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ACT.10 バトル開始!

※注意!


この作品はフィクションです。これらに登場する人物は実際に存在しません。 この作品は公道レースを題材にしている作品ですが、公道でレースやドリフトをするのは危ないのでサーキットでやって ください。 後、車を運転する時はシートベルトをしっかり締めて、安全運転でお願いします。


 連載1周年記念にあらすじからスタートします。

 これまでのあらすじ……。


 伝説の走り屋、坂下(さかした)(とも)と同居する少女、大崎(おおさき)翔子(しょうこ)

 普段は智に甘えているが、走りには熱く、愛車・ワンエイティのハンドルを握るとそれとは思えない走りを見せる。

 そんな翔子に1つのチームが現れる。それは「WIND(ウィンド) SONIC(ソニック」だ。雨原(あめはら)芽来也(がらいや)をチームリーダーを務める赤城最速のチームだ。

 雨原は翔子と智にドリフト走行会の情報を伝える。しかし、智は参加しないと言い、翔子も参加する気がなかった。

 ドリフト走行会の前日、朝の赤城山で智と翔子はWINDSONICのメンバー、葛西サクラと会う。

 翔子はサクラと勝負を挑むものの、敗れてしまった。

 敗れた翔子にサクラは「ドリフト走行会に参加するなら1日で強くなれ」という言葉を言う。

 この言葉で、翔子の目の色が変わり、参加したくなかったドリフト走行会に参加する気になり、1日中練習して、強くなった。

 そしてドリフト走行会……雨原とかのWINDSONICのメンバーは綺麗に決めるが、他の参加者はスピンしてしまった。

 そのスピンのせいで翔子は緊張してしまうが、智の励ましでやる気が出て、スタートラインに立ち、出発した。

 出発した翔子は、サクラとのバトルで負けたコーナー、第1高速セクション後のコーナーに入る。

 絶対に失敗できないと、真剣な表情でそのコーナーを攻める。多くのギャラリーたちがその翔子を心配した。

 ギャラリーたちの心配のなか、翔子は無事にコーナーを抜けることができ、ギャラリーたちを喜ばせることに成功する。

 1週間後、サクラが智の家に来た。なぜ来たのかって、バトルを申し込むためらしい。自分に足りないものを探すためだ。

 バトルの日程は28日の10時、智は「また負けるからやめておけ」と断ることを勧めた。しかし、翔子はこれを承諾する。

 そして日が進み、2015年3月28日の今日、バトル開幕の日になった。


 翔子の「最速の美少女」への道路(ロード)を一歩進み始める……ッッ!!




 夜9時半、約束のバトルの時間に近い頃……。

 (ふもと)の駐車場に2台の白い車が来る。車種はDC5型インテグラタイプRとZ33型フェアレディZだ。


 インテグラとは、トヨタでいうコロナ/カリーナ、日産でいうブルーバードの位置にいたクイントと、シビックの兄弟車・バラードの統合後継車。

 初代はファーストネームに先代車の1つ、クイントの名前が付いていたものの、最初のフルモデルチェンジで外れる。 

 セダンとクーペという2つのバリエーションがあったが、プレリュードとの統合で4代目はクーペのみの設定になった。

 タイプRとはホンダのスポーツカーに用いられる名前で、ホンダのスポーツカーの代名詞だ。

 乗り心地、実用性を犠牲にしながら、走りを重点に置いたモデルで、ほとんどの車はNA(ノンターボ)で前輪駆動方式だ。AT(オートマ)の設定はない。

 前述で紹介したインテグラはタイプRのイメージが強い。

 DC5型インテグラタイプRはインテRの2代目に当たり、先代とは違いクーペのみの設定となった。

 全高が高くなったことと、前輪サスペンションがストラット方式になったことなどで不満が大きかったが、それでも先代同様に世界最速のFFと呼ばれた。

 このDC5は無限製のエアロパーツが装着されている。


 フェアレディZとは日産の車で、日本のスポーツカーの代名詞だ。

 北米をターゲットに開発しており、アメリカでは「Z-CAR」と呼ばれている。510ブルーバードとともに三流だった日本車の実力を世界に知らしめた1台だ。

 1回、日産の経営不振によりカタログ落ちしたが、ルノーの子会社になった後に復活する。

 このフェアレディZは、2002年にカタログ落ちから復活したモデル、5代目のZ33だ。

 4人乗りの2by2(ツーバイツー)は廃止され、2人乗り仕様のみになった。V35型スカイラインとは車体を共有する兄弟車の関係にある。

 ここ、麓の駐車場にDC5と一緒にいるZ33は2005年式だ。

 2005年式は元々自主規制値だった280馬力を超える、294馬力のエンジンを搭載(※マニュアル車に限る)した年式だ。

 あと、このZ33もDC5同様にチューニングされている。エアロは特別仕様車、VersionNISMOのもの、ボンネットは2007年モデル純正のもの、ウィングはBNR34型GT-R純正のものをそれぞぞれ装着している。

