第4話 霊夢さんって……もしかして……? ……うん。この先は考えないようにしよう。(by主人公)
今回は主人公が霊夢さんの核心(笑)に迫ります。
あれから、何分か雑談した後、寝泊まりする場所がないことにいきなり気がつきました。
こんな大事なこと忘れるって、どうなってるんでしょつね。
どうしようか考えて、お三方に相談したら紫さんが「あら、そんなのここでいいんじゃないの?」とそう言って来た。
流石に悪いから断ろうとしたけれど、僕が言う前に博麗さんが「まぁ、仕事してくれるなら家が見つかるまで泊めてあげなくはないけど。」と言ってくれた。
流石にここまで言ってもらって断るのも申し訳ないので、霊夢さんと紫さんの提案に乗ることにしました。
「それじゃあ、これからよろしく、藍奈。」
「はい。これからよろしくお願いします。博麗さん。」
「霊夢でいいわよ。ついでに魔理沙も」
「ついでってなんだよついでって。まぁ私もそれ言おうとしてたからいいんだけどな!」
いやよくはないと思いますよ?
「……は、はい。わかりました。れ、霊夢、さん。まり、魔理沙さん。」
なんで名前呼びは恥ずかしいんでしょう?
うーん……わからない。
まぁこんなこと考え始めるから恥ずかしいんですよね。多分。
よし、もう考えないようにしましょう。
……あ、そうだこれ言っとかないといけないかもしれない。
「霊夢さん、魔理沙さん、すみません、後一つ言いたいことがあったの忘れてましまた。」
「どうしたの?」
「どうしたんだぜ?」
訝しげに、霊夢さんと魔理沙さんは同時にそう聞いて来た。
……デジャヴ……
もしかしたら勘違いされてる可能性もあるからね。(無視)
というか実例があるからね。一応、言っておきましょう。
ないと思うけどね。
そんなこと(願望)を考えながら、僕は口を動かした。
「一応なんですけどね。わかってると思いますし。」
そう前置きしてから、少し微笑みを浮かべながら、「僕、男の子ですよ。」と、言った。
案の定というべきか(言いたくないけど)、お二人には物凄く驚かれました。
キャラ崩壊レベルで。
……なんでなんでしょうね。本当に。
あれから数時間後、僕は太陽が昇り切る前に昼食を作り始めました。
霊夢さんにここの食材を使う許可が出たので、自分の持って来たものと合わせて作っています。
……殆ど山菜だったけど。
まぁいいんだけどね。作れるし。
それに足りなくなったら買いに行けばいいだけだもんね。
一応自分でお金も持って来たから。
こっちで使えるか定かではないけど、大丈夫だよね。
そんなこととも言えないようなことを考えながら、鍋の中のものを同じスピードでかき混ぜていく。
今作っているのは山菜多めのカレーライスです。
カレールー持って来ててよかった。
一応作れるんだけどね。
麻婆豆腐好きだから作りたいって思ったけど霊夢さんのことと食材を考えてやめました。
多分辛いのとかには耐性ないよね。
あ、ちなみに僕は麻婆豆腐はピリ辛ぐらいが好きです。
普通に辛いのも辛くないのも好きだけどね。
え?興味ない?
同じく僕もありません(ならなんでこの話した?byテロップ)
……というか今思ったけどカレーって辛いものもあるよね……。
まぁ良いや。辛いのは作らないし。
……と、そろそろいいかな。
はいはい盛り付けていきますよ〜。
……
誰に言ってるんだろうね。(ちょっと虚しくなって来た)
まぁいいや。
隠し味も入れたし、これなら霊夢さんと魔理沙さんと紫さんも喜んでくれる筈。
気づいてくれるかな〜♪
……
……どうしよう不安になって来た。
うーん……
まぁ、もしあれだったら改善点教えてもらいましょうかね。
人は失敗して成長するものです。
なんてね。
「ご飯できましたよ〜」
なんとなくいってみたかったんだよね。これ。
なんか良くない?
僕家でも外でもぼっちだったので言ってみたかったんですよ。
……あれ?目から汗が。
まぁそんなことは吉田◯保里さんにハンマー投げの要領で地平線の彼方まで飛ばしてもらって(完全オーバーキル+デジャヴ)、早く運ばないとですね。
そんなことを考えながらお盆に乗せたお料理をさっきの部屋に持って行こうとしたそのとき、魔理沙さんが台所に顔を覗かせた。
魔理沙さんは僕に目を向けた後お盆に目を向けて、近づきながらこう言った。
「それは私が持っていくから、お前は先に行ってて大丈夫だぜ。」と。
……優しさが染みました。
それと折角なのでお願いすることにしました。
とゆうかああいうのはあんまり断れない。
なんでなんだろうね。
そんなことがありつつも、気づけば僕等は食卓を囲んでいました。
「それじゃあ、食べようぜ。」
魔理沙さんの一言で、全員が同時に合掌した。
合図もなしに凄いですね。
……
やばい別のこと考えれば大丈夫かなって思ったけど全然大丈夫じゃなかった。
料理の味付け間違えちゃってないよね?
何度も確認したから大丈夫だよね?
美味しくないとか言われたらどうしよう……
……
もうそうなったらその時考えればいいや。(思考放棄)
今食べた感じ味は大丈夫そうだけどなぁ……。
どうなんでしょう?お三方のお口に合うのでしょうか?
