第14話 罪の意識からの救済
どうもこんにちは!今日お誕生日のASADEです!
また期間が空いてしまった……申し訳ない……だから(?)……ネタを……ネタを下さい……!あと文章力を。
今回は妹様のキャラ崩壊が激しい回です。(多分)
すみません、妹様のキャラを二次の方で書いていたら色々ミスりました。自分では一応大丈夫くらいまでいけたと思いますが、読者の方から見たらおかしいところ満載だと思います。
ご了承下さい。
それでは、良ければ楽しんでいってください♪
side 藍奈
……此処はいったい、何処なのだろうか。
体がどんどんと吸い込まれていくような、下へ下へと落ちていくような。そんな感覚を感じながら、ぼんやりとした頭でそう考える。
辺りを見回そうとしても、体が動かないのと、無限とも感じてしまうような暗闇がそれを憚り、そうはさせてくれなかった。
落ちていてふと思ったが、下へ落ちていくにつれ、辺りもそれに呼応するように、少しずつ暗くなっていっている。
……まるで、深層心理に近づいているようだと。そう思った。
次の瞬間、何処からか、声が聞こえた。
知らない声だった。だがその声は高く、すぐに女性のものであると判別がついた。
……そうして、思い出した。
ここが夢の中だと言うことを。……そして、もうその夢は“終わった”のだと言うことを。
だからこれからはまた、悪夢をみなくてはならないことを。
……何度、繰り返したのだろうか。こんな意味のないことを幾度となく思考し繰り返し、いつしかそれすらもやめてしまった。
昔から……正確には、“あの時“から。ずっとずっと、この夢に、僕は、囚われて続けている。
……いいや、違った。これは、僕が望んだことなのだ。僕自身が僕自ら、そうであって欲しいと願っている。
囚え続けているのだ。僕は、僕自身を。
……“罪”を、忘れないために。
だって僕は、そうでもしなければ……本当の意味で、死んでしまうから。
まぁ、偶にこの夢を見なかったり違う夢を見たりする時もあるのだが。
そんなことを考えていた、その時。いきなり辺りがパッと明るくなったかと思えば、気がつけばさっきいたところとは全てが異なる、“幸せの色”に彩られた、“僕の偽物の家族”の……“4人”の日常が、何の前触れもなく流れ始めた。
僕はそれを、第3者の視点で傍観している。
所謂、傍観者というやつに、僕はなっていた。
不思議に思った。それと同時に嬉しくもあり、苦しくもあった。
やっと、あれから脱却できたのだと、そう思ったから。
そして、罪から逃げ出してしまったのだと、そう思ったから。
僕の心からの願いは、この幻想を見ることだったのかもしれない。
そう考えた。だが、“こんな私”が、こんなにも都合の良い願いを持って良いはずがないと思い直して、頭を何回か振って、目を瞑った。
そうして思考を正常に戻して、感情が入り乱れるのを感じながら、ゆっくりとした動作で、瞼を開いた。
……だが、その時にはもう、世界は色を失っていた。
先ほどでいたはずの4人は、もういない。
誰もいない。
……先ほどまで4人がいたところにあるものは、夥しいほどの後悔と失念と絶望の感情だけだった。
その次の瞬間、世界が暗転した。そして、その暗転した世界の中から、声が聞こえた。
———“この現状は、お前のせいだ”———
そんな蔑む言葉を並べる声を。
———“いつまでお前は目を逸らすのだ”———
そんな見下す言葉を並べる声を。
———“お前はいつまで騙し続けるのだ”———
そんな嘲る言葉を並べる声を。
———“お前はいつまで逃げ続けるのだ”———
……そんな言葉を、並べる声を。
僕はその声を聞いて、自身を呪った。
