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女神リーザちゃんの日記  作者: へるきち


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どらごん戦争(6)Fire In The Sky

一夜にして状況は激変した。


ズンダ王女率いる近衛騎士団が、日没と共にターマ市を急襲。

市長宅、ラジオ局、病院、学校、といった主要施設を制圧。

ターマ市制圧後、王女はズンダへ凱旋。

国内で民主革命軍に抵抗を続けていた王立騎士団と合流。

王家復権を賭けて、民主革命軍と戦闘開始。

民主革命により共和国となったズンダは、再び王国に戻る。


かと思われた。


しかし、王女が倒されてしまう。


近衛騎士団と王立騎士団は戦線を維持できなかった。

騎士は仕える主君無しには戦えない。

民主革命軍は違う。指揮官が倒れても、副指揮官がこれに替わる。

統率の崩れた騎士達は、革命軍に圧倒され、敗走した。


ズンダ王女の軍事クーデターは失敗。

王女は、早朝に公開処刑された。

王国の残党は滅び、ズンダ共和国内の内戦は終結。


もちろん、その王女は本物ではない。本物は、どらごん組で奴隷メイドをしておる。


ズンダ近衛騎士に制圧された施設は、カステーラ家の派遣兵士が奪還した。

どの施設も、近衛騎士は1人か2人しか居なかったが、カステーラ軍の損耗率は80パーセントを越えた。一か所に100人規模を投入して、奇襲をかけたにも関わらずだ。しかも、近衛騎士は1人も捕縛されていない。全部、取り逃がした。ズンダ王国の暴力装置、圧倒的に過ぎる。


しかし、少なくない損害と引き換えに、終わってみれば、ターマ市を制圧したのは、カステーラ家であった。まさに漁夫の利。

クリームちゃんは、ターマ市の独立国家宣言をし、ターマの国の元首となった。


わしが、起きた時には、ターマ市はターマの国になり、お館様クリームは、クリーム閣下になっておった。なんじゃそれ?


そして、今わしは、クリームちゃん主催の朝食会に参加してる。

朝食はうまい。それは、大変結構なのじゃが。


なんで、わしの席がクリーム閣下の隣なの?


朝食会の参加者は12人。ターマ市の権力者ばかり。ナニワ銀行の頭取ケンちゃんも居るね。


「私は、ターマの国元首として、どらごん組の国家としての独立を認めるわ」

クリーム閣下が、何やら言い出したよ。

なるほどー、わしは今、国賓の立場じゃったかー。


「お館様、どらごん組というのは?」

皆が、なにそれ?って唖然としている中、ケンちゃんが聞いた。

当然の疑問だね。

クリーム閣下は、答えるかわりに、わしをちらっと見た。


え?わし?


「どらごんぐみは、どらごんぐみじゃあ!もんくあるんか!」

コルサちゃん、ぶれないね。ズンダの元王女だけあって、メンタルがヘヴィメタル。

誰だ、こいつ入れたの。

わしじゃな。

メイドの恰好して、カステーラ家のメイドさんにお給仕されてる絵面がシュール。


こうして、どらごん組は、ターマの国公認になりました。

この世界の人達、幼女に翻弄され過ぎでは?

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