まじか
小春と一緒に変な噂を広めないようにするための作戦会議をした結果余計に悪化したのが昨日だ。そして今日僕は今………クラスメイトの男子何人かに取り囲まれています。
「えーーっと……何か御用で?」
明らかにみんなの目が違う……獲物を殺りに来ている。
「お前知らないのかよ……和泉さんは学校の中でも美人で何でもできる人で有名だぞ」
え、そうなの?全く聞いたことなかったんだが……
「彼女にしたい人アンケートでも毎回上位だぞ」
勇人がそう言った。
アンケートとかあったのかよ……一回も参加したことないぞ……これが陰と陽の差か……
「それはわかった。んでなんで取り囲んでんだ」
「そりゃあお前が仲良く話しているからだよ!」
なるほど……父さんから『女子のしっとはすごいぞ』と聞かされていたが男子も十分にすごいぞ。
……ほんとに意味のない作戦会議だったな……
「っ……でもまだ会ってからそんなに経ってないし……」
「「「それでもだろ!」」」
くそう……どうしてこうなった……
「名前呼びしてるからだろ」
と、勇人がこっそり耳打ちしてきた。……そりゃそうか仲良くないと名前で呼ばないよな……
このあと休み時間が終わるまでずっと質問攻めにあった……
「疲れたァ」
「お疲れ様ー」と磯崎が全く思ってなさそうに労った。……労いになってねーか……
もはや恒例化してきた放課後集まりで今日のことを話した。
「……て言うか、小春って人気あったのか……あ、これは侮辱じゃないからな」
あくまでもただ気になっただけだからな。
男子どもからあんなさっきに満ちた目で見られたら否が応でもわかってしまう。
「あーはいはい……こーちゃんは勉強以外なら何でもできるからね~」
「マジで?」
「イエス、まじまじ、イグザクトリー」
イグザクトリーってそんな意味だっけ……まあいいや。
普段の僕ならスルーしなかっただろうが疲れ切っているからかスルーすることにした。
「てか小春は?」
「宿題忘れて呼び出しにレッツゴーしとる。」
……これは嘘じゃないなと即決してしまったのは不可抗力だと思う……
「じゃあコーヒーでも飲んでゆっくりするか」
「オレンジジュースで」
「店員さんに謝ってこい」