そして僕はそれらの問いに、何も返せなかった。何も、答えられなかった。声を出せないというのもある。だが、僕自身、その問いに対する答えが、未だ出せていなかったのが1番大きいのだろう。
やはりこれは、いつもの夢だ。むしろ、いつものものよりもタチが悪いのかもしれない。
あの空間にいるまではわかっていたことを、再度、深く理解した。
今回はなんか終わるのが途轍もなく早いなと、そんなことを考えながら、小さな覚悟を決めた。
そうして、それがまた繰り返されようとしていた……次の瞬間。
この暗闇の世界に、一筋の光が差した。
その光は、段々と大きさを増して行き、ゆっくりと、この暗闇しか存在していなかった世界を、覆い隠していく
そして、全てが光に包まれた、次の瞬間。僕の体が浮き上がり始めた。
僕は思考を巡らせた。この光は、この現象は何なのかと。
今までに、こんなことが起こったことは一度も無かった。
だから次に、何が起こるのかがわからない。
さらに酷い悪夢を見させられるのかもしれないし、また順序通りに夢を見させられるのかもしれないのだ。
ただ僕は、直感的に。この夢が終わるのだと思った。
……否、そう悟った。
だから僕は、いつもとは違う終わり方に、困惑を隠せずにいた。
だけどやっと、この夢が終わる。そう思うと、すこしだけ体が軽くなったような気がした。
……そしてまた、罪悪感と自己嫌悪が、僕を襲う。
……僕だけが、救われていい筈がないのに。心の底から、そう思ったから。
そうして夢は醒めていく。
……僕の心に、今までにないほどの、大き過ぎる傷跡を残して。
「……こ……こ、は……。……知らない天井だ(棒)」
知らない天井だ、と言いたかっただけですはい。
実際(?)には紅魔館の何処かのお部屋ですね。
そんなことを考えて、乱れた心と呼吸を整える。
そうして、先ほどまでの恐怖も含めて、段々と落ち着いてくると、今度は体にも思考が渡るようになる。
気持ち悪かった。全身がべっとりと汗で濡れていた。
さっきまで自分が寝転がっていたところを見てみると、くっきりとした跡がついていた。
……大変……申し訳……ない……(ネタっぽくいってるけど本心)
色々落ち着いたら洗い物(と言う名の家事全般)をお手伝いしましょうね。
そんなことを考えていると、小さく扉が開いた。
「藍奈……?……!……良かった、藍奈……!」
ドタドタと慌ただしい足音を立てながら、僕の方へと駆け寄ってきて、力強く手を握ってくる人がいた。
先程の呟きが聞こえていたらしい。
……耳良過ぎません?
そんなことを考えながら、横に顔を傾けて、誰なのかを確認する。
声で大体わかっていたけれど、咲夜だった。咲夜は、安堵の表情を浮かべながら、涙を流していた。
叱咤の声が飛んでくるのかなと、自分の行動を思い返しながら、そう考えた。
「本当に……!良かった……!!」
そう言いながら握っていた手を離して、今度は僕を力強く抱き締めてくる。
僕はその行動に少し驚きつつも、咲夜はこう言う子だったということを今更ながらに思い出し、微笑みを浮かべた。
そして僕は、咲夜を抱き返して、頭を優しく撫でながら、言葉を並べる。
「ごめんね、咲夜。心配かけちゃって」
「本当よ、藍奈……。……心配、したんだから……」
そうして咲夜は、僕の腕の中で静かに涙を流した。
僕は恵まれ過ぎているのだと、今になって、改めて思った。
数分もすれば咲夜は元通りになって、少し話をした後、直ぐに仕事へと戻っていった。
その時にお風呂に入って良いか聞いたらもう少し時間が経ってからじゃないとダメと言われました。
ぴえん。
僕は咲夜を見送ってから、また開いている窓の外に視線を向けた。
改めて見ていると、手入れが隅々まで行き渡っているのだとわかってくる。
乱れ1つ見当たらない。
ガーデニング技術がすごいですね。
……多分これも咲夜だよね?
