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女神リーザちゃんの日記  作者: へるきち


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The End

「ああ、なんて愚かな…、ニンゲン共はなんて愚かなのじゃ…」


わしは、山の頂上に聳える城の天守閣から、ニンゲン共の住む世界を見下ろすのじゃった。ぼうぼうと燃え盛る街を。


真っ赤な炎、核の冬のような暗い空。昼なのか、夜なのかも分からぬ。


「リーザ様、この国でおしまいですか?」

「そうじゃな。ニンゲン共の最後を見届けたら、月へでも行くかのう」

「そうですか…、ここでお別れですね」

「一緒には行ってくれぬのかの?」

「今日で、お約束の5万年となりますので」


計算間違ってたのに、5万年もよく付き合ったくれたものじゃ。彼女で何代目のコルサちゃんになるんじゃったっけ?


「従者としてではなく、おともだちとして来て欲しいのじゃが」

「ふふっ、最後になってデレれるのね。いいよ、一緒に行こうか」


クリームちゃんも、ハナちゃんも随分前に見送ってしまった。5万年も生きると、悲しいことの方が…、いやそんなことはない。そんなことはないのじゃ。


大きな黒い翼を広げ、大地を焼き尽くし、大空を駆けていたシズちゃんが、「もう終わったけど、どうする?」という顔をしたので、うなづいておく。

ドラちゃんが城の前に降りて来て、わしらを背中に乗せてくれる。


ドラちゃんとシズちゃんとノヴィちゃんと共に、わしらは月の光に向かって飛んでいく。


さようなら、ニンゲン共、お前らが復活した頃に、また地上に降りてくるから、遊んでくれ。


ーおしまいー ?

カクヨムで公開していた「だって女神は幼女じゃもん」を移植しました。

突然終わってますけど、「だって女神じゃもん」として書き直したものがあります。

これとは異なる展開になっています。

その話は「女神様の諸国漫遊記」に続きます。


女神リーザの神話シリーズ

https://ncode.syosetu.com/s8728i/

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