表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
46/67

ACT.41 モミジ(SXE10)VS堀内(スタリオン)

 9時40分、バトルまで後20分ある。

「今回のバトルはダウンヒル、ヒルクライム、ダウンヒルと毎回コースを交互に変えていく。負け抜け方式で行い、敗北したメンバーは使えない。メンバーが全員負けたチームは負け。なお、ドライバー交代はどちらも許される」

 雨原がルール説明を行う。

 バトルはダウンヒル、ヒルクライム、ダウンヒル、ヒルクライムとコースを交互に変える。

 負け抜け方式で行い、負けたメンバーは使えず、メンバーが全員負けたチームは敗北となる。

「あたし側のトップバッターはこいつで行く。オレンジ色のアルテッツァに乗る葛西モミジだッ! 彼女は年齢が幼いけど、それとは思えないほど運転が上手いぜッ!」

 DUSTWAYのトップバッターはSXE10型アルテッツァに乗る葛西モミジだ。

「じゃあ、こっちのトップバッターは金のスタリオンに乗る堀内で行くよッ!」

 対するアース・ウインド・ファイヤーのトップバッターはスタリオン乗りの堀内に決まる。


 9時50分──バトルまで後10分。

 トップバッターの2台がスタートラインに並ぶ。

「あんた幼いなァ、小学校の高学年に見えるし、中学1、2年生に見えるわ。体の割りにはおまけにおっぱいがでかいわ」

「ボクの年齢は18歳2ヶ月だ。小学生や中学生に間違われやすいと言われている。ボクの大きなおっぱいについてだが、「小さいのに胸がデカいね」と良くいわれる」

「18歳か。うちより1個下やな」

 堀内はモミジの年齢について聞く。

 それをモミジは答える。

 モミジの身体は147cmと小さく、翔子同様に小学生に見えるほどだ。 

 ただし、胸は身体の割に大きく、「小さいのにでかいね」と言われる。

「けど、あんたの苗字って葛西やな。葛西サクラの妹やん?」

「そうだ。ボクは葛西サクラの2番目の妹、葛西モミジ」

「かァ、葛西サクラの妹ォッ!? くっ、いいやろッ! 今回のバトルではうちが勝ってやるッ! あんたは負けろやッ!」

 モミジをサクラの妹だと知ると堀内は性格が豹変する。

「覚悟せえやッ! 葛西モミジッ! 勝つのはうちやッ!」

「こんなことを言ったら、負けるよ。君は絶対負けるだろ」

「んやとッ! うちは負けへんッ! 負けへんッ! 負けへんッ! 負けへんッ! 負けへんッ! 負けへんッ! 負けへんッ! 負けへんッ」負けへんッ! 負けへんッ! 負けへんッ! 負けへんッ! 負けへんッ!負けへんッ! 負けへんッ! 負けへんッッッッッッ!!」

 モミジは激昂する堀内に対して負けると言った。

 これに堀内はさらに激昂し、「負けへんッ!」と連呼する。


 午後10時、ついにバトルの時間がやってきた。

 カウントを行うのはDUSTWAY所属メンバーの女の子(18歳・水色サイドテール・中くらいの身長)が行う。

「カウント行きまーすッ!」

 バトルのカウントが始まる。

「10秒ッ! 9ッ! 8ッ! 7ッ! 6ッ! 5ッ! 4ッ! 3ッ! 2ッ! 1ッ! GOッ!」

 カウントが終わると2台は出発をする。

 頭に出たのはモミジのアルテッツァだった。

 この2台のスペックを確認しよう。


 ・葛西モミジ

 トヨタ アルテッツァ RS200(色:オレンジ/型式:2001年(平成13年)式SXE10) 

 エンジン:3S-GE改ターボ(エンジン形式:DOHC直列4気筒シングルターボ/排気量:2.0リッター)

 車重:1280kg

 駆動方式:FR

 最高出力:320馬力

 最大トルク:37.0kg・m

 

 ・堀内

 三菱 スタリオン 2.6GSR-VR (色:ゴールド/型式:1988年(昭和63年)式A187A)

 エンジン:G54B-T(エンジン形式:DOHC直列4気筒シングルターボ/排気量:2.6リッター)

 車重:1300kg

 駆動方式:FR

 最高出力:260馬力

 最大トルク:40.8kg・m


 最大パワーと車重の軽さではモミジのアルテッツァが有利。

 しかし最大トルクでは堀内のスタリオンが上回る。


 この2台はスタートから続く長い直線を駆ける。

「ついに始まったべ」

 ティアナの上に登っている熊九保も出発を見守る。

「おいッ! クズティアナッ! ここから消えて欲しいべッ!」

 と言いながら熊九保は大嫌いなティアナの屋根を叩く。

「ついに始まったねッ! どちらも頑張れェーッ」

「1回戦はどっちが勝つんやろうか──」

 小鳥遊も川畑も出発を見守った。

 このバトルで誰が勝つのだろうかがお楽しみだ。

 

