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只人の『召喚魔法』運用法  作者: 上昇線


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6

まずゴブリンの戦力確認から行う。

魔物としての格は「第二階位」相当。

元になった魔物は第一階位の最底辺だが、今の彼らは違う。


2体居るとしてもそこまでの期待はしていなかったが、試しに戦わせたクロコブラに対して、見事な連携を見せた。

1体が胴体に組み付いて動きを封じ、その隙にもう1体がナイフで喉を掻っ切り仕留める。

危なげない完勝だった。


何より楽なのは、死体処理だ。

殺したクロコブラの魔石を剥ぎ取り、俺のもとへ持って来てくれる。

「人型」であるという点は、単純な戦闘力以上に大きな利点があった。


浅い横穴の洞窟へ戻り、当初の予定であった休憩を行う。


時刻は12時に差し掛かる所だ。

入り口に黒馬を立たせ、ゴブリンを洞窟の中腹へ配置する。


背嚢からペットボトルを出して一口飲む。

ツナ缶と焼き鳥缶、袋に入ったパンを取り出して昼食をとる。

もそもそとパンを食べていると、外で黒馬が雷魔法を使用した音が聞こえた。

食事を中断して確認すると、空にガマグドリが複数徘徊しているのが見えた。


ガマグドリは何の魔法も持たない魔物だ。

翼を広げれば全長は3メートルほどあり、大型の鳥獣型ではあるが、逆に言えば「それだけ」の敵だ。

遠距離攻撃手段を持たない第一階位や第二階位の探索者からすれば厄介な空の敵だが、黒馬の魔法とは相性が悪い。

雷撃の射程に入れば、一方的に殲滅できるカモでしかない。


ゴブリンには洞窟の入り口を固めるよう指示を出し、外の敵は黒馬に任せることにした。

俺は元の位置、洞窟の奥に戻って食事を再開した。


戦闘音に誘き寄せられたのか、他にも魔物がやって来ていたようだが、いずれも黒馬の魔法で殲滅されていた。

ゴブリンに魔石を剥ぎ取りに行かせて、計47個の魔石が手に入った。

もちろん全て吸収した。非常に順調である。


休憩を終え、そこから更にダンジョンを登っていく。

道中、横穴を見つけた際は中の魔物を全て殺して確認していくが、残念ながら新たな遺物は見つからない。


ゴブリン召喚の遺物であるナイフは、鞘がないため剥き出しの刀身が危ないが、腰にぶら下げている。


慣れない登山が疲労感を蓄積させるが、ある地点を境に霧が晴れていき、視界が澄んでいくのを感じた。


この「東山ダンジョン」は解放型と呼ばれるダンジョンだ。

スタート地点が既に山の6合目程に位置している。

背後は崖になっており下山は出来ず、上へ登るしか無い構造だ。

霧のようなモヤが晴れた時は、一般的なダンジョンの「二層目」に入ったことを意味する。

出現魔物も今までのラインナップに加え、新たな魔物が出現するようになる。


・爆発牛

突進してきて、かち合った瞬間に自爆する厄介な黒い牛。威力はそこまで高くないが、自分諸共爆発魔法で巻き込んでくる。


・泥人形

魔法や弓などの刺突には耐性がある魔物。魔法は使ってこないが、物理的にタフで崩しにくい。


・毒山蛙

体液に毒を持っており、人間の皮膚につくと激しい痒みや湿疹が起きる。目や鼻などの粘膜に付着すれば、全身が痺れて身動きが取れなくなる。


第二階位の身体能力しかない探索者では、一癖も二癖もあり、殺すのには苦労するような魔物達ばかりである。


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