 

「もうすぐ始まるのか……」

 DC5からドライバーが降りてきた。性別は男、身長は170cmほど、髪の色は白色で、髪は肩まで伸びるほど長い。彼をよく見ると、中性的な外見で女性と間違えてしまうほどだ。顔つきも男性でありながら女性らしく、中性的だ。

 服装は黒いTシャツに、白いジーパンを履いている。

 彼の名前は戸沢(とざわ)国光(くにみつ)、ここ赤城山の隣にある榛名山を拠点を置くチーム、WHITE(ホワイト).U(ユー).F().O(ォー)のリーダーだ。

 WHITE.U.F.O、略してW.Uは榛名山最大のチームで群馬県エリアいち規模がでかいチームだ。WINDSONICとはライバル関係にあたる。


「これはケッコー楽しみな祭りじゃん」

 Z33のドライバーも降りる。こっちは性別は女、身長はDC5乗りと同じく170cmぐらい、髪型は地面が着くほど長い髪をポニーテールにしている。顔つきはモデルより美しく、完璧な顔つきに整っている。見た感じファッションモデルらしい感じだ。

 服装はチャイナドレスのようなワンピースに、黒いジャケットを着ている。

 彼女の名前は柳田(やなぎだ)マリア。W.Uのナンバー2だ。


「柳田、今からバトル始まるだろ、どっちが勝つと思うんだ?」

 2人はこれから始まるバトルについて話していた。W.Uもバトルを楽しみにしているらしい。


「あたしは80スープラのサクラが勝つじゃん」

 柳田はサクラが勝つと予想した。


「サクラが所属するチームのメンバーから聞いた。あのワンエイティ乗りは1回サクラに負けたじゃん」

 その理由を言う。

 ドリフト走行会当日に翔子がサクラとバトルをしていたことをマリアは知っていた。WINDSONICメンバーから聞いていたため。


「ワンエイティ乗りはバトル後、一生懸命練習してドリフト走行会を1番盛り上げるほど強くなったじゃん。だが、それでもサクラのほうが有利なのは変わりない。なぜならここ赤城にはサクラゾーンと呼ばれる場所があるじゃん。あそこはサクラが得意するコーナーで、このコーナーでサクラに勝てた走り屋は1人もいないじゃん」

 さらに柳田は続けた。


「あいつことワンエイティ乗りは見たことのない走り屋。俺もサクラが勝つと思う。ワンエイティ乗りの実力は分からない、走りを見たことがないからな」

 サクラが勝つことを戸沢も予想する。

 サクラはWINDSONICで雨原に次ぐ実力を持つ走り屋だ。W.Uの2人だけでなく、ほとんどのギャラリーはサクラが勝つことを予想した……。


 一方、頂上にいる、バトルを控えている翔子は………。


「おい、大崎翔子ォ! お前はまたサクラさんにわざと負けに来たんだね!」

 WINDSONICのメンバー(女性・ピンク神セミロング)が翔子を挑発しに来た。


「お前なんて、サクラさんが嫌いな、スポーツ性がなくて走るのが退屈で低燃費重視のエコカーより遅いもんだよ!」

「おれのことをプリウス以下って言うなッ!」

 と、怒り出すッ!


「プリウスだってェ!? プリウスはサクラさんが嫌いな車だよォ! ハハハハッッ!!」

「おれを笑うなッッ!!」

 プリウスという言葉でWINDSONICのメンバーが笑ったことに、さらに翔子は怒り出した。


「落ち着けッ! 落ち着かなかったらバトルに勝てないぞ」

 怒っている翔子を冷静にするため、智は止めるッ!


「はい、そうでしたッ! おれは冷静になるために怒るのをやめます」

 智の言葉で、WINDSONICに馬鹿にされて止まらなかった翔子の怒りが止まった。


(いっぱいだなあァ……今夜のバトルはギャラリーでいっぱいだね)

 ゴミのようにウジャウジャいるギャラリーを翔子は見る

 こないだのドリフト走行会と数は変わりなく、無名対有名人というバトルにも関わらず、ギャラリーの数はものすごい。


「ギャラリーがいっぱいいると緊張するなあァ……。でも、緊張なんてする時間なんてない、今日を頑張ろう! おれッッ!!」

 こんなに人いっぱいいれば緊張するだろ。

 しかし、今夜は緊張できないッ、なぜならバトル当日だからだッ!


