第22話 突飛なる“偽善”という“雑念” 前編
どうも皆さんこんにちは! もう何もできないくらいもう少しで色々と始まってしまうASADEです!
いや〜あはは〜本当に嫌になっちゃいますね〜いろいろ
書くことあるにはあるけど後書きの方で書くんでここいらで
よかったら楽しんでいってください♪
「や、やっと解放された……」
時間にすると体感約20分の間撫でられ続け、解放されたと同時、そんな言葉が漏れてしまった。
小兎姫さん凄い笑ってる。ニコニコしてる。
「ふふ……本当はもっと撫でたかったけど、今回は特別よ?」
「……は、はい……」
恐怖を感じました。
「まぁこの話はここらへんで……あなたが私に聞きたかったこと、まだ聞いてなかったわよね」
「あ、確かにそうですね。……聞いても良いですか?」
「もちろん」
「……ふふ、はい、ありがとうございます」
あまりにも即答だったので、思わず笑ってしまった。
1つ、大きく息をはいてから、僕は静かに問うた。
「あの方々って、どうなりますかね?」
言葉足らずなことはわかっている。だけど、この人ならば、大丈夫だろう。
「……取り敢えず、あの2人は投獄中よ。今は死罪にするということで話が進められているわ。未遂だとしても、下手人は下手人だからね」
「……そう、ですか……」
あの方々……それは、僕が最初にここにきた時。そのときに起こった個人的に大きいと感じた2つの事件の、それの実行犯……僕が取り押さえた人々のことを指していた。
少しだけ、聞かなければよかったと思った。……だけど、僕は聞かなければならなかった。責任があると思ったから。だから聞いたのだ。ただそれだけのこと。
僕の行動はある意味、2人の人生を壊すようなものだから。自分になにも被害が及ばないなんて、そんなことがあっていいはずがないから。
……でも、何も、後悔はないはずだ。あのまま放置をしていれば、被害が広がる可能性だってあった。 だから、何も後悔はない。もしあったとしても、それを誰かにぶつける、なんてことはしない。だって……全て、自身の責任なのだから。
この感情も、この想いも。
自分に言い聞かせるように、頭の中で、語彙力のない、わけのわからないような言葉を重ねた。
「……でも」
小兎姫さんは、小さくそう前置きをした。
僕は少しだけ下がっていた顔を上げて、耳を傾ける。
「あなたが人里の人々にあなた自身の言葉を投げ掛ければ。もしかしたら、死罪は逃れられるかもしれないわ」
「! ほ、本当ですか?」
「えぇ、もちろん。こんなところで嘘をつくわけないじゃない。あなたが取り押さえたのだから、少なくとも決定権があるはずよね? ……それに、あなたはあの子たちの中に、可能性を見出したのよね?」
「可能性……まぁ、はい。そうです」
僕の目から見て、あの人たちの中には、下手人になりかけた人もいた。手遅れになってしまった人もいた。
でも、それでも僕にはまだ、その人たちの中で少なからず、更生の余地が残っているように見えた。
だからこそ、こんな話をしてるのだ。
「なら、その考えを、民衆の前で述べれば、何かが変わる可能性はないなんてことはないわ」
「……でも、ただの余所者の僕の言葉では、そんなことできないと思うんです」
「いいえ。私は、あなただからこそ、できると思っているわ。……だって、あなたは、“救いたい”と。そう、願っているのよね?」
「……本当、僕はあなたに敵うイメージが全く湧きませんよ」
「ふふ、私は強いからね」
そんなことを言い合って、笑い合った。
「もうちょっと詳しく説明するとね、死罪、というか刑罰の内容自体は、私たちには殆ど決定権がないのよ」
「……民衆の意見を取り入れるため、ですか?」
「ご明察。だからね、例えて言うなら、下手人が捕まったとする。でも、それで必ずしも死罪にすることはできないの。それこそ人々の同意がないままそれを実行して仕舞えば、私たちに石が飛んできてしまうわ」
……だからこそ、助けられる可能性があるのか。……なら、やってみる価値は、確実にあるということだね。
そう考えると同時、小兎姫さんが、またポツリポツリと語り出した。
「私達自警団はね、言ってしまえば私たちは民衆の犬なのよ」
「……民衆の、犬……」
……逆っぽいのはところどころで聞いたことあるけど、自警団が……か。
「みんなが安全に、安心して暮らせるための犠牲。……そんなものが、どこにいったとしても、必ず必要だから。だから、私たちがそれを担っている。ただただ、それだけの話なのよ」
