第9話 ちょっと咲夜さん? そういうのは言わなくて良いんですよ? というか言わないで下さいお願いします。
人物紹介難しいよう(>_<)
と言うこと(?)で!
良かったら楽しんでいってくださいね♪
こらそこ!使い回しとか言わない!o(`ω´ )o
side 霊夢
私と魔理沙は今、先ほどとは違う部屋に移動して、レミリアと藍奈についての話をしていた。
因みに藍奈は今咲夜と大図書館へ行っている。
これは、レミリアが“咲夜の”運命を見て、そちらの方が良いと判断した結果だ。
話を戻すと、その話の内容。主にそれは……初めて会った時のこと。
あの時藍奈は、本気ではないと言えど、普通の人間、いや、中級程度の妖怪では拳で相殺することができない魔理沙の弾幕を、いとも簡単に相殺したのだ。
……いいえ、少し違った。
藍奈は弾幕を相殺したのではなく、“壊した”。
相殺ならば、普通に弾幕に弾幕を当てるなどすれば、普通に可能(まぁさっきも言った通り中級妖怪程度では不可能)だが、破壊。それは、普通ではできない芸当だ。
ここには普通じゃない奴等……能力を使えばできる奴もここにはいるが、それは、能力があるからこそ。能力ありきのものなのだ。
だが、藍奈は違う。
藍奈は、弾幕を素手で殴って、壊したのだ。
なぜ壊したと表現するか。それはあの時、黒煙と爆風の中で、藍奈が殴ったところ……弾幕の中心から罅が入っていくのが見えたからだ。
まだ能力や弾幕だったのならば、ここまで悩むことはなかった。
だけど、藍奈はまだここに来てから日が経ってないし、というかまず、能力の存在すら話していないのだ。
それなのに、能力が使えるわけがない。
それは弾幕も同じことが言える。
……もしかしたら、可能性は低いが、藍奈はもともと身体強化系の能力が備わっており、あの瞬間に本能的に発動して、あれを壊したという線もある。
……だが、あの時の藍奈は妙に落ち着いていた。
そう。それはまるで、そうなることがわかっていたかの様に。
……否、そう“できること”が、わかっていたかの様に。
そして、今日のこと。
今日の朝の短い時間だけで、私達には少し劣るものの、数刻練習しただけで空を飛べる様になり、自分で空を飛んでここまでやってきたこと。
と、その一連の行動を話し終えると、レミリアは三日月の様な笑みを浮かべた。
「ふふ……やっぱりあの子は面白いわね。今日は魔理沙が藍奈のことを箒に乗せて来たものだとばかり思っていたのだけど……そうだったのね。」
「……それに、あそこでは流したけど、藍奈は、咲夜が能力を使って時間を止めた時も、動いていた。」
「……あぁ。場所がいきなり変わってたな。これはもう確定として良いだろう。」
私がそのことを言うと、魔理沙が捕捉してくれる。
「……もう経緯はここらへんでいいでしょう。……それで、“どうだった”の?」
私は単刀直入に、そう聞いた。
「……私はあの子を、“気に入った”わ。」
「……そうか。」
レミリアの答えに、魔理沙が応答する。
気に入った……それはつまり、普通の人間とは違うところがあったと言うこと。
それは大体……“その者のこの先が気になる”ということ。
……率直に言えば、レミリアには、藍奈の“運命”が見えなかったと言うことだ。
レミリアの能力。それは、『運命を操る程度の能力』。
詳細は聞いてない、と言うか興味がないのでわからないが、今までの言動や言草からして、概ね、これから先のことがわかる。
……所謂、未来予知に近しいものなのだろう。
だから、その見えた未来とは違う行動をして、未来を……運命を変える。
だから、『運命を操る程度の能力』。
……だが、藍奈にはその能力が効かなかった。
だから、『気に入った』と言ったのだろう。
そんな小さな考察を立てながらも、私達は先程の空気を一転させ、雑談に花を咲かせたのだった。
side 藍奈
レミリアさんとの自己紹介を終えた後、僕はレミリアさんの提案でこの館の大図書館というところに行くことになった。
そこには魔法使いのパチュリー・ノーレッジさんと、そこで本の整理などをして働いている小悪魔さんがいるから、挨拶をしておきなさいとのこと
どんな人か聞いたら、「運動不足で病弱で喘息持ちの引き篭もり。別名紫もやし。だけど、魔法だけは凄い奴。そんで、小悪魔は気まぐれで悪戯好きな後先考えない奴」と、魔理沙さんが言っていた。
……その時なんか横で凄い圧を放ってた咲夜がちょっと怖かったです。
なんかその時咲夜『こそ泥の癖に……!』とか思ってた気がする……。
……まぁ多分、多分気のせいですよね。
……ですよね?