食べすすめながら、チラリと御三方の方を見る。
紫さん以外手が動いていませんね。
霊夢さんと魔理沙さんはなんか凄い探るような視線を向けていますね。料理に。
……?……
……あれ?もしかしてこれ……カレーを知らない?
ま、まさかね?
だって、カレーが伝わって来た時代って確か明z……
……
はい。知らないのも当然ですね。
そう考えて、僕は霊夢さんと魔理沙さんに料理の説明をした。
まぁ初めて見る時はなんかだべれなさそうだなって思うよね。
色が茶色だし。
「そ、そうだったのね……外の世界の料理。」
「匂いはよかったんだけどな……ちょっとドロドロした茶色を食べるのは抵抗あるのぜ……」
「これ美味しいわよ。藍奈の作ったものだから特に。そこらのお店よりも格段にね。まぁこっちにはカレーないのだけれど。(というか、まだ幻想入りしていないわね。)」
ちょっと待って下さい紫さんあんまりハードル上げないで下さいお願いします。
「い、いえ、そんな。一般的な作り方をしたので普通の家庭で作るものと大差ないと思いますよ?」
……というか、やっぱりこっちにカレーなかったんですね。
知らなかったら警戒するのも当たり前ですね。
「もしあれだったら食べなくても大丈夫ですよ?作り直しますか「それはダメよ。」……ら?」
まさか最後に遮られるとは思わなかったんです
ねけど。
「ほら魔理沙、覚悟決めなさい。紫美味しいって言ってるんだから。」
「えー、でもなぁ……」
「は・や・く・た・べ・る・わ・よ!」
「わ、わかったから、そんな大声出すなよ」
……もしかしてこれ、というかもしかしなくともこれ、作り直すに反応しましたよね?
……なして?
「ま、まぁ、食べてくれるなら食べてくれるで嬉しいんですけど……無理はしないでくださいね?無理になったら食べるのやめて下さいね」
「えぇ、勿論そのつもりよ。」
……なんか目がそう言ってない気がする。
なんか無駄な出費は絶対にしないって言う考えが滲み出てる気がする。
……あ……
……そんなに酷いんですか?(失礼)
霊夢さんと魔理沙さんはスプーンでカレーを掬い、数秒の静止の後、ゆっくりとカレーを口の中に入れて、ゆっくりと咀嚼した。
……短く突き抜けていく風のような沈黙がこの部屋を支配した数秒後に、その沈黙を破る微かな声がこの部屋を支配した。
「……美味しい……」
それは、霊夢さんの声だった。
続けて魔理沙さんも。
「……人里の料亭で食べるどの料理より格段に美味いぜ……」
ただ呆然と言葉をこぼしてしまっただけにも見えなくはないが、そう言ってもらえてとても安心したし、嬉しかった。
「ふふ、お二人のお口にあったようで何よりです。」
気づけば、その言葉を吐いていた。
その後はゆったりと雑談しながら食べました。
とっても楽しかったです。
今は夜。
時計を見て見ると、短針は11を差し、長針は30を差している。
魔理沙さんは、数時間前にここから離れ、霊夢さんはもう床へと着いている
僕も、もう家事は終わらせているので、いつでも眠りにつける。
……けれど、僕はまだ眠りにつく気はない。
つけないの間違いなんですけどね。
まぁ、それも理由には入るけれど、まだ2つある。
一つは、まだ心境がごっちゃになって落ち着けない。
昨日はそんなこと気にしてられないくらい疲れてたから良いけれど、今日は違う。
二つ目は、この夜景を、目に焼き付けていたいから。
蛍が踊りコウロギが謳うこの幻想的な夜を、脳裏に焼き付けておきたいから。
……まぁ、これからはいつでも見れると思うんですけどね。
ここを追い出されない限り。
そうならないように頑張らないとね。
そんなことを考えながら、少しだけ気を引き締めた。
それから何十分か景色を眺めた後、眠気がやって来たのを感じ取り、僕も床に着きました。
……明日は、平和であればいいなぁ……。
そんなことを、願いながら。
まぁ楽しかったから今日みたいな日が続いても全然良いんですけどね。
次の日。
僕はサンサンと照りつける陽光に起こされた訳ではなく、西からの静かな、されど優しい一筋の陽光で目を覚ました訳でもなく、小鳥の美しい囀りと心地良い微風に撫でられ目を覚ました。
個人的にこう言う起き方もしてみたかったので嬉しいです♪( ´▽`)
まぁそんなことよりも、今の時間は4時半。
……何もすることが無い……
まぁ取り敢えずお布団(寝袋)を畳みましょうねぇ〜。(独り言)
(悲しくなるからやめてもらっていいですか? (まず喋ってすらいないし……)by藍奈)
(嫌です byテロップ)
(…………(無視)by藍奈)
(なして? byテロップ)
それから布団(霊夢さんが眠ったことを確認してからポンして見えなくしたバックから出した寝袋)を畳み終え、それを仕舞うと、僕は音を立てないように、慎重に部屋を後にしたのだった。
どうもこんにちは!今回で溜書きを完全に使い切ったASADEです!
この小説を楽しんで読んで頂けていたら幸いです♪
だれかコメントとか評価とかくれないかなー(チラチラ (((殴
ごめんなさい
書くこと思いつかなかったんでこれで!
サラダバー!
あ、それと体調には気を付けてくださいね。(しつこい)
次回も楽しんで下さいね♪