小兎姫さんは、憂いを帯びた表情でそう言った。
なんとなく、気持ちはわかる気がした。でも、口には出さない。出してはいけないと、そう感じたから。
一言お礼を述べてから、僕は話題を変えることにした。
「……あの、もう1つだけ、質問いいですか?」
「? えぇ、構わないわよ」
「ありがとうございます。……あの、外で、というかここのすぐ近くで、何か小さな騒ぎのようなものが起きてるらしいんですけど、どうかされたんですかね?」
らしい、と言っても耳で聞いただけだからなかったらなかったでそれでよし。これがデフォルトかもしれ ないし。
それに、これがお祭りとか、人里での催し物だったら僕が直接見に行っても何をしてるか正確にはわからないからね。聞いた方がいいと思ったんですよ(気分の説明口調)
僕がそういうと小兎姫さんは、ピクリと瞼をひくつかせ、質問を投げてきた。
「! 聞こえるの?外の音が」
「? まぁ、はい。聞こえますよ、微かにですけど」
「……もうちょっと防音設備、強化しないとダメかもしれないわね……」
僕のその言葉に、小兎姫さんは顎に手をやりながら、小さくそう言った。
……ここって防音室だったんだ……どおりで聞こえなかったわけですね。
その時、小兎姫さんは一度咳払いを挟んでから、再度話し始めた。
「結論から言えば、私も正確なことまではわからないわ。でも多分、きっと……あなたがいるからなんじゃないかしら?」
「……え?」
予想外な言葉が出てきたため、思わず素っ頓狂な声が出る。
「あなた、ここにいたとき結構人助けとかしてたわよね? さっきの下手人云々の話とかも含めて」
「? いやまぁそれまがいのことはやってましたけど……人助けっていうほど大それたことはやってませんよ?」
「そう……まぁこの際その話はちょっと近くに置いておきましょう」
あ、近くなんだ。
「要は、その人たちがあなたにお礼とか手伝いとか頼みにここにきてるんじゃ? ってことよ」
「あぁ、そう言うことだったんですね」
察しが悪い? そうですよ、僕察し悪いですよ?決して現実から目を逸らしてたとかではないので勘違いしないでくださいね。
「因みに、心当たりは?」
小兎姫さんがなぜか、恐る恐るでといった風に、そう聞いてくる。
「……あの方々の事件を合わせると、7人ほど後日御礼をと言っていた人がいましたね」
「確かあなたが下手人の被害者は、4人……だったわよね?」
「はい」
「なら、その人達と、あなたが手伝いをした人達でほぼ決まりね。……というか、ここまで来て待つなんて相当よ? それに3人も……あなたがやったことに関して正直あんまり解ってないから、あまり明確なことは言えなけど……。報告書には断片的なことしか書かれてなかったから。お手伝いとかに関しては、全く記載されないからなおのこと、ね。……それにしても、ここまでって……」
え?そんなにいいます??
「聞きますか?」
「……少しだけ、聞いても?」
そう言う小兎姫さんに、僕は小さく頷いて、話し始めた。
話していくにつれて、少しずつだが小兎姫さんの表情が、あからさまに崩れていく。
ちょっと話すと、人目のつかないようなところで倒れていた人を介抱したり、ナイフを持ちながら血走った目で人を刺そうとしていた人を止めたり、ひったくりを捕まえたりした。
後はお店の手伝いとかおばあさんの介抱とか。
僕がそんな感じのことを話し終えた頃には、何故か疲れたような顔をされていた。
……なんで?
「私が聞いて想像していたものより、もっと酷かったわね……。 ……というかあなた、手当たり次第に首突っ込みすぎよ」
「て、手当たり次第にって……その言い方はちょっと……」
「それって、どのくらいの時間のあだのこと?」
あ、無視された。
「多分、大体30分程度だと思います。」
「それでその人数を……ね」
「はい」
「……加えてその中には、罪を犯そうとした人も入っていると」
あれ?今さっき話したはずなんだけど……。
まぁ別に気にするようなことでもないか。
「はい」
「……」
「……」
「……それが人助けじゃないのなら、なにを人助けというのかしらね? それと、ありがとう。あなたの話のお陰で、でもっと巡回に力を入れないといけないことがよくわかったわ」
「……あ、あはは……」
わ〜皮肉がいっぱいこもってるね。
……
……い、言われてみればそうだなぁ(現実逃避)
「あ、そういえば。私のことは小兎姫って呼んでね。流石にさん呼びはちょっと嫌なの」
話の順序どうしたんでしょうか?
