体育会の練習にて:1
彼女……和泉と話した日から2日ほどだった日男女分かれて体育会の練習をしていた。僕も怪我が治ったので参加していた。
あまり運動が好きではないので無難に二人三脚の競技に出る。
「なぁイモよ……」
「なんだ、勇人。」
今話しかけてきたこいつは同じサッカー部の仲間でクラスメイトの和田勇人だ。
男女関係なく話しかけているので結構人気がある。
……イケメンで運動できるやつだ……はぁ
「なんか今失礼なこと思わなかったか?」
「いや、気のせいだと思うぞ」
勇人はそうか、と納得(?)して
「なんか3組の和泉がこっち見てるけどお前なんかした?」
勇人が指を指した方を向くとたしかにこっちを見ていた。
……しかも手まで振ってるぞ
……え、え、変な勘ぐり入れられるよ?いいの?
あまり過剰に反応せずに僕は勇人に向き直った。
ちなみにイモとは僕のあだ名である。
結局勇人はそれだけ言ってどっか行った
……こいつマジでなんの用だったんだ?
そしてつまらない授業も終わって教室に帰ろうとした。
すると
「井本ーーー!」
……こいつは馬鹿なのか?
「こっち来てーーー!」
僕は頭を抱えた。だってみんなからの視線が痛いもん……
「はぁ」
僕は観念して和泉のもとへ行った。