第21話 自警団との邂逅
もうちょいでこの物語が1周年に達するそうです。早いですね。私はこれに気づいたときガチで焦りました、はい。端的にいうと1ヶ月間違えました。
はい。
『そんなこと気にしてない』とか言うツッコミは受け入れていません。受け入れちゃったら私のメンタルがなくなってしまいます
取り敢えず、よかったら楽しんでいってください♪
人里に着いた。最初に来た時は知らなかったけれど、ここには入るために通らなければならない場所……検問所みたいなところがあるらしい。結構大きめなもんがあった。
理解のある妖怪と理解のない妖怪の区別のためらしいんだけど……大丈夫?僕入ったら自警団さん達につかまったりしない?
前回普通に森の方から来てしなぁ……あの時は確か、周りに柵が作られてて一区画だけ空いてて、その近くに誰もいなかったからそのまま入っちゃったんだよね。
……
大丈夫かな?本当に捕まったりしないかな? ……怖くなってきた。
まぁ多分誰にも気づかれてないから大丈夫だよね。
「おい、そこのお前」
「……え?僕ですか?」
「あぁ、お前以外いないだろう」
えぇ〜、検問をしてる(多分自警団とかそこらの)、どこかで見たことがあるような気がする赤髪と白髪が混じったような髪色の結構大柄な男性に呼び止められました。はい。
……終わった……僕の色々……
「ちょっとな……お前に特徴が酷似した奴に助けられたって住民が大勢いるんだが……そいつがここを通っていないらしくてな。だから次回ここにやってきたら上まで連れて行けと言われてるんだ。……ご同行願えるか?」
「……はい」
「それじゃあ、着いて来い」
そう言うとその男性は踵を返し、門を開いた。
「あぁそれと、もう一つ言うことがあった。」
「? なんでしょう?」
そい言うと彼は、少しだけこちらに振り向いて、小さな微笑みを浮かべながら言った。
「孫がお世話になった。ありがとうな」
……あ、わかった。多分この人あれだ、多分あのときの子……隼くんの血縁者の方だ。
「とんでもないです。僕は自分の思うままに行動しただけなのでそんなことを言われる筋合いも、義理も、何もありません」
「ふ……そうか。まぁ、何か困ったことがあれば俺に言ってくれ。少しは力になるから」
「ありがとうございます」
「……それじゃあ、そろそろ行くか」
「……はい」
あぁぁぁぁ……怖すぎて怖い(?)なぁ……
……覚悟を決めましょうか。
牢屋には、入れられないといいな
門から数分進むと、他のお店などに比べて1、2階高い建物が見えてきた。
大っきいなぁ……何かの集会場みたいなところなのかな?
……
……うん、わかってた。薄々勘付いてはいたよ。
ここが目的地だって、もうわかってたよ。
でもやっぱり信じたくないじゃん。
僕がこんな大きな人たちに目をつけられてるなんて。
……生きて帰れたら、いいなぁ。
「さて、ここがあの方がいる場所なんだが……お前は何そんな遠い目してんだ?」
「いや……ちょっと、生きて帰れるのかなぁ……と」
「何言ってんだ。ここで殺しをするわけがないだろ。腐っても人里を守ってる奴らだぞ?人を殺してどうすんだ」
「……た、確かに……。それを聞けて少し安心しました。ありがとうございます」
「そんなこと気にすんな。……ただ、中に入ったら下手な行動は取るんじゃねぇぞ。最悪首が飛ぶからな。俺とお前の」
「……はい。わかりました」
早速矛盾してたことには触れません。
それと、やばいめちゃめちゃ緊張してきたので誰か助けてください。
そんな思いは誰かに届くはずもなく、僕たちがその建物の中に入ろうとした、その時に。
「やぁやぁ、あなたが不法侵入者って言う藍奈ちゃん?」
うハ……その通り過ぎて心に傷が……
「うぐ……はい、その通りで……す?」
ちゃん呼びはスルーしようそうしよう
……と、いうか。この方、何方?
自然すぎて普通に返事しちゃいそうになっちゃった。別にいいと思うけど。
「あれれ?元気がないなぁ。ほらほら、もっと元気出していこう元気!ほら一緒に……両手を上げてぇ……おーー!」
「え?え?……お、おー?」
「違う違う。おーー!だよ。おーー!勢いをつけてやるの。それじゃあ一緒にぃ」
「お、「おーー!!」」
「はい、よくできましたぁ」
……あれ?これ何してるの?
「何してるんですか、小兎姫さん……。 ……もしかしてお前、この方と御知り合いかなんかなんか?」
「いいえ?今初めてお会いしました」
「そうよぉ。この子とは今日ここで初めて会って話したのよ?知り合いなわけがないじゃない」
「……お前凄いな。この方と普通に会話できるなんて。しかも初対面で」
「……普通……に……?」
え?これって普通なの?え?普通じゃないよね?
