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ACT.48 モミジと会った熊九保

 智と翔子が赤城山から去って1時間後──。

 彼女らの代わりにいたのはサクラとその妹たちだ。サクラたち三姉妹の愛車もある。サクラのほうは1時間前からここにいた。

 朝の日差しがまぶしい頂上で3人は会話をしている。

「──さぁ……練習を始めるぞ──オレとモミジが走る……ヒマワリはオレの車に乗れ……」

「えぇッ!? なんでオレは走らず、サクラ姉ちゃんの車に乗らなきゃいけないの?」

「──今度モミジがバトルを挑むからだ……今度のバトルはお前は関係ないが……助手席から見れば走っていることが分かるだろう……勉強になる……」

 この練習はモミジにための練習だ。

「はい、分かったよ──サクラ姉ちゃん……」

 ヒマワリは助手席に乗ると分かったようだ。

「──モミジは先に出発してくれ……オレは後から追う──」

 言われた通りにモミジは自分の車に乗り、出発をする。

 遅れてサクラとヒマワリの乗る車は出発し、頂上の駐車場にはヒマワリのSW20だけになった。

 遅れてスタートしたサクラの80スープラは第1コーナー辺りでモミジのアルテッツァと合流する。


 第1コーナーを抜けて、道幅が広い右コーナー。

「──低速ドリフト……か──」

 先行するモミジは低速ドリフトでサクラをブロックした。

「モミジが先行の時、高速ドリフトで追い抜こうとする大崎を低速ドリフトでブロックすれば先に行かせないはずだ……」

 モミジの低速ドリフトについてサクラは語る。

「──モミジにはもうひとつ技がある……それはオーバーロードだ──あの技は強力な上、技を食らっていても走れたのはオレとヒマワリ、雨原さんの3人だけだ……大崎にはこの技を食らったら終わりだ──」

 これぐらいオーバーロードは強力すぎる。

 熊九保をスピンさせた技でもあって、強力だ。

 モミジのオーバーロードの対策は翔子にあるのかァ?


 時間は8時30分。前橋の大学。

 駐車場にオレンジ色のC33ローレルが着く。

 その車の運転席から1人の女子大生、熊九保が降りた。

「着いた~!」

 熊九保が大学に向かう途中、オレンジ色のツインテールの女の子と出会う。

「君、どこかで会ったよね?」

 その女の子とは葛西モミジという女の子だ。実は熊九保とモミジは大学の同級生である。

「ボクは君を見たことがあるよ、昨日ボクは君を追い抜いた。C33乗りの女の子って君だよね」

「そ、そうだよ」

「ボクは窓越しから、君の顔を見たよ」

 やはり、昨日追い抜いていきたアルテッツァに乗っていたドライバーは葛西モミジだった。

「おらの顔を、覚えているの? 葛西モミジ──」

「本当だよ。本当にボクは君の顔を窓越しから見たんだよ」

 熊九保のC33を追い抜いたモミジは、その熊九保の顔を覚えいたようだ。

「顔を覚えられたら、名前を教えてやろーべ。おらの名前は熊九保宣那だ。おらの友人にはあんたが今度バトルする予定の大崎翔子がいるべ」

 熊九保は自分の名前をモミジに教える。

「熊九保宣那──君の名前を覚えておくよ。君、大崎翔子の友人だね。ボクに会ったことを彼女に伝えてよ。内緒にしないほうがいい」

 と言いながらモミジは先にキャンバスへ向かった。

「大崎さんが来たら伝えよう──」

「熊九保さんおはよう」

「おはようやで」

「おはよう、くにと川畑はん」

 同じRB20三人衆の小鳥遊と川畑が来た。

「実はさっき──ヒソヒソ……」

 小鳥遊の耳にヒソヒソと熊九保は話す。

「ヒソヒソ──」

 川畑の耳にもヒソヒソと話す。

「ええッ! 葛西モミジと会ったのォ!」

 そのヒソヒソとは葛西モミジと会ったことについてだ。

「くにちゃん、熊九保さんと葛西モミジが会ったなんてビックリッ!」

「昨日おらを抜いたとき、おらの顔を知っているらしく、抜いた時に覚えたって」

「へえッ! 顔を覚えられたんやッ!」

「んだ、顔を覚えられたので、おらは自分の名前を教えてやったんだべッ!」

 これまでモミジに会話した内容を話す。

 途中、熊九保はやや興奮気味になり、しゃべり方が福島弁になる。

「最後、モミジは何言ったの?」

「"大崎翔子に会ったら、ボクに会ったことを伝えてほしい"んだどと言ってたべ」

 モミジが最後に言ったことも話す。

「へぇ~そうなんだ。大崎ちゃんに会ったら話そう」


 時はたんたんと過ぎて、17時。

 自動車サークルの部室に熊九保らRB20三人衆、末永姉妹のほか、智と翔子がいた。

「大崎さん、今日葛西モミジに会いました」

「そうなの?」

「彼女に"ボクに会ったことを伝えてほしい"と言われたので話します」

 最後モミジが言ってたことを守って、熊九保は朝モミジに会ったことを話し始める。

「実は昨日、葛西モミジのアルテッツァに追い抜かれたんです。その時モミジはおらの顔を記憶してしまったようです」

 昨日モミジに追い抜かれたことも話す。

「熊九保さん、そんなことあったのォ!?」

「そうです。あと昨日モミジはおらを<オーバー・ロード>で追い抜いてきました。<オーバー・ロード>はやっぱり恐ろしい技でした。姉のサクラとヒマワリ、雨原以外は食らったまま走れないと言われるほど恐ろしい技というとおり、その恐しさは本物でした。バトルの日にはあの技に注意してください」

 モミジの<オーバー・ロード>を食らったことも話す。

 熊九保曰く「想像以上に強力な技だった」らしい

「<オーバー・ロード>か──どんな技だろう……今度の相手は戸沢並み──いやァ、戸沢以上かもしれない」

 翔子が言うのに、モミジという走り屋はこの前の戸沢より強敵かもしれないらしい。

 翔子の心には少し恐れがある。

「大崎さんに説明してあげる。モミジの性格は冷静沈着で頭の回転が速い。普段は怖がりでお化けは苦手。怪獣にもビビってしまうほど。しかし、姉には負けないほどの熱さも持ち、走りのことになるとビビりな性格が消えてしまう」

「おれと似たような人だね。おれは普段は智姉さんに甘えているけど、走りのことには熱くなるんだ」

 モミジの性格について、末永姉は説明をする。

 普段は怖がりだけど、走りのことには熱い、という点が、

 普段は智姉さんに甘えるけど、走りには熱い性格の翔子に似ているようだ。

「モミジのアルテッツァはターボ搭載で320馬力、車重はノーマルの1340kgから1260

kgに軽量化されている。スペックでは勝てそうだが、油断はできない。相手には腕があるからな」

 モミジアルテッツァのパワーは320馬力、車重は1260kgと翔子のワンエイティの350馬力、1240kgと比べると前者のほうが下だ。

 しかし、油断禁物。

 前に戸沢も翔子より性格が劣っていいたものの、高いスキルで翔子を苦しめた。

 次のバトルも性能が劣る車でありながら、ドライバーが危険かもしれない。

 サブタイはすごく悩みました。

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