 バトル中の2台は第1コーナーへ入る。

「スタリオンはボクのアルテッツァよりパワーも軽さも下回る。けど、トルクはアルテッツァより上だ」

「重くてもパワーなくてもッ! トルクはうちのほうが上やッ!」

 第1コーナーのあとは直線を抜け、連続コーナーに突入する。

 コーナーでは軽いアルテッツァを操るモミジが有利に進める。

 しかし、直線ではトルクのあるスタリオンを操る堀内が有利だ。


 ふもと。

「現在2台は連続コーナーを走行中です。2台とも互角に勝負をしておりますッ!」

 トランシーバーを持つDUSTWAYのメンバー(茶色ストレートおさげ・19歳)がバトルの近況をふもとのギャラリーに報告する。

「現在互角か。堀内はちょっと速くなりましたね。おれと勝負した時はすぐ抜かれたけど──」

「堀内は良い戦績を作っている。モミジに勝ってさらに戦績を伸ばそうと自信満々だ。現在50、55連勝と増え続け、アース・ウインド・ファイヤーは59連勝中だ。その60連勝目の相手をモミジにしようと言っている」

 翔子と智はトランシーバーで言うギャラリーの声を聞く。

 堀内は元々翔子にすぐ追い抜かれるほど弱かったものの、今では連勝を重ねる走り屋となっている。現在59連勝目、モミジを倒せば60連勝目だ。


 視点はバトル中の2台に戻ろう。

 直線ではトルクのあるスタリオンがアルテッツァの後ろに付き、

 曲線では軽さとパワーを持つアルテッツァが離す。

 現在連続コーナーを終えて高速セクションに入っている。

「ここなら勝てるでッ!」

 トルクのあるスタリオンがモミジの後ろを付くッ!

「おらァ、おらッ! もっと速く走れやッ! 速く走らないとプッシュするでッ!」

 バンパーに当たりそうなほど、モミジのアルテッツァのリアを攻めるッ!

「次のコーナーに入るまでに抜いてやるでッ!」

「堀内がモミジを煽っているッ!」

「もう抜きの体制に入るかァ!?」

 直線ではトルクの力で速い堀内のスタリオンを見て、ギャラリーたちは「抜くかも」と思った。

 高速セクションは終わりかけており、もうすぐヘアピンだ。

「ここで抜くどすッ!」

 堀内が抜きの体制に入るッ!

 ヘアピンに入る前が勝負だと思ったから抜きの体制に入った。

 先行のモミジお追い抜かれるかァ!?

「んッ! 抜けへんッ!? なんでやねんッ!」

 追い抜きたくても追い抜けなかった……。

「来たァーッ! モミジの「低速ドリフト」ォーッ!」

「ボクの必殺技、「80km/hの低速ドリフト」を喰らいな」

 堀内が追い抜くことの出来なかったのはモミジが必殺技「低速ドリフト」を使ったからだ。

 

 低速ドリフトとは葛西モミジの必殺技。

 60~90km/hぐらいのスピードで車をコーナーでスライドさせる技だ。

 名前が翔子の必殺技「高速ドリフト」と真逆で、あっちは名前の通り高速(130km/h以上)でスライドさせる。

 あっちは高速でスライドさせるので攻撃に使うが、こっちは低速でスライドさせるので防御に使う。

 雨原曰く「この技は大崎の高速ドリフトを研究して作ったらしい」ってこと。


 低速ドリフトでブロックされたスタリオンは大幅にスピードを減速してしまう。

「くーッ! なんやねんッ! この技はッ!」

 ブロックされたことで堀内は激昂してしまった。

 ヘアピンの後はまた高速セクションに入る。

 トルクのいいスタリオンは減速された分をこのセクションで追い上げるッ!

「追い上げて来たねッ! このボクを抜いてみなッ!」

 モミジも全力で走る。

「また抜いてやるでッ! こんどこそ成功してやるわッ!」

 第2高速セクションの終盤、堀内はふたたび追い抜きに出るッ!

「させないッ! ボクの必殺技「90km/hの低速ドリフト」ッ!」

 再び低速ドリフトが炸裂するッ!

「くそやァーッ! また追い抜けないィィィィ!!」

 低速ドリフトでブロックされた堀内は追い抜くことができなかった。

 追い抜きをブロックしたモミジは1地番上の姉・サクラが得意だった「SAKURA ZONE」に入る。

 入ると同時にモミジはバックミラーを見る。

「あれェ、後ろの車が離されていく」

 ミラーに写る堀内のスタリオンが離されていく。

 堀内はどうなったのだろうか。

「あのスタリオン、直線でも遅くなっているぞ」

 堀内は遅くなっていた。

 なぜだろう……?

「追い抜けへん……戦意喪失したわ……」

 すでに堀内は戦意喪失していた──。

 全くバトルする気はなくなっている。

 モミジの低速ドリフトでブロックされて、追い抜くことができなかったからだ。


 堀内は全くついてこず、モミジだけが赤城山の下りを走る。


 そして、モミジがふもとに着いてゴールする。

「モミジが到着しましたッ!」

 それをトランシーバーを持ったDUSTWAYのメンバーが報告する。


 頂上──。

「モミジが勝ったらしいぜ」

 モミジのゴールが頂上にいる雨原たちにも伝わる。

 それを聞いた谷村は

「ほ、堀内が負けたァーッ!?」

 と悔しがった。


 視点はふもとに戻る。

 モミジに遙か遅れて戦意喪失中の谷村がゴールした。


 DUSTWAY対アース・ウインド・ファイヤーの第1回戦は葛西モミジの勝利に終わる。

 この作品に登場する関西弁キャラは川畑マサミとスタリオン乗りの堀内の2人がいます。

 2人とも喋り方に違いがなく、口癖はありません。

 なので特徴を付けて、川畑は「やや冷静」に、堀内は「ちょっと怒りっぽく」に書いています。


 あと、プロットの完成が遅れたので、この話の完成が遅れました……orz

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