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登場人物と情報まとめ ※ネタバレ有り

 ユーディアル大陸

 大小様々な十数ヶ国に分かれている。

 人族と魔法に特化した魔法士族の二つの種族がいた。


  魔法士族

 高い魔力と魔法適性を持った千年以上も生きる長寿種族。

 見た目は人種族と変わらないが黒髪黒目を持つ。

 人族と共に生活していたからか、純血種はいない。黒髪黒目を保有する人間は先祖に魔法士族がいたとされる。先祖返りでない場合、寿命は人族と変わらない。

 黒髪黒目だと先祖返りとされる。



 イーグリィ王国

 国章は鷲。そこそこに大きく国力もある武闘派気質の国。女性でも騎士に成れる。

 この国で爵位を昇格させると、三代以内に功績を立てなければ降格となるが、一度だけで良い。これは男爵家から上の爵位持ちに適用される。一代限りの準男爵と騎士爵は除外される。


 王立魔法学園

 作中舞台。

 実技の成績を重視する国内で最もレベルの高い魔法学校。実技を重視するので、入学生の殆どが男子なので、男子校に近い校風となっている。

 ダンジョンに向かう実技授業もあり、ダンジョンに行ってみたい他国の男子王族の留学生が多い。

 王族目当てで入学を目指す女子は一定数いるが、授業に付いて行けずに退学する事が多い。

 

 王立魔法学校

 王立魔法学園の次にレベルが高いとされている魔法学校。実技と座学のバランスが半々で、王立魔法学園の滑り止めとして受けるものが多く、毎年かなりの数の入学辞退者が出る。

 アッシャー伯爵家の長女と長男が通っていたが、春先に虚偽を吹聴していた事が発覚して一週間の謹慎処分を下し、年度が終わる頃に家のゴタゴタが起き、共に退学処分を出した。



・ナタリア・アッシャー

 菊理転生先。

 アッシャー伯爵家次女だが、先代女伯爵クロエーと同じ容姿をしていた為、生まれてすぐに両親から疎まれた。祖父母の元で育つ。

 先祖返りで魔法士族と化している。

 実技の成績が重視される王立魔法学園に首席で入学した。

 入学時点で一級ライセンスを持つ冒険者として活動しており、入学に掛かる費用は全て自力で稼いだ。

 夏休みが終わる頃に伯爵家から籍を抜いた。その結果、進級前に家は没落した。

 常時発動している呪い(加護?)の名称は『被守護の加護(権力者)』で、『保有しているものを保護し、時にストッパー的な役割を果たす人間(それなりの権力を持った人間)を引き寄せる』効果を持つ。

 珍しい事に今回は正しく機能し、ギルドマスターとポッター所長と良好な関係を築いている。

 政治関係に関わりたくないので、何かあるとギルドマスターに丸投げしている。


 アッシャー伯爵家

 先代女当主クロエーが魔法で功績を立てて、伯爵家に昇格したばかりの家。先祖に魔法士族がいる。

 現当主夫妻は身分を越えた大恋愛をして周囲の反対を押し切って結婚した。子供が三人いるが、夫人(元没落令嬢で、男爵家の庶子。母親は踊り子)が嫁入り時に嫁いびり(貴族令嬢としての一般常識を教えていた)を思い出すからと先代当主とそっくりな容姿を持つ次女を疎んでいる。

 現当主は嫁の機嫌取りとして行っている。

 長女はフローレンス(第一子)、嫡男はハーヴェイ(第二子)だが、年子。どちらも現当主夫人(現当主は黒髪茶目)と同じ金髪碧眼をしている。

 また、長女長男は自身の株を上げる為だけに悪評を吹聴していた。後にバレて、園遊会で出会った王族にまで虚偽を吹聴していた事から、謹慎一週間となり、評価を大きく落とす。

 なお、長女と長男は別の国立魔法学校(魔法学園の次にレベルの高い学校)に通っている。魔法学園も受験したが、二人揃って不合格だったので、滑り止めの魔法学校に入学した。

 先代当主は黒髪にこげ茶色の瞳の女性だった。功績を挙げる為に無理をした結果、膝を悪くした。

 夫人と長女長男の散財が原因で財政が傾いている。

 離籍した次女が進級する前に、違法賭博と債務過多、夫人の不倫発覚、後継者不在、王に睨まれた挙句、功績を立てる事が不可能と見做され、家は子爵位に降格では無く没落した。

 それだけに止まらず長女と長男の父親が伯爵では無い事が判明し、夫妻は離婚した。長女と長男のそれぞれの父親は夫人の七人いた浮気相手の内の誰か。

 没落後、四人で平民となった。学生の長女と長男は退学処分を受けた。夫人と長女は強制労働所に送られ、違法賭博に関わっていた元伯爵と長男は炭鉱送りとなった。


 男子生徒

 転生者。

 子爵家の次男。やや気弱そうで線の細い外見で、やや小柄。茶髪とやや大きめな緑色の瞳。

 十八歳未満プレイ禁止の主人公総受けのBLゲーム『剣と魔法で薔薇の大輪を散らして』の主人公。キャラ名はプレイヤーが決めるタイプだが、デフォルトネームとして『ルカ・ホワイト』が一応存在する。

 各国から留学生として来ている王子(もしくは皇子)かその側近と仲を深めて学園を卒業するゲーム。最終的に主人公は仲を深めた人物の側近(もしくは同性の恋人)となる。攻略対象の数は隠れキャラを含めて二十人と多い。