「え? そ、それはちょっと……」
「……」
「……わかりました、えっと、小兎姫……ちゃん、さん……」
恥ずかしさで最後の方はもう聞こえないんじゃと思うくらいに声が小さくなってしまう。
だけどそんな気持ちを知らない小兎姫ちゃんさんは……
「……」
「すみませんこれ以上は勘弁してくださいあとジリジリと近寄って来ないでください!」
「まぁお願い聞いてくれなかったから……仕方ないわよね?」
「仕方ないってなんですか仕方ないって!」
思わず自分で自分の体を抱きながら、小さく後退る。
言ってしまえば、普通に怖い。
「抱きついて良い?」
「ちょっと遠慮しときますね。……って、そう言ってる間に抱きつかないですくださいよ!」
顔がカーー!っと赤くなっていくのが嫌でもわかる。
それになんでいきなりなんだろう?
「はあぁぁぁ……可愛いわ〜ホント。癒されるわ〜!」
「ちょ、ちょっと! や、やめ……」
「ぎゅー〜!」
「むぎゅ!?」
ちょっと待って恥ずかしすぎて爆発しそう
それになんか、段々と力強くなって———
「こ、小兎姫ちゃんさn」
「んー?」
「…………小兎姫ちゃん……ぎ、ギブ……」
「……これはこれでいいわね。(さっきのもあれはあれでよかったけど)」
「……ギ……ブ」
「あらあら、ごめんなさい。ついつい」
小兎姫ちゃんはそう言いながら、すごい笑顔で僕と距離をとった。警戒しておかないとダメだと、直感的に感じた。
僕は話されたと同時に自分の肩を抱きながら、小兎姫ちゃんと距離を取った。
……まだちょっと痛い。
「ごほん、取り敢えず、今のあなたなら、この状況は好都合なんじゃないの?」
「……確かに」
少しだけジト目になってしまった視線を小兎姫ちゃんさんに送りながら、短くそう返す。
……心の中くらいならこの呼び方でいい、よね?
「それじゃあ、行ってきなさいな。もう私に聞きたいことはないでしょう? 私の方も大体終わったし」
「そうですね、ならば、ここいらでお暇させて頂きます」
「またお話ししましょうね、魅黒藍奈くん。……頑張ってきなさい」
「……えぇ」
そう言って立ち上がり、踵を返して、扉に手をかけた。
……そのとき。
「“あなたがあなたでいられるようになるとき”を、楽しみにしてるわ」
その言葉を聞くと同時、思わず手を止めて、息をつく。
どこまで解っているのか本当にわからなかったし、底がしれなかった。
ただなんとなく、仕返しがしたいと思った。だから僕は首だけを小さく動かし、小兎姫ちゃんさんを視界の端にとらえて、言わないでおこうと思っていたその言葉を、口にした。
「……僕も、あなたの“真念”が“人の為”になるときを、楽しみにしていますね」
「! ……おあいこね」
「ふふ、ですね」
そう言って小兎姫ちゃんさんはフッと、小さく笑った。
そうして、僕はこの部屋を後にしたのだった。
真念とは、自身の心の“本質”のことであり、揺るがない……否、揺らいではいけない意思、願い、行動原理。また、“自分自身”のことである。
そして、それに気づき、確信し、渇望した者にのみ、それは“真実”へと変化を遂げる。
……あの人は、心の中で何かと戦っている。途轍もなく大きくて、絶対に手放せないほど、大切な何かと。だから、前に進んでいない。進むことができていない。
それが誰かなのか、どこかなのか、いつかなのか、なんなのか、それとももっと別の何かなのか。それを僕が知る術はないし、そんな簡単に知っていいことでもない。
だからもう僕たちは、どちらともあの会話について言及することはないだろう。
……ほんの少しだけ、僕は、あの人が羨ましいと。そう思ってしまった。
ゆったりとした足つきで階段も降りながら、そんなことを考える。
そのとき、ふと、右側にある窓に視線がいった。
なんとはなしに、そこから下を見下ろす。そこには、つい先ほどまで小兎姫さんと話していた通り、小さな人だかりができていた。7、8人ぐらいが近くで固まっており、声も結構聞こえてきた。
僕は少しだけ足取りを重く感じながらも、階段を降りていったのだった。
言葉自分で作るの楽しいね。もうやらないと思うけど。
必要だったらポンポンどんどん作っていきます。前に使ったパラバラみたいに。
それと知ってますか? 1692年には真念って人がいたんですよ! それ知ったの作った後だけど。
ということで、どうも皆さんこんにちは!春休みが終わってガチで頑張らないといけない時期に入るASADEです!
ホント無理……この先のこと考えたくない……受験……進学……就職……婚活……
泣きそう
まぁいいや
それでは皆さんにダメージを与えたところで今回は終わりにします。
一緒に頑張っていきましょうね!
それではみなさん、サラダバー!




