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ヒュッと何かが空を切る音が聞こえ、グリムは咄嗟の判断で腰に吊っていたコンバットナイフを抜いた。
金属同士がぶつかる音を聞きながら、殆ど無音で近づいてきた相手にグリムは感心する。
日本刀を手にかかってきたこの男を皮切りに、ゾロゾロと姿を見せる敵は、彼の予想した通りの組織の者達だった。
力技で来る日本刀男をナイフ一本で受け止めながらグリムは苦虫を噛み潰したような顔をし、吐き捨てるように男に言う。
「こんな狭いとこでゾロゾロ出てくんじゃねーよ‼配置ヘタクソか‼」
とにもかくにも、今のこの体勢は拙い。
刀相手にナイフで鍔迫り合いはナイフが可哀想だとグリムは溜息を吐いた。
吸い始めたばかりの煙草だが、状況を立て直す為には致し方無いとそのまま目の前の刀男に向かって思いっきり飛ばす。
「っ⁈」
反射的に手で払う刀男に背負ったままだった空のライフルケースをぶん投げ、その隙に彼の背後に居る者を先に狩る事にした。
聞き覚えのある足音の5人を間違ってヤッてしまわないように細心の注意を払いながらまずは一番手前に居た敵の喉をナイフで掻き切った。
「・・・1・・・」