 クラスメイトの王族男子とその護衛役の七人も攻略対象に入っている。

 腐男子では無いので、スチルを生で見る為に行動する事は無い。

 


 王立教導騎士団

 一班五人で構成されている。

 十年前に犯罪組織の下っ端が留学生として堂々と来て、卒業式の日に魔物を使った騒動が発生した。これが原因で、監視役として教導騎士が教師の真似事をするようになった。


・ジャック・ハーディ

 第一班の班長。

 主人公が所属するクラスの担任。

 襟足で切り揃えられた色素の薄いオレンジに近い赤い髪と黄色い瞳が印象的。

 魔法学園のOBだが、本編で語られる事は無かった。



 冒険者ギルド

・ギルドマスター

 強面で色の抜けた金髪を刈り上げている。元冒険者で一級ライセンス保持者。引退しているが、二級ライセンス持ち相手ならば引けは取らない。年齢は六十二歳。

 現在、ナタリアを次期冒険者のギルドマスターに据える為に色々と動いている。

 

・テール・ポッター

 冒険者ギルドが保有する研究所の所長。御年九十歳。没落した高位貴族の次男。なお、没落の原因は父親とその愛人と愛人の子供(腹違いの妹弟)。愛人が自分の息子を次の当主にしたいが為に、長男は毒殺された。この毒殺が原因で愛人は投獄され、三年後に獄中死した。愛人の子供二人は毒殺幇助と、他家の婚約を潰した事による慰謝料支払いの為に強制労働所送りとなった。愛人とその子供の三人の散財が原因で家計は傾き、父親が違法賭博に関与していた為、負債過多が原因で家は没落した。

 見た目は三十代半ば、色素の薄い金髪を蓬髪にしている、色の濃い青緑眼を持つ儚げな壮年の男性。美形では無いがモテる。

 王立の学校を卒業しているが、成績優秀だったので奨学生になって卒業した。在学中に家が没落し、身内から犯罪者を出してしまった為、王立の研究所に就職出来なかったが冒険者ギルドの研究所に就職出来た。

 元貴族の肩書と優秀さが原因で、入所当初から嫌がらせを受けた。四十台を過ぎてから、次期所長に選ばれた。次期所長に選ばれてから激化した妨害で研究も失敗し、妨害した研究者に失敗した薬品を掛けられてしまった。これが原因で老化が止まった。妨害した研究員は賠償金の支払い付きで解雇となっている。



 ギンコゥランド王国

 それなりに大きな軍事国家。周辺四ヶ国を侵略し吸収する形で大きくなった国。

 高齢の現国王(現在六十三歳)には、正妃の他に四人の妃がいる。四人の妃は吸収された国の王女。

 国章には銀杏の木があしらわれている。


・アイザック

 第二王子で第三妃の息子。

 日に焼けた小麦色の肌。金髪碧眼の野性味あふれる大柄な青年。魔法学園の四年生で、在学中に冒険者ギルドで一級ライセンスを手にした実力者。側近三名と一緒に一級ライセンスを取得したが、個人の実力も一級ライセンス保持者と言っても文句は無い。

 見た目の割にショートソードの双剣を使い、速度を生かした戦いが得意。

 弟が何人かいて、同母弟が来年入学する為に勉強中。

 BLゲーム『剣と魔法で薔薇の大輪を散らして』の隠れキャラで、攻略対象の一人。彼の弟と仲を深めるイベントをこなすと登場する。

 ナタリアと対決後、完全に回復してから苦情と一緒に国に送り返された。国は王子の負傷具合を理由に苦情を突っぱねた。上手く立ち回る知恵があったのか、現在、立場は悪くなっていない。

 肥えた老人は年齢を理由に役職を解かれて隠居した。だが、割と老害扱いされていたので誰も惜しまなかった。


 BLゲーム『剣と魔法で薔薇の大輪を散らして』

 十八歳未満プレイ禁止の主人公総受けのBLゲーム。魔王討伐などの要素は無いが、美麗なスチルと攻略対象のキャラクターが十人から二十人に増えた事で、一部の腐女子から人気を博した。

 キャラ名はプレイヤーが決めるタイプだが、デフォルトネームとして『ルカ・ホワイト』が存在する。

 各国から留学生として来ている王子(もしくは皇子)かその側近と仲を深めて学園を卒業するゲームで、最終的に主人公は仲を深めた人物の側近(もしくは同性の恋人)となる。

 攻略対象の数は隠れキャラを含めて二十人と多いが、隠し要素として気に入ったモブ男子生徒と仲を深める事も可能。

 続編が存在するが、作中の二十年後で、王立魔法学校が舞台となっている。

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こういう世界が当たりかぁ。条件渋いっすね。 ・魔法がある ・腕力万歳 ・長命種が差別なく共存 ・呪いが直訳、引き寄せた保護者に以後トラブルも余計な野心もなし ・長期研究に値する材料か技術がある ・菊理…
面白かった〜!設定の作り込み的にもう100話はあっても良さそうなのにあっさり終わってしまったのが残念です。楽しく読ませて頂きました! 私的には特に読みづらさは感じませんでした。最初のスピーチも思ったよ…
同性愛が許容されていて、女性でも腕っぷしが評価され、魔法の強い長寿命人種がいるところは過ごしやすそうなククリ。 ねちっこく執着するストーカー魔族とか、連続過重労働させる王族もいないし五指に入る「当たり…
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