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只人の『召喚魔法』運用法  作者: 上昇線


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10/29

9

爆買いの翌日。


俺は「金山ダンジョン」と呼ばれる、東海エリアでも屈指の人気ダンジョンに来ていた。

全4階層。

一層はゴブリン程度しか出ない、広大な草原タイプだ。


ここを選んだのは、黒馬の騎乗練習に丁度良いと思ったからだ。

金山ダンジョンの一層は、とにかく広い。

昨日の東山とは違い、とんでもない数の探索者が出入りしているが、フィールドが広大すぎて中でごった返す事はないそうだ。


ダンジョン管理所も相応に大きく、広い。

飲食店も連なっており、一つの商業施設のような活気がある。

「入場希望です」

受付でそう言って、ダンジョン管理証を見せる。

係員は、俺の背嚢から柄が飛び出ている「二対の長剣とバックラー」をちらりと確認したが、特に何も言わずに入場許可を出した。


あっけなくダンジョンに侵入した俺は、入り口の人混みから離れた場所へ移動し、黒馬を召喚する。


背嚢から、昨日買った「鞍」を取り出し、黒馬の背に装着する。

腹帯を締め、しっかり固定されている事を確認して、黒馬を伏せさせる。

この鞍には、騎乗者が落ちないための固定ベルトも付いている。俺はそれに体を預け、しっかりと装着した。

続けてゴブリンも2体召喚し、それぞれにバックラーと長剣を装備させる。


準備が整うと、黒馬がゆっくりと起き上がった。

視線が高くなる。だが、俺の重心は意外な程安定していた。


昨日購入した「騎乗時に補正がかかる長槍」の遺物は、現在スロットに抽出して装備済みだ。


【現状確認】

春花 アキ

・第二階位

・スロット数:2

 ① 黒馬の召喚魔法

 ② 騎乗状態への補正(長槍の遺物)


【召喚生物】

・黒馬(第三階位相当)

 装備:鞍

・ゴブリン ×2(第二階位相当)

 装備:鋼鉄の長剣、バックラー


これが今の現状、俺の戦力だ。


黒馬をゆっくり進ませる。

――いける。

ベルトで固定されているのもあるが、そもそも乗っているのが俺の意思を汲む召喚生物だ。騎乗者に最大限配慮して動いているのがわかる。

これなら、当分の間「移動時の隙」という弱点は緩和されるだろう。


試しに、騎乗したまま雷魔法を撃ってもらった。

バチバチと帯電した黒馬に触れていても、主である俺にはダメージがない。感電対策も問題なしだ。

召喚生物に疲労はない。ゴブリン達は徒歩で走らせているが、黒馬は人を乗せてもまだ「歩き」とも言えるような余裕を感じさせる。


現状の速度で俺の全力疾走よりもよっぽど速い。


視界に入るゴブリンは蹴散らし、奥へ奥へと進んで行く。

やがて、空間を仕切る半透明の膜が見えてきた。


二階層への入り口だ。

ここまでの所要時間は約2時間。

乗馬というのは本来疲れるものだと聞いていたが、遺物の補正効果のおかげか、疲労感は皆無だった。


迷いなく、膜をくぐる。


金山ダンジョン第二層。

ここではゴブリンの集団に魔法使いや弓矢使いなどが混じり、さらにオークなどの人型魔物が出現するようになる。


一層の草原とは違い、フィールドは鬱蒼とした森。

足場は悪く、木の根が隆起しているが、馬上の俺には関係ない。


最初に出会ったのは、オークの集団だった。


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