励まされたモミジはやる気になった。


 1時間後、ガレージ。

「よし」

 モミジはアルテッツァのボンネットを開けて、3S-GE改ターボが入ったエンジンルームを見る。

「モミジ、話がある」

「なんなの?」

 ウメが娘のいるエンジンルームに入ってきた。

 話があると訪ねてくる。

「今回のバトルだけど、スタートは後攻を選んで」

「えッ!? どうして後攻なのォ!?」

 今回のバトルでは後攻を選べとウメはアドバイスをしてくる。

 それにモミジは唖然とした。

「いや、相手はボクより上の性能を持つ車。突っ込みではボクの車のほうが少し上だけど、立ち上がりではボクより結構速い。その速い車を相手に後攻では大丈夫なのォ!? あと、後攻では<低速ドリフト>が使えなくなる──」

「後攻を選択するのは相手の様子を見るため。相手の様子を見るために後ろを走るんだ」

 後攻を選ぶのは相手を見るためだ。

 後ろを走ることで相手の様子が分かる。

「一定のコーナーを抜けたら、<オーバー・ロード>で追い抜いたほうがいい。だがその<オーバー・ロード>は攻略されるかもしれない。それを私は心配している。追い抜いてきそうになったら低速ドリフトでブロックするか、わざと後攻に行って攻略されるけどまた<オーバー・ロード>を使ったほうがいい」

 一定のコーナー、つまり第1高速セクション前のコーナーか第1高速セクションのコーナーで追い抜けと言っている。

 モミジの強力な<オーバー・ロード>だが、ウメはこの技を翔子に攻略されるかもしれないと心配しているらしい。

「バトルまでに言われたことを覚えておくよ」

 ウメのアドバイスはモミジをどう戦わせるのか?


 昼の12時、翔子サイドでも作戦会議が行われた。

「智姉さん、モミジアルテッツァのスペックでは書かれていない性能について教えてください

「モミジアルテッツァのコーナーでの突っ込み性能は今まで戦った相手のマシンで比べると戸沢のDC5に次いで速く、立ち上がりでは戸沢DC5に次いで遅い。戸沢DC5より加速は良くして、ハンドリングを悪くしているマシンだ」

 この前、モミジのアルテッツァのスペックを言った。

 エンジンはターボ喚装された3S-GE(2.0リッター直列4気筒)の320馬力、車重は1260kgだ。

 性能に関しては戸沢のDC5型インテRより加速はいいものの、戸沢DC5よりハンドリング性能は下回ると智は言う。

 モミジアルテッツァで他に比べる車は姉・サクラのJZA80型スープラもある。加速ではサクラ80より悪く、ハンドリングではサクラ80よりいい感じだ。

 では、翔子ワンエイティと比べればどうなるかって──翔子ワンエイティとモミジアルテッツァを比べれば、ハンドリングではアルテッツァのほうがはやや上回る。加速のほうは翔子が上だ。

 しかし、

「性能が下だと思っては油断はだめだ。なめたら負けるぞ」

「油断はしてませんよ、おれよりパワーが下だったけど強敵だった戸沢より強い相手だと思っています」

「戸沢より強いと思っているのか、それだと思って戦った方がいいぞ。勝負の時のアドバイスをしてやろう。後半、<SAKURA ZONE>からだ勝負だと考えろ。<SAKURA ZONE>ではお前がモミジの姉を追い抜いた場所だ。<SAKURA ZONE>に入ってから今日の朝のことを思い出せ。今日の朝、お前は私を<SAKURA ZONE>追い抜いた。追い抜かれた時点で私は本気の4分の1未満でしか走っていなかったが、そのことをヒントにして考えろ。お前は私をどうやって追い抜いたのか考えて走れ」

 智が言っているには、

 実は今日の朝で翔子は智のR35を<SAKURA ZONE>で追い抜いたらしい。

 このとき智は本気の4分の1未満の実力を出さなかったが、どうやって抜いたのかを思い出して走れとアドバイスする。

 朝、翔子がどうやって追い抜いたのか──それを思い出せば勝利への近道に繋がる。


 2人の作戦──全く別々の作戦だったが、どちらかの作戦が正しければ勝利の女神は微笑むかもしれない……。

 今夜のフィーバーはどっちが制するのか?


 今回はバトル回にするはずでしたが、作者は頭を痛めていまして、それが原因で作戦会議だけの回になりました。

 原因はパソコンやゲームのしすぎだと言われています。

 医者からパソコンするなと言われていまして、明日は作者の体調を整えるために休載といたします。


 またご迷惑おかけして、すいませんッ!m(_ _)m

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