そんなことを考えながら、僕は咲夜の後ろをついていく。
……というか、周りの景色が凄いお金持ちなんだよなぁ……
なぜそう思うかというと、周りに高そうな絵画や彫刻が等間隔かつ埃一つ被らないで並べられているからだ。
ここを見るだけで掃除が行き届いているのがわかる。
掃除ってメイドである咲夜が大方やってるんだよね?
……
凄いなぁ。
労らなくちゃって思うよ。
そう思った時、咲夜がクスリと笑った。
「? どうかしたの?」
「ふふ、いいえ。お気に召した様で何より。」
何のことがわからず、僕は思わず首を傾げてしまう。
「心の声が、漏れてたわよ。」
え?
……
え?
嘘……
「ほ、本当?」
「えぇ。本当よ。それに目もキラキラしてたし。」
それを聞いた時の僕の顔は、真っ赤に染まっていたと、後に咲夜が言っていた。
何で言っちゃうかなぁ……
言わなくて良いのにぃ……
……あぁうぅ……恥ずかしぃよぉ〜……
それから数分ほど歩くと、咲夜が一つの扉の前で足を止めた。
他の扉とあんまり変わらないけど……ここなのかな?
その扉は他の扉とは一回りほど大きい程度の違いだけしかなかった。
咲夜が扉をノックして、入室許可を求める。
「どうぞ」
扉の向こうからそんな声が聞こえると、「失礼します」と、咲夜がそう言ってから扉を開き、中へと入って行った。
僕も咲夜の後に続き、中へと入っていく。
中に入ると、そこには僕の何十倍、下手したら何百倍もの大きさの本棚に、数々の本が所狭しと並べられていた。
ここは他の場所とは異なり、殆どが紫色で染め上げられている。
……目に優しいところがあったんだ……。
そんなことを考えながらも、こんなにも本が多くある場所にくると、どうしても心が躍ってしまう。
僕結構本好きだからね。仕方ないね。
……読んでみたいなぁ〜。
まぁダメだったらいいんですけどね。
「あら?咲夜、どうしたの?まだいつもの時間じゃ……って、あら?貴女は?」
出口から少し進むと、横長の机といくつかの椅子が置いてあった。
……だが、その机の両サイドには、数多くの本が積み上げられており、奥が隠れていた。
それらの中心には、長い紫髪の先をリボンでまとめ、紫と薄紫の縦じまが入った、ゆったりとした服を着用し、さらにその上からの薄紫の服を着こなし、服の各所に青と赤と黄のリボンを付け、ドアキャップに似た三日月の飾りが付いた帽子に全体的にゆったりとした寝巻きの様な服を着ている女性がいた。 ……もしかしてここって、美少女美女が当たり前?
そんなこと(心の死活問題)を考えながら、僕は微笑みながら、自己紹介を始めた。
「僕の名前は魅黒藍奈です。よろしくお願いします。」
僕がそう言うと、その女性は僕に興味深そうな視線を向けた。
「……? どうかされましたか?」
「貴女……もしかして、外来人?」
「え?……まぁ、はい。そうですけど……」
「へぇ……」
なんかその女性が凄い興味深そうな視線を送ってくる……。
……痛い痛い。
僕そんな器じゃないですよ?
……というか……
「貴女も、ですか……」
「? 何が?」
僕がそう呟くと、その女性が怪訝そうな顔をした。
「いや、あの、僕って、そんなに女性に見えますか?」
「え?そりゃあまぁ……って、あなたまさか……?」
あ、平仮名になった。
気づいたみたいですね。
え?メタい?
ちょっと何言ってるかわからないですね。
「はい。僕、男の子ですよ?」
「冗談はよして。……と、言いたいところだけど、どうやら本当のようね。」
じょ、冗談って……
……
泣きそう(;ω;)
「と、まぁ、取り敢えず自己紹介をしましょうか。」
「はい……」
「(明らかにテンション落ちてるわね……。)私の名前はパチュリー・ノーレッジ。簡単に言ってじえば、この図書館の管理者よ。」
「僕の名前は魅黒藍奈です。最近幻想入りした者です。これからよろしくお願いします。」
……やっぱり緊張するなぁ……
……コミュ障を、どうにかしたい……!(泣)
「えぇ、これからよろしくね。」
そう言うと、ノーレッジさんは手を差し出してきた。
僕はその意図を理解して、レミリアさんの時と同じ様に、ノーレッジさんの手を握った。
……恥ずかしさが、否めない……。
どうもこんにちは!
毎日投稿(笑)は5日目、GWは4日目のASADEです!
もう少しでこの毎日投稿が終わりを迎えます。(後今日入れないで2日ぐらい)
物語の方はまだまだ続きますけどねw
よかったらこれからもみていってください。
それでは、また、明日。 shuta!
最後に一つ言わせてください。
……GWの期間があんまりわからない……!
あ、因みに私は一週間の毎日投稿を取り敢えずの目標にしています。(GWの日にちがあんまり理解できてないんです間違ってたらごめんなさい)