……
うん。色々落ち着いたら本腰を入れて手伝おう。
そんなことを心に決めながら、今見ていたのとはまた違う近くの開いている窓に視線を向けた、その時。一陣の風が吹き抜けた。
僕はその風を受けて、ゴミとかが入らないように目を腕で覆い隠した。
この時、僕は強いデジャヴを感じていた。
そうして、その風が収まったときを見計らい、また同じようにあの窓に視線を向けた。
……すると、そこには彼女がいた。
そして、あの願いが叶ったのだと、自嘲気味に思った。
“巫女服”を着ていた。
今回は魔理沙さんより少し高く、霊夢さんより少し低いくらいの身長だった。
そうこう思っていると、彼女は腕を少しずつ水平にしていき、いずれ僕を指差して、何かを呟いていた。
……その呟きを、僕は知っている。
だらりと汗が垂れる。
響く鼓動が速くなる。
そうして、僕が息を呑んだ……次の瞬間。扉が開く音がした。
反射的に、僕はそちらに視線を向ける。
「おっす花奏。見舞いに来たぜ!霊夢と一緒にな!」
「ちょっと魔理沙、声が大きいわよ。花奏も一応あれなんだから。……って、どうかしたの?」
「あ、いいえ、な、なんでもありません。」
霊夢さんと魔理沙さんだった。
僕は安心からか、何秒か動きを止めてしまう。
……それにしても、一応あれって……。
……まぁ、いいや。
「とか言って、お前もめちゃくちゃ心配してたくせに」
「〜//余計なことはいわでよろしい!」
「いって〜!何するんだよ霊夢!」
「手刀」
「そう言うことを聞いてるんじゃないのぜ!」
「……ふふ」
「? どうかしたのぜ?」
「あ、いえ……魔理沙さんたちは平常運転だなぁって、そう思いまして。少し、安心しただけです」
みてて楽しい会話をしますよね。
口には出さないけど。
「そう……まぁ、藍奈が無事で一先ずは安心したわ」
「そうだな。あぁ、あとそうだ。私たち、藍奈も含めてな。ここで少しの間泊まることになったから、そのつもりでな。」
「はい、わかりました……って、え?なんでですか?」
「そりゃお前、傷が深いからに決まってんだろ?」
「誰のがですか?」
「……あんた、それ本気で言ってる?」
そう言いながら、霊夢さんは僕に近づいてきて、横っ腹をつついてきた。
瞬間、全身に鋭い痛みが走る。
「……ッ!体全体を削った直ぐ後の鉛筆で刺されているような痛みが……」
「妙に細かく言うのやめなさいよ……。……あんたの怪我は1つ1つは軽いものだけど、その数が多すぎるのよ。私は少なくとも初めて見たわよ。生傷しかないと思っちゃう赤色の身体」
「塵も積もればってことだな」
「魔理沙の言う通りよ」
「そうなんですね」
なんで今は痛いの……?咲夜に抱きつかれた時は何もなかったのに……。
……寝ぼけてたのかな?(それだったら違う意味で重症)
……まぁ、あんまり痛くなかったけど。
え?それならなんで「……ッ!」って付けたかだって?
雰囲気づくりに決まってるジャマイカ。
「いや戻るの早くないか?」
「え?いや、そんなに言うほど早くないと思いますよ?この程度の痛みなら」
「……そ、そうか」
え?なんですかその反応。僕、何かおかしなこと言いましたか?
それとお願いします少しずつ遠ざかっていかないでください。
そんなことを考えていると、霊夢さんが口を開いた。
「というか藍奈、その服どうしたの?」
「? 服がどうかしたんですか……って、あぁ、なんでこんなに濡れているかってことですか?」
「そうだぜ。」
僕の問いに、魔理沙さんが応答する。
どう言い訳しようかなぁ。“本当のこと”を言うわけにはいかないし。
……まぁ、無難に。
「起きたらこうなってました」
「……悪夢でもみてたのかしらね?」
訝し気味霊夢さんがそう言ってくる。
「多分、そうだと思います。」
「そうか……まぁ、今は大丈夫そうで安心だぜ」
「そうね。っと、これでここでの要件はすんだわね」
そう言うと霊夢さんは、1つ息をついてから、続けた。
「と言うことで魔理沙、私たちはいきましょうか」
「? どこに行くんだ……って、すまん、聞くまでもなかったな」
……話の内容が……全くもって掴めない……
「それじゃあ、私達はレミリアたちと話があるから、もう行くわね」
