第8話 やったね!! やっと紅魔館だよ!!! (後編)
カリスマさんの自己紹介と展開が難し過ぎた……
後ついでにこれが一回消えた+書いてたこと忘れたからまた一から書き直した……
ついでに言うとこれ書いてるの59分……
と言うことで!
良かったら楽しんでいって下さいね♪
あれから数分間、咲夜さんは僕にまた抱き着いてきて、僕はそれに対して優しく抱きつき返しながら、彼女の頭を撫でていた。
昔もこんな感じで頭を撫でていたなと、ふと、そう考えた。
そんな感じ?で頭を撫でていると、咲夜さんは僕の傍から離れて、少し腫れた顔で笑顔を作った。
もう大丈夫だと言うことだろう。
……一応確認を。
「もう大丈夫?」
「えぇ、もう、大丈夫。」
「……そっか。いつでも甘えて大丈夫だからね。」
メイドだって言ってたしね。
疲れることもあると思うし。
というかそっちの方が多いと思うし。
「ふふ、ありがとう。貴方はいつまで経っても優しいのね。」
「え?いや、ちょっと何言ってるのかわからないですね。」
「わからせてあげましょうか?」
「遠慮させていただきます。」
「「……」」
一瞬の沈黙の末、どちらからともなく笑った。
「そういえば、なんで敬語なの?昔からだけど」
「それは……慣れとしか……」
「……できれば私は、貴方に敬語をとって話して欲しい。……だって……偽りといえど、家族なんだもの。」
……そう言われると、何も返せないなぁ……
「……わかった。慣れだからふとした時に出ちゃうかもしれないけど、出来る限り、敬語、とるね。」
「ふふ、ありがとう♪
……そういえば今まで気にしてなかったけど、なんでこんなに時間が止まってるのかしら?」
「え?……あ、本当だ。」
辺りを見渡してみると、未だに世界は灰色に染まっていた。
え?結構な時間経ってるよね?
……
「咲夜、凄い修行した?」
「いいえ。してはいるけど、ここまで止められてたことなんて、今回が初めてよ。」
「そうなの?……なんでだろうね?」
「わからないわ。……意外にも、原因はあなたかもしれないわね。」
「流石にそんなことないと思うけどなぁ。」
ここで一旦、会話が止まった。
数秒の沈黙。それを先に破ったのは、咲夜だった。
「……あなたの“名前”は……?」
その声色は、どこまでも悲しそうで、どこまでも、悲痛に満ちていた。
「……そっか。まだ、僕の名前は言ってなかったね。」
僕は時間稼ぎのために、そんな前置きを挟みながら、静かに、告げた。
「僕の名前は———魅黒藍奈、だよ。」
「……そう……なのね……。」
咲夜が僕の名前を聞くと同時に、咲夜の悲しみが、より一層深まった気がした。
だけど、それは一瞬で、気がついた時にはいつもの微笑みを浮かべて、こう言った。
「これから改めてよろしくね。藍奈。」
と。
僕はこの時、心の中で謝ることしか出来なかった。
「それじゃあそろそろ、能力解くわね。」
「うん。わかった。」
僕がそう言い終わると同時に、辺りが瞬く間に色づいていき、気がつけば、先程となんの変わりもない、言ってしまえば目に悪そうな光景が広がった。
……やっぱり凄い紅いなぁ……
と、そんなことを考えていると、後ろから声をかけられた。
「あんた達……何してんの?」
「もしかして、というかもしかしなくても、藍奈と咲夜って知り合いか?」
「……えぇ、まぁ、凄いざっくりいうと、そうですね。」
やっぱり凄い曖昧な返事になってしまう。
まぁ多分、大丈夫、だよね?
「ふぅん。そうなのね。」
霊夢さん興味なさそうだなぁ。
まぁそっちの方が楽なんですけどね。
でも、それに対して魔理沙さんは……。
「そうなんだな。どこで知り合ったんだ?どんな関係なんだ?」
と、凄い興味を示されておられる。
……まぁ、質問には答えられないけど。
……と、というか、魔理沙さんの勢いが凄い。
そんな感じで、僕が魔理沙さんに押されていると、霊夢さんが助け舟を出してくれた。
「それよりも、早くレミリアに会いに行くわよ。」
「あぁ。そうだな。早く行こうぜ。そんじゃ咲夜。案内よろしくだぜ。」
「貴女、人使いが荒すぎない?」
「これが私だぜ!」
「手遅れってことね。」
「それどういうことだ霊夢!?」
