表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
只人の『召喚魔法』運用法  作者: 上昇線


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

8/35

7

遠目に、黒い巨躯の牛が見えた。爆発牛だ。

黒馬の雷魔法で、先手必勝とばかりに攻撃を仕掛ける。

放たれた紫電は的確に標的を射抜き、絶命させた。


俺がこのダンジョンに来た目的は、この二階層での金策、そして階位昇格だ。


一層と違い霧が晴れているため、より遠くの魔物まで発見することが可能だ。

それは魔物側も同じで、向こうからもこちらが見つかりやすく、戦闘が避けられなくなっている。

だが、黒馬の射程はこの階層のどの魔物よりも長い。

俺にとっては一方的に攻撃できる絶好の狩り場だ。


俺は近くの枯れ木をゴブリンに集めさせ、焚き火を起こした。


毒山蛙は殺しても体液が猛毒のため、ゴブリンには剥ぎ取りに行かせず放置する。

魔法耐性を持つ泥人形が接近してくることもあるが、接近戦も黒馬の独壇場だ。

その桁外れの膂力で蹴り飛ばせば、泥人形は木端のように吹き飛んでいく。


――時刻はおよそ17時を超えた所。

当初の予定より大幅な短縮ペースで、ついに「第二階位」への昇格を果たした。

昇格を果たしてもなお、手元には魔石が40個ほど余っている状態だ。


第二階位への昇格と言っても俺の特性上、身体能力の向上は一切ない。

肉体的な実感は皆無だ。

だが、スロットが一つ増えた。

これで「黒馬の召喚魔法」以外にも、もう一つ遺物の効果を抽出して装備できる。


遺物はあれから追加でもう一つ出た。

媒体は大ぶりな斧。

効果は火魔法「火球」だった。


一般的には当たりだが、自分にとってはハズレだ。

火魔法を抽出してスロットへ入れても良いが、攻撃手段なら黒馬で事足りている。

特性で補正がかからない並レベルの攻撃魔法は、今急いでスロットを埋めてまで欲しいものではない。


自分の身体能力が著しく低いこと。

これは今後のダンジョン攻略において、最も考慮すべき弱点だ。

この先、「やばい」と思った時に身一つで逃げることが出来ないのだから。

行動の制限や、足手まといになることによるパーティーの拒絶。デメリットは多い。


だが、そこまで悲観するのはもう辞めた。

例えば「変身魔法」で鳥獣型になれる遺物があれば、空を飛んで逃げる事だって出来る。

他にも解決策となる魔法はあるはずだ。


貴重な遺物ほど市場には出回らないが、自分で取得するなら可能性はある。

希望は見えている。


第二階位への昇格という当初の目的を達成した俺は、夕闇の迫る東山ダンジョンを後にした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