「またな藍奈!また来るぜ!」
「あ、はい。わかりました。楽しみに待ってますね」
そう言うことだったんですね。それなら納得ですね。
僕は霊夢さんたちの背中に「いってらっしゃい」という言葉を投げかけて、小さく手を振った。
自然と溢れた微笑みを、その背中に向けながら。
パタリと、扉が閉まる音だけがこの静寂に包まれた空間を支配する。
先ほどまでの騒がしさが嘘のように、この部屋は波紋を響かせた後の水面のようにシンと静まり返っていた。
そしてまた、あそこへと視線を向ける。
そこにはもう、彼女はいなかった。
それを確認して、心から安堵した自分を、心の底から軽蔑した。
そうして、僕がそのまま窓の外を眺めていたその時、コンコンと、ノックの音が響いた。
誰なのだろうか?昨夜は仕事へと出たし、霊夢さんたちは今さっき出て行ったばかりだから違うと思うし……。
そんなことを考えながら、そのノックに応答した。
ゆっくりと、木製の扉が開かれる。
甲高い小さな絶叫のような音を立てずに開いたその扉の先にいた人は、少し前までは狂気に……否、能力に飲まれて、暴走をしていたフランさんだった。
フランさんは、ゆっくりとした動作で扉を閉めて、こちらへと向き直る。
だがその顔は、俯いていた。
そして、この場に静寂が訪れる。
数秒が経ち、どこか居心地が悪くなった僕は、フランさんに声を掛ける。
「……取り敢えず、立ったままではアレでしょうし、そこの椅子に座ってください」
微笑みを浮かべながら、小さな子供をあやすように、僕はできる限り優しくそう言った。
だぎ、声をかけたその瞬間、フランさんの体がピクリと震えた。何秒かそのまま立ち止まり、風が吹き抜けたと同時に、俯いたままの顔のまま小さく動き出して、ちょこんと、そう小さくその椅子に座った。
そうして、またも静寂が訪れる。
……数秒後、フランさんがポツリと、体を少し傾けて、言葉を吐き出した。
「……ごめんなさい」
それは、謝罪の言葉だった。
謝罪の意味を理解した上で、僕はその謝罪についての問いを投げた。
「……どうして、謝るのですか?」
俯き加減でも見えるほどに、フランさんの瞳に大粒の涙が溜まる。
身体も少し、震えているようだった。
……その震えが、恐怖のためのものなのか、それとも罪悪感によるためのものなのか、僕は直ぐに、それを知ることになる。
少し意地悪だったかな?でもこうしないと色々とダメな気がするし……。
そうこうを考えていたその時、フランさんが意を決したように顔を上げ、か細い声で、言葉を並べ始めた。
「私が、あなたのことを……傷つけてしまったから」
次の瞬間、フランさんの頬に涙が伝った。
嗚咽混じりのその言葉を聞いて、フランさんの涙を見た僕は、無意識に彼女の頭を撫でる。
「……ふぇ?」
フランさんの素っ頓狂な声が、部屋を駆ける。
それと同時に、俯いていた顔がやっとこちらへと向いた。
叩かれるとでも思ったのだろうか、フランさんは僕が腕を動かしたとほぼ同時に目を瞑ったため、その驚きも通常よりも大きかったのであろう。
僕はそれに構わず、頭を撫で続ける。
「いや、え?あの、えっと……」
途中までは困惑の色を全面に出していたフランさんだったが、気がつけば何の抵抗も示さず、これの心地よさのためなのかは定かではないが、僅かに表情を崩し、少しだけこちらに体を寄せてきていた。
それから数秒間そのまま頭を撫で続けてから、その手を離した。
その時のフランさんの表情は、とても名残惜しそうだった。
だが、その次の瞬間には、自身の立場を理解し直したが如く、すぐに元通りの罪悪感に濡れた表情に戻る。
僕はそれを見ると、自然と溢れた言葉を、彼女に投げた。
「そんな顔、しなくても良いんですよ。」
「……え?」
フランさんが、またも素っ頓狂な声を漏らす。俯いた顔がまたこちらを向いて、彼女の瞳が僕を映した。
僕は、そのまま続ける。
「そんな顔、しなくて良いんです。僕はただただ、やりたいようにやっただけですから。そしてその結果が、今のこの状態なんです。だからあなたが気に病む必要なんて、かけらもないんですよ」
フランさんは、その言葉を聞いたと同時に、またもや俯いてしまった。体も少し震えていることがわかる。