 そして数分が経過し、バトルの時間になる……。

 今夜の主役、翔子の赤、白、黒、三色ツートンの180(ワンエイティ)SX、サクラの黒い80スープラの2台がスタートラインに立つ。


「━━オレはWINDSONICのメンバーだ……。オレはこのチームにいるから負けたくない……。シンプル理由……なぜならオレはこのチームのメンバーだからだ……」

 チームのメンツのために、サクラも負けられないようだ。

 最速の名を汚さないように……。


「━━前回はオレが勝ったな……。だが今回は分からない……今夜は真剣勝負だ……。さあァ、行くぞ……」

 2人はそれぞれの愛車に乗り、スタートへの準備が始まるッ!

 スタートのカウントを数えるのは、WINDSONICリーダーの雨原芽来也だ。


(ブボオオオオン! オン、オンッッ!!)

(グオオオオオン! グオン、オンッ!


「カウント行くぜェーッ! 10! 9! 8! 7! 6! 5! 4! 3! 2! 1! 0ォォーッ!)

 カウントが0になったと同時に、2台は白い煙をモクモクと吹き出しながらスタートした。

 両方とも互角で、どちらも先行でも後攻でもなかったが、第1コーナーで翔子が先制する。

 連続コーナー、サクラの80は先行する翔子のワンエイティにコーナーが来るたびに攻めの姿勢をする。しかし、翔子は来るたびに、来るたびにそれを防いだ。


「━━なかなかやるなあァ……。こないだより強くなったじゃあないか……」

 ドリフト走行会の前の翔子はバトルでスピンするというほど、強くない走り屋だったが、今の翔子は違うッ! 一生懸命な練習によって、コーナーが来るたびに来るサクラの攻撃を防ぐほどの腕を持つ走り屋になったのだ!


 多くのギャラリーがバトルを見守る頂上では……。

(ビビッ!)「現在、ワンエイティが先行ォ! サクラさんは後ろにいますッ!」

 頂上にも、トランシーバーによってバトルの情報が伝えられる。


「大崎は先行か……だが、油断できない。バトルはまだ始まったばかりだ。先行にはいる時は相手はどう来るかどうか確かめないとな」

 現在翔子は先行、しかしまだ油断できない。

 翔子が先行していることを知って、智は心配していた。

 相手がどう来るのかを考えているからだ。


 バトルは連続コーナーが終わり、第1高速セクションも終え、翔子のスピンしたヘアピンへ!

「魅せるよ……強くなったおれをッ!」

 ギアを5速から3速に落とし、車をスライドさせ、弾丸のような走りでコーナーのインを攻める!


「━━お前は100km/hのスピードでここを攻める……ッ!」

 翔子のワンエイティは100km/hで攻めると、サクラは言いながら攻める。

 実は、翔子のワンエイティはサクラが言っているどおり100km/hで攻めていたッ!

 これはサクラの技の1つ、「コーナースピード予想」という。

 この技は相手がコーナーを攻める時、相手が時速何km/hかで攻めているのかを予想する技だ。

 サクラは翔子のスピードをぴったり当て、翔子と同じスピードでコーナーを攻めた。


「━━攻めるか……。行くぞ、80……。あいつを追い抜いてやるぞ……!」

 第2高速セクション。サクラはスリップストリームという、相手の後ろに入り空気抵抗を減らしながら車の速度を上げる技を使って、攻めの体制に入る!


「や、ヤバい……来るよ!」

 翔子は、スリップストリームから来るサクラの攻撃を防ごうとしたが、防げなかった……。

 サクラは翔子を追い抜いた。


(ビビッ!)「こちら第2高速セクションッ! サクラさんがワンエイティを追い抜きましたあァ!」

 サクラが追い抜いたことは、近くにいるギャラリーだけでなく、頂上にも知られた。


「私の言うとおりだった……。大崎は追い抜かれた。第2高速セクションの後はサクラゾーンだ、大崎はもう後がないぞ……このまま負けてしまうのか?」

 智の不安は的中した。翔子は追い抜かれたのだ。

 高速セクションが終われば、サクラゾーンに入る。翔子の勝ち目はゼロに近い。


「ハハハハ! サクラ勝てるぜ。あのセクションの後はサクラのコーナーだ。あいつが先行なら100%勝ったなッ!」

 第2高速セクションの後はサクラゾーンだ。サクラゾーンはここでサクラに勝てた人は1人もいない連続コーナーだ。

 このことから、第2高速セクションでサクラが翔子を抜いたことを雨原はすごく喜んでいる。

 連載1周年記念に最初にあらすじを入れました。賛否両論になりそうだと思って書きました。

 前半、新キャラ&新キャラの愛車についての説明が長くなってすみませんッ! 思ったより長くなりました。

 サクラとの勝負・前半戦ッ!

 翔子は追い抜かれてしまいましたが、果たして後半では勝てるでしょうかァ!?

 次回、来週(※遅れる場合あり)には必ず投稿するのでお楽しみください!

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