第廿肆話 お風呂イベント(俺損)
人間は何を欲するだろう。
金か?女か?権力か?はたまた……血だろうか?
ここまでの戦争で血を流していない戦争など万に一つ……いや、一つだけあったな。
中卒レベルでも習うあれが。
しかして、ここまでの戦争ではその殆どが血を流され、民を押し潰され苦痛に喘ぎ死に絶えていったことだろう。
どこぞの歴史的偉人は「パンがなければケーキを食べればいい」などとほざいていたが、そんな余裕がないから戦争になどなるのだ。貧困になどなるのだ。
誰もが望みたもうた結果では……当然ないと言い切れるねぇ。
長々たらしく何を囀るかと思えば、急に戦争の話を脳内で直接話しかけています…‥みたいな状況にあるわけだが、誰も望みたもうた結果ではない。
目の前の欲情生物たちをどう掻い潜るかが先決だ。
先見の明を持ち合わせているものは、皆有事に備え最悪な事に備え、何か策を弄ずる。
俺だってその一部だ。
劣情も過ぎれば友情になるわけがない!
って言うか、認められるかぁ!そんなことで戦争が起こったら何になると言うのだぁ?!
そんなことでボコスカ戦争が相なったら、とっくに滅んでるぞ人類ぃ!
てか「可愛い」は正義だろうが!何でこんなに「可愛い」を求めて戦争なんかを起こそうとするぅ!?
意味わからなくてしまいにゃ禿げるぞ!若ハゲだぞ!いや、もう○代は若くはないか。加齢臭などを懸念されて、毎回香水などの策をしていたとて、パートのババァ!には「臭いんだよ、このハゲが!」と罵倒される始末。
クソほど悪い状況でもなかったが、流石にスメハラ認定されたら何も言い出せないからな!
クソみたいな状況ほんと痛み入るよ。過去の偉人達は何を思って戦争なんかしたのかよく知らんが、別に全てを手に入れようとして挑んだわけでもあるまい?
全てを手にしようなどと言い切れるのは、それは欲深すぎる王……愚王だ。
あんなのはただの馬鹿タレでしかない。世の全てが手に入ると欲し、如何と権力を欲し、如何様にもしてやろうと残虐を欲す。
これがこの今の状況だぁ!!
「待ってください、愛莉さんは先日華恋さんのお身体を……その、揉みしだいたではありませんか!…………ムネナイケド」
おい今そこ、なんて言った?
よぉく聞こえなかったからぁ、もう一度言ってくれるぅ?
ことと次第によっては軍事演習でボコボコにするか否かを決めるから(暗黒微笑)
「確……かに。私、揉み………………しだいた。でも…………体洗う機会、は………………早々に儲ける、べき…………ムネナイケド」
おいおい今そこ、なんて言った?
もう一回だけその言葉を許してやるからもう一度言ってくれるぅ?
ことと次第によっては、もう今後体触らせるか触らせないか決めるから(漆黒微笑)
あのね「貧乳はステータスだ、希少価値だ!」と言う奴もいるだろうが、そんなのにウケるのは、自宅警備員も真っ青なほどに顔を歪ませる、ただの性犯罪者に他ならないんだけどぉ?!
お前ら、いいのか!この麗若き《《見た目》》の、中身はおっさんの、この少女もといおっさんが年甲斐も気にせずに泣くぞ、泣き喚き散らかすぞぉ!?
「では、じゃんけんで決めませんか?」
「色んな………………意味で、異論は…………ない」
ちょっと愛ちゃんの親父ギャグ好きなんだけど、わかってくれる奴いる?
えっとさ、でも俺って人と会話するには外交的じゃないって言うか?そもそも自分自身だけで喋ってるからむしろ内交的……って言うかぁ?
いや別に友達いないってわけじゃねーしぃ?
ただただ便所に入ってたら水バケツとか飛んでくるぐらいには親密な中だったぞぉ〜?
知りもしないやつ急に「Hey Siri?こいつの名前教えて?…………あぁ、ごめん!お前のことなんか知らないからさ、何でも知ってるSiriに教えて貰おうと思ったけど、お前のことなんか知らないんだってさ!はははははははは!」って言われるぐらいには社交的って言うか、何と言うかだし〜?!
べべべ別に、人間とかにマジで興味なかっただけだしぃ!?