そうして時間が過ぎていき、フランさんの声が1つ、響いた。
「……どうして……」
それは、疑問の言葉だった。
フランさんはその言葉を皮切りに、荒波の如く言葉を並べる。
「どうして……、なんで……なんで……!どうして!私は、私は……あなたのことを傷つけて傷つけて、壊そうとしたんだよ!?なのに……なのに!なんであなたは、そんなことを言うの!? ……そんなことを、言えるの……!?」
「……それは、この現状があなたの……“あなたたち”せいじゃないからですよ」
「……!」
……この反応……多分、フランさんは気がついて……わかっていたのだろう。
……自分の中にいる、もう1人の自分が、全ての元凶ではないと言うことに。
だから僕は、もう1度フランさんの頭に手を置いて、頭を優しく撫でながら、ゆっくりと言葉を並べる。
「これはいわば……そう。これはいわば、“サダメ”のせいなんですよ。変えられる運命じゃない、“変えられないサダメ”。……そう考えると、もしかしたら、神様のせいなのかもしれませんね。僕達には絶対に計り知れない、運命神のような、絶対に辿り着くことのできない、辿り着くことが許されない存在のせい。……まぁ流石に誇張表現し過ぎましたけど……とにかく、あなたたちは、悪くないんです。むしろ、被害者なのかもしれませんね。……まぁ、もしかしたらあなたたちにも何処か非があるのかもしれませんので、全部とは言いませんけど。……少し意地悪でしたかね?」
そう、例えば……“私”のように、“罪”を犯してしまっていたりとか、ね。
そんな問いを投げつつ、僕はそんなことを考えて、微笑みを浮かべた。
そうして、僕が続きを紡ごうとした、その時。フランさんが反論の声を上げた。
「私には、難しい話とかはあんまりわからない。いや、全然。全くわからないの。……だけど、でも、私は、あなたに、悪いことをしてしまって……あなたを、傷つけてしまって……取り返しのつかないことをしてしまった。私が、いけないことをしてしまったと言うことだけは、そんな事実だけは、わかるの。だから私が、結局は、全部悪いんだよ……」
僕はそれを聞いてから、先ほどの言葉の先を、紡ぐ。
……揺るがない意志を、新たに胸に秘めながら。
「だけどもしも、あなたが、どうしても自分が悪いのだと思っていて、償いたいと思っているのはならば。……これからは、きちんと家族と向き合って、幸せに生きてください。まぁ、言われるまでも、言うまでもないと思いますけどね」
「……! 何で……何で、あなたは———」
僕はその言葉を、フランさんの唇に指を添えることで遮った。
驚いたのだろう。その時フランさんの身体はピクリの反応を示していた。
僕はフランさんの動きが止まったことを確認して、その指を離してから、何故か紅潮させているフランさんの顔を見据えた。
「フランさんが言おうとしていた、その言葉の続きをあてて見せましょう。……“こんな私責めないの?”……違いますか?」
先ほどの表情からは一変、フランさんは驚きに染まった表情を浮かべた。
僕は顔を逸らさず、そのままの状態で、告げた。
「僕は、責めたりなんてしませんよ。何故か?そんなこと、簡単です。僕は、何度でも言います」
そうして僕は、一拍をおいて、告げた。
「あなたは、悪くないから」
瞬間、フランさんは自身の顔を手で覆い隠し、糸が切れた操り人形のように、力無く崩れ落ちてしまった。
僕はそうなってしまった彼女を、痛む体を引き摺りながらベットから這い出て、優しく抱きしめた。
すると、フランさんは僕の胸に顔を埋めるようにして、背に腕を回してきた。
それを感じ取った僕は、無意識に彼女の頭を撫でていた。
それが十数分の間、彼女が泣き止むまで、それは続いた。
どうもみさなさんこんにちは!つい先日退院したばかりでまた直ぐに入院の予定が入っているASADEです!
HAHAHAHAHA!……誰か助けてください(´・ω・`)
描くことないので今回はこんなところで終わりにします。
もう少しで夏休みが終盤に差し掛かるので、“宿題”、頑張ってくださいね(^^)
それでは皆さん、また会う(?)日まで、さよなら〜さよならさよなら〜♪




