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東方救嬢期 〜男の娘の幻想入り〜  作者: ASADE
第一章 幻想郷巡り。……にしたいです。(作者の願望)
14/50

第11話 『フランドール・スカーレット』という少女

文字数ガガガガガ

何処かデジャヴを感じますね。

まぁそんなことはさておいて、よかったら楽しんでいってください♪

「藍奈、少し良いかしら?」


 あれから数分掛けてお皿を全て洗い終え、咲夜と雑談していると、レミリアさんに呼ばれた。


「はい。どうかしましたか?レミリアさん。」

「……先に、場所を移して良いかしら?」

「……わかりました。ごめんね、咲夜。そう言うことだから……」

「えぇ、わかっているわ。紛れもない、お嬢様となお話ですもの。」

 

 咲夜は、あの一言で全てを理解したような、そんな風に見えた。



 レミリアさんと僕は、先程の場所とそう離れていない個室で、話を再開した。

 因みに此処は、防音の結界というものが張られており、聞こえないようになっているという。


「……少し、頼み事を聞いてもらえないかしら?……“咲夜を救った貴方にしか、頼めないこと”なの。」


 レミリアさんは、獅子が我が子を先人の谷へ落とす時の様な、不安に染まった面持ちで、そう言ってくる。

 そして、その声は少しだけ、震えていた。

 ……これは……

 僕は咲夜が僕達についてのことを話したのかなと、そんなことを考えながら、言葉を並べる。


「……もしかして、ここの“地下の方”のことですか?」

「……!? ……えぇ、そうよ。」


 僕がそう言うと、レミリアさんは目を見張り、驚愕の色を浮かべて、次の瞬間には悲しそうな顔をしながらそう言う。

 それを見た僕は、小さな子供に言い聞かせる様に、優しく言った。

 

「……概ね、それの内容は把握しました。……だから、そんなに不安がらなくても、断りなんてしませんから大丈夫ですよ。……だって、“家族”なのでしょう?」

「……! ……えぇ、そう、よ。」


 次の瞬間。レミリアさんの瞳から、一筋の涙が流れた。

 その涙は、悲しみによっての涙なのか、それとも、僕が断らなかったことに対しての安堵の涙なのか、それとも、別の何かなのか。

 僕には、知る由もなかった。


「……あの子は、自身の能力を制御できずに、能力に……狂気に、飲まれてしまった。」


 ポタポタと頬を伝い床に落ち続ける涙になんか気にも止めず、レミリアさんは言葉を吐き出し続ける。 


「あの子の能力は、『ありとあらゆるものを破壊する程度の能力』。だから私は、皆に危険が及ばぬように。あの子に、もう何も壊させない為に。あの子を、地下へと追いやった。……否、追いやってしまった。

 あの子は一度、能力を暴走させて、家族()を傷つけた。それを私は恐れた。また、同じようなことが起こってしまうのではないかと。だから私は、地下へと、あの子を閉じ込めた。

 ……だけど、これは言い訳にしかならないし、もっともっと、他の方法が、良い方法があったかもしれないのに。……私は……逃げてしまった。……あの子から。家族を守るという言い訳を、盾にして。あの子にもう傷ついて欲しくないというこの想いをを、盾にして。

 だから私には……あの子を、本当の意味で救い出すことは……でき」

「レミリアさん。」


 僕はレミリアさんの言葉を遮って、言葉を並べる。


「逆ですよ。レミリアさん。僕では、その子を“本当の意味で”救うことはできません。」

「逆?いいえ、そんなことない。咲夜とも深い関係があり、あろうことが私でも運命が見えない貴方にしか」

「違うんですよ。レミリアさん」


 僕は、少し力が篭ってしまった言葉を、レミリアさんに投げる。


「レミリアさんは、もしも自分が傷ついたとして、寄り添ってくれる人が赤の他人と親族や仲の良い友達だったら、どちらが良いですか?」

「それはもちろん……って、あ……」

「そうです、そう言うことなんですよ」


 レミリアさんがハッとしたような顔をした。

 少しだけ理解できたのだろう。気持ちが。

 ……身近なものほど気づかない。

 レミリアさんは、そういう状態に陥ってしまっていたのだろう。


「だから僕は、“本当の意味”でその方を救うことはできません。……だから、貴女が。姉である、貴女自身が、“本当の意味”で、救うんです。……僕も微力ながら、精一杯お手伝いしますから。一緒に、家族を。」