……
え???
「お前自身は普通じゃないって思うかもしれないがな、この方と話す時はこれがほぼデフォルトなんだ」
デフォルトって……別の方向でも凄い方だったりするのかな?(失礼)
「だからまぁ、なんだ、緊張なんかしなくてもいいと思うぞ?」
「は、はぁ……まぁ、はい」
な、なんか……納得いかないと言うか、なんと言うか……
「ひとまず、ここまで連れてきてくれてありがとね〜、隊長さん」
「……え?隊長さん?」
この場に関係者らしき人は3人、僕と朱咲さんしかいない。だから必然的に朱咲さんがその隊長さんになるわけで……。
……え?この人……そんなに偉い人だったの??というかここに偉い人しかいなくない??
……
取り敢えず拝んどこ
サランマサラマンサ(?)……
「何してんだお前」
「いや、偉い人だって今知ったのでとりあえず(?)拝んでおこうかと」
「何言ってんだお前。……それに、そんなん気にすんな。身分なんかより先に、お前は俺の家族の恩人みてぇなもんだからな」
「……へぇ……」
「そ、そうですか(そんなにひどい状態だったんだ……)……まぁとりあえず、お仕事頑張ってくださいね。次会う時は差し入れとか持っていきますね」
「おう、ありがとよ。お嬢さん」
「ははは、何言ってるんですか。僕男の子ですよ?お嬢さん呼びはやめてください」
「「……え?」」
……あれ〜??この流れどこかで見たことあるぞ〜???
「……お前……男だったのか?というか、本当に男なのか??その形で?その声で?その仕草で??」
「もちろんですよ。嘘なんてつくはずがないじゃないですか」
「……そ、そうだよな……」
「……」
ふと小兎姫さんに視線を向けると、なぜか俯き、震えていた。
え?どうしたのこれ?もしかして体調悪い?
「あの……大丈b」
「あはははははははは!!!!」
「!?」
小兎姫さんは、勢いよく顔を上げると、お腹を抱えながら笑い出した。
「え、えと……」
「今はもうほっとけ」
「え?いや、でも……」
「こうなった小兎姫さんは誰にも止められないからな」
「……そうなんですね」
なんかツッコまない方がいい気がしました。
そんな会話の中でも、小兎姫さんは当然の如く笑い続けている。
その姿を呆然と眺めていたら、何故か突然、“彼女”と重なった。
『フラッシュバック』……ここに来て、何度目のことだろか?
あっちにいた時よりも増えていることだけは、確かだった。
その時、記憶が映像として瞼の裏を流れた。
……彼女との、“思い出”が———
「……今は、その時じゃないんじゃないの? 魅黒藍奈ちゃん?」
「!! ……確かに、そうですね」
いつの間にか笑い終えていた小兎姫さんの言葉で、一瞬動揺を表に出してしまった。
……この人は鋭いってレベルじゃないって言うことだけはわかりました。
……気をつけないと。
「ふふ、そんなに警戒しないでよ♪」
(さっきからなんの話しをしてるんだ?)
「あなたには内緒よ」
そう言って、指を口元にやりながらウィンクをした。
……当たり前のように心読みますやん。
「……そうですかい」
朱咲さんはぶっきらぼうにそう言った。
これは慣れてるって感じの反応ですね。
……
お疲れ様です。
「さて、そろそろ本題に入りたいのだけど……っと、その前に。仕事に戻ってもらってもいいかしら、隊長さん?」
「……了解致しました」
「お仕事、頑張ってくださいね」
「おう」
そんな会話を最後に、朱咲さんはこの場を後にした。
「それじゃあ取り敢えず、中に入りましょうか……ここだとアレだしね」
そう言いながら踵を返して、歩を進め出したその人を追った。
締め切られた扉を背に、僕は今一度、彼女と対面をする。
朱咲さんと別れた後、僕たちは建物の中へと入り、どんどん上へと登っていったかと思うと、最上階に辿り着き、そして最奥の部屋へと足を踏み入れていた。
この小兎姫さんの仕事場らしき部屋(扉に総長室と書かれた看板がかけられていた)は、凄い豪華に飾られている。……訳ではなく、木材で殆どが構成されており、そうじゃないものはだいたい高そうなものである。小さな絵を飾っていたり、棚の上に生花がしてあったり、赤色と黄色のカーペットが敷かれていたり。
そんなことを考えて、緊張を紛らわしながら対話が始まるのを待った。
数秒間その状態が続き、先に口を開いたのは、結局僕だった。
「僕って……どうなりますかね?」
不安が漏れ出てしまっているであろう声で、そう言った。
「うーん……あなた、外来人でしょう?」
「え?ま、まぁ、はい」
「それなら仕方ないわよ。今度から気をつけてね」
