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女神リーザちゃんの日記  作者: へるきち


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どらごん戦争(9)どらごん開拓団

キナコ隊長が、20人の元近衛騎士を従えて、ドラゴン山に向かった。


移動は、深夜に行われた。ズンダの民主化野郎共に見つかってしまうと面倒じゃけの。


出発前にキナコ隊長から隊員達に、鉄の掟が伝えられた。


・悪口を言ったら、ころす

・陰口を叩いたら、ころす

・内緒話をしたら、ころす

・告げ口をしたら、ころす

・待たせるやつは、ころす


みんな死んじゃうのでは?

壬生のヤクザと、昭和の女子戦闘団の掟が混ざってる感じ。

本人達は、漲っていたのでいいだろう。暴力あんぽんたん、だからね。


5人は、アンに預けた。

こいつらは、アンの後輩で、縦ロール先輩を崇拝していた。

お姉さま、とか言ってやがるので見てて楽しい。


キナコ隊が山に着いた頃、ターマではカステーラ家の引き渡しが発表された。


朝食会で、さらっと。

「今日から、カステーラ家は、番頭のケンに任せます。よろしくね」


カステーラ家には、ターマの統治権がオマケで付いている。

今の一言で、この国のトップも交代した。

クリームちゃんの傀儡政権誕生だ。


今日の朝食会は、立食式で、参加者は100名近い。

あちこちで名刺交換とかし合ってる。

ターマの国は、ケンちゃんを元首に、彼らが盛り立ててくれるだろう。

こいつらも全員クリームちゃんの傀儡だな。


次は、ズンダを黙らせないとな。


朝食会は、早々に切り上げて、我々もドラゴン山に移動する。

メルちゃん号に、幼女共を乗せて。


アンと5人の配下は、ターマ国内の拠点を整備中。


ハナちゃんは、オエド銀行を辞めた、というか追い出された。

ズンダの件で多額の損失を出したし、使い込みも発覚して、彼女の資産は没収され、当然退職金も無かった

オエド銀行の頭取は、無一文のニートになった。でも、飼い殺しよりましだと思う。


「どらごん組に、集中していくよ!」

と、盛り上がっている。どらごん組に居れば、おいしいご飯と、お風呂と、明日のぱんつは保証されるからね。おいしいご飯さえ毎日食べられるなら、頭取の立場なんかどうでもいいそうだ。あんなのゴブリンも食わないよっ、って言ってた。



この車内に居る幼女共は、一人を除いてニート。ニート幼女隊だ。

クリームちゃんも、カステーラ家を売却したし、国家元首の座も移譲した。

コルサちゃんだけが、メイドという職についている。2万5千年間無給だから実質自宅警備員だけどな。


そんなニート幼女だけで、メルちゃん号の運用が出来ているのは、クリームちゃんのお陰。

幼女の手足でも運転出来るように、幼女用ブースターパックを作ってくれた。

彼女だけは、夏休みの自由研究みたいな予定を、ずっとこなしていた。

その成果じゃな。


ドラゴン山は、熊や虎の死体がゴロゴロ転がる地獄絵図じゃった。

さすが、元ズンダ近衛騎士団。キナコ隊長なんか、会話しながら片手間に熊を倒してる。熊の方を見てもいない。


前来た時は、「こわいー」って震えてたけど?

今と何が違うというのか。分からんのう。

分からん、といえば、この凶悪な強さなのに、なんでここで死んでたんだ?

彼女よりも凶悪なコルサちゃんも一緒だったのに。


まあ、いいや。


「ここは任せても、よさそうじゃの?」

「はい。今の私なら、ドラゴン以外は倒せますので」

ズンダの近衛騎士でもドラゴンは無理なんだ。聖書に書いてあること、あてにならんな。


彼女達は、川沿いに森を切り開いている。ドラゴンの巣まで、道を通すためだ。

あそこは、断崖絶壁に囲まれた天然の要塞だからね。どらごん組は、あの辺りを開拓して住むのだ。


土木作業をキナコ隊に任せて、幼女達は先に進む。

今日は、猫型ドラゴンが居ないけど、コルサちゃんが居るから大丈夫。

どらごんなんだもーんふひっひー、とご機嫌に歌いながら、メイド服を着て、刀を振り回している。髪の毛が縦に斬れそうな業物である。きらきらと輝く刀紋が、ドラゴンの鱗の様で、使い魔のドラゴンを使役しているようにも見えるね。

さすがは、人類最強の幼女。獣は、襲って来ない。


猫は、アンに預けて来た。

今日は、山に行く気分じゃなさそうだったので。

猫の気分には逆らえないよね。


女神生誕の地にして、幼生ドラゴン遭遇の地、全裸幼女パワースポットである、森の中の丸くぽっかり開けた場所まで来た。ここは不思議なことに、獣が寄り付かない。


そこで、一旦休憩していると。川上から、どんぶらこしてくるものがあった。なんじゃろな?

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