こっちから話しかけようとしたら「話しかけないで。コミュ障がうつる」って言われただけなんだから、別に気にするほどでもないからさぁ!
ってか何だよコミュ障がうつるってふざけてんのかいい加減にしろよ本当によぉ!!
こうなったらもう許さん!と思ってぶん殴りかかろうとしたけど、そんな度胸すらもなく、上級生の彼氏を事前に呼ばれてて「おい、お前死んだぞ」つってボコスカに殴られて校舎の裏側の体育館にある見えねぇところでリンチられたんですけどぉ!あの後接骨院に行ってヒビが入っているって言われましたぁ!!
あっ、相手の骨にヒビが入ってたんですけどね?
そんな俺に何か質問とかある?(急に素に戻るのをやめろ!繰り返す急に素に戻るのをやめろ!)
いや、今の二人ってほんと周りにいなかった存在だから、ちょっと戸惑って声かけれないんだよな、余計に。
もうほとんどの人間が敵だったから、今の状況にちょっと戸惑ってるって言うのも理由にはあるんだがなぁ。
まぁ、こんな俺の半生なんて語るべくもなくゴミだったのは間違いない。
多分10,000人中10,000人はゴミだと答えることだろう。つまりは全員が全員ゴミだったとレッテルを貼ることになるだろう。
俺が死んだってニュースが流れれば「ついに死んだか」「おめでとう、お前の死に乾杯!」とか何とか言われて、すぐに記憶の片隅にも残らない。
そんな人間なんだ、俺は。
だから、今の状況は魅力的で……何と言うかこう…………反吐が出るな、うん。
仲良しこよしごっこなんか今更人間対人間でできるわけなんかないと思っているコミュ障代表代理を務めるおん……男だぞ?精神は。
今更仲良しこよしなんかできるわけがねぇ。
まぁ、できなかったとしても、自分のせいにすることすらできなくなる……言い訳ができなくなる。
退路が絶たれる。
自分の自己同一性を失う。
何かを折られたような気がする。
挙げればキリが無いほど、人間に対する思想は強いし、根っこも深くなるだろうよ。
あれだけ弄ばれてきたんだ、これが当然と言っちゃ当然だろ。
急に異世界染みたところに飛ばされでもしてみろ、コミュニケーションは取れず男なんだから我慢しろと囀られ、一言喋れば「つまらない」の一点張りだ。
こうもなるし、こうなり得ないことの方が難しい。俺は気づかれたく無いのだ。
自分が矮小で愚かで馬鹿な人間であると。散々……偉人達を自分呼ばわりしていたことを謝る。別に問題はないからだ。
自分も自分であるならば、他の偉人をそう呼んでも相違あるまい?
中々上手いこと言ったろう、俺。
まっ、そんな奴が風呂場で若い女の子にギャースカ声を出されていたら、驚くなって方が無理だろ?
とんでもない自制心だと自負してもいいぐらいだ。
「私の勝ちなのですよ!さぁ、大人しくしていてくださいね、華恋さん!えっ、きゃあ!待ってください、華恋さん!泡、泡まだ流し切れてませんから!湯船にも浸かりましょう!?2,000秒数えましょうよぉ!」
「ま………………仕方、ない」
逃げるが勝ちという諺を知っているだろうか。有事の際には逃げれば勝てる。生きているからこその勝ちだし価値だ。見出せるものがあるのならば。
今は見出せるものは己の容姿と、異能だけさ!
はい、全力で逃げまーす!
全然ビビってねぇでーす!
なんかされるかもとか思ってねぇでーす!
だからさっさと離れろやこのボケが!
マジで粘着質ストーカーやめろくださいマジで!
ああ、気苦労が絶えないとはこのことだぁ!!マジでこいつらから撒ける方法提起して欲しいかもですぅ!
寮の上に登ったのに、何でここまで着いてくんのぉ?!俺まっぱだよ!?君たちもまっぱだねぇ?!(錯乱)
ははは、何と申し開きしていいのでしょうか、女を作って逃げた上に借金を残してまで家を出て誰に認識されるわけでもなく蒸発した父上に、何の前触れもなく自身の子どもをゴミと見限り男を作って別の家庭を築かんとしまたまた借金を作って逃げ出された母上。
お前ら聞くぞ?馬鹿か?女の子に追われるのも、男に追われるのも普通は真っ平だってことだぁーーーーーーーーーーーーーーーぁ!!