「……え?それだけですか?何か罰とかは……」
「欲しいの?」
「丁重にお断りさせていただきます」
「うんうん、それでよろしい。それじゃあ、この話は終わりにしましょう」
……あ、あっけない〜。
1番気にしてたことが1番簡単に済むなんて……なんというか、その……拍子抜けだなぁ……。
まぁ良かったけど。
「次は、あなたの話を聞かせてもらおうかしら?」
「……何のことでしょうか?」
取り敢えずシラを切ってみた。
「ふふ……あなたは私に、聞きたいことがあるのでしょう?」
「……はい」
諦めました、多分この人には勝てません。
元から勝つ気なんてないけど。まず勝負とかしてないしね。
なんか負け惜しみに聞こえるの草(自虐)
「なんでも言ってみなさい。答えられる範囲のことだったらなんでも答えてあげるわよ」
……この人すごいね、本当。隠してるつもりはなかったけど、まさかバレてたなんて。
多分この言い方だと内容もわかられてるよね。
……怖すぎ(失礼)
「あぁでも、スリーサイズとかは流石に言えないわよ?……でも、どうしてもって言うなら……」
「聞きませんよそんなこと!!」
頬が熱くなるのを感じた。
あぅ〜……すごい遊ばれてる感じがする……
「ふふ、冗談よ、冗談♪」
「むぅ……」
腑に落ちず、思わずそう言葉が漏れてしまった。
そのとき何かが微かに聞こえた気がして、気になって目を瞑った。
最初はほんの少ししか聞こえなかったものが、時間が経つにつれて明瞭なものとなっていく。外で何か騒ぎか、何か催し物があるのではないかと思う。そう思うほど、騒がしかった。
え?ここまでになるまで気が付かないって……ここの防音すごすぎない?凄い太鼓の音とか聞こえる気がするんですけど。でも認知をした今も少ししか聞こえなから断言はできないんですよねぇ……
「もうほんと、可愛いわね♪」
「……ふぇ!?」
そんな感じのこと考えてたらなんか気づいたら抱きつかれて頭を撫でられてました。
え?なんで?え?え?
唐突すぎじゃないですかね???
頭が混乱しました、はい。
「ちょ、ちょっと!?小兎姫さん!?な、にゃにをしてるんですか!?」
「髪もやっぱりサラサラね!それに噛んでて可愛いわ〜」
「話聞いてますか!?」
「聞いてないわ(キリ」
「(キリじゃないですよ(キリじゃ!と、取り敢えず、恥ずかしいので離してくれませんか?」
話してる間に少し平静を取り戻せた気がした。
だけど恥ずかしいのでちゃんと言葉が出てきませんでした、はい。
「……こうされるの、嫌?」
「うぐ……そう言われると、断れないじゃないですか」
「ふふ、やった♪ありがとね、藍奈ちゃん♪」
「……普通にわかっていっますね?」
「さ〜て?な〜んのことかしら〜?」
むむむむぅ……
……
諦めましょうそうしよう。
そんなこんなで、僕は思考を放棄して、体感30分の間ずっと撫でられ続けるのでした まる
正直言います。生き地獄かと思いました。でも気持ち良いなと思う自分もいて、凄い複雑でした。
でもやっぱり恥ずかしすぎたのでもうやらないでほしいです(届かぬ願い)
メタ発言は控えて欲しいものですね(←元凶)
そして小兎姫さんは自警団であってたよね?
ということで、どうも皆さんこんにちは!気がついたらもうちょいで東方救嬢期が1周年突破しそうになってたところをもうすぎてるものと勘違いしてめっちゃ急いで投稿をしたASADEです!
いやぁ、1周年記念でなんかやりたいなぁって思ってた分めちゃくちゃ焦りましたね。
私には活動報告使う頭ないんで。そっちでリクエストとか募集すればいいのにね。まぁ誰もみにこないんだけどね、☆HA☆HA☆HA!☆
まぁそれはさておき、先ほど言った通り1周年を記念して今度こそ、今度こそなんかやりたいと思っています。流石に1周年になんもやらないのもアレですからね
なのでなんかリクエストください。1周年に関する企画は私だけでは立てられません なのでなんかください
期間はこの話が投稿されてから1週間くらいにしようと思っています 記念のやつとかじゃなくても普通にリクエストあったらなんでもください。いつでもうぇるかむです(できるとは言っていない)
はっきり言って期限は過ぎちゃっても言い出すよ〜、今回の募集。その場合私が過労死寸前になるだけなんで、
なかったら自分でなんか書きます。主人公が可愛いやつを書きます
とまぁ、長くなってしまいましたが今回はこの辺で。
コメントや感想などはいつでもこいこい状態ですからね!?(?)
それではみなさん、さようなら〜!