 言葉がおかしいかもしれない。

 何を言っているのか、完全に、完璧に伝わっていないかもしれない。

 だけど、それで良い。

 何故なら、この言葉は、僕の気持ちを乗せた、“本当の言葉”だから。

 レミリアさんは、自身の瞳から流れ落ち続ける涙なんて気にも留めず、美しい輝きを放つ月のような笑みを浮かべて、改めて、こう言った。


「貴方とならば、あの子を……フランを、救うことができるかもしれない。

 だから、お願い。……あの子を、フランドール・スカーレットを……私の“最愛の”妹を、私と一緒に、救って、欲しい。」


 それは、懇願。

 家族のために、威厳も何もかもを殴り捨てて、他人を頼った、勇気ある決断。

 だから僕は、レミリアさんのその勇気に、その家族への想いに。最大限応えるように、こう言った。


「勿論です。」


 と。そう、端的な一言を。

 


 あれから、あぁ言った次の瞬間にレミリアさんは崩れ落ちて、今も嗚咽を上げながら僕の胸の中で涙を流し続けている。


「……ありがとう。もう、大丈夫よ。」


 そんな声が聞こえたと同時に、レミリアさんは僕の胸の中から離れた。


「そうですか。それならよかったです。」


 そう言いながら、レミリアさんの頭を撫でる。

 

「あ、藍奈?」

「はい?どうかされましたか?……って、す、すみません!」

 

 ……無意識って怖いね。


「い、いいえ、大丈」

  

 レミリアさんが言いかけたその瞬間。

 地下から耳をつん裂くような破裂音が館中に轟いた。


「レミリアさん……これは、まさか……!?」

「……えぇ、これは……間違いなく……。……こんなところで油を売っている場合じゃなさそうね。」


 そう言うと同時に、レミリアさんは宙に浮き、風のような速さで爆心地へと向かった。僕もそれに続くように、出来るだけ周りに被害が出ないように、力強く地を蹴った。



 数秒後、レミリアさんの背中を捉え、少しスピードを上げながら、叫ぶ。

 

「レミリアさん!」

「藍奈!爆心地はこの先よ!」

「はい!早く行きましょう!」


 そう言い合いながら、僕達は更に速度を上げた。

 そうして、僕たちは爆心地へとたどり着いていた。

 ……そこは、先程まで、ここがフロントだったとは思えないような光景だった。

 今では砂埃が充満し、瓦礫が無数に積まれている、まるで戦争でも起きたのかと思ってしまうほど、悲惨な光景だった。

 そして、その上空(とは言ってもこの館の2階の高さほど)には霊夢さんと魔理沙さん。そして1人の少女が浮いていた。

 その少女はレミリアさんと同じくらいの身長で、ピンクの服に水色の髪といったレミリアさんと違い、全体的に赤が強調されている。  

 朱色の瞳に薄い黄色の髪を持ち、それをサイドテールにまとめ、その上からナイトキャップと呼ばれるドアノブカバーに似た独特な帽子を被っている。   

 服装も真紅を基調としており、半袖とミニスカートを着用。スカートは一枚の布を腰に巻いて二つのクリップで留め、足元はソックスに赤のストラップシューズを履いている。  背中には翼のようなものがあるけれど、翼というよりも『八つの結晶が下がった一対の枝』という方が合っているような特殊な形状だった。


 唐突に、その少女はバッ!っとこちらに振り向いて、狂気に歪めた瞳をこちらに向けながら。そして、紅色の三日月のような笑みを浮かべながら、こう言った。


「アソびマシょ?オ姉サマ♪」


 と。そんな、狂気に染まった言葉を。


 ……その時、僕の背筋には、あたりまえのよう悪寒が迸った。

GWの期間難しいよう(>_<)

どうもこんにちは!

毎日投稿最終日(7日目)で明日から普通の日常に戻るASADEです!

ちょっと長いですねw

まぁ、そんなことはさておいて。

遂にこのGW(長い人はまだまだ?ある)も、終盤です。

何かやり切れたことがある人はいますか?

因みに僕はやり切れてません。

ぴえん

まぁ、書くこと思いつかないんでこれだけで。

また始まる日常を、楽しんで下さい。

それではまた。

さよな〜ら!


あ、それと色々とやることがあるので、これからら投稿は控えさせて頂きます。

すみませんm(_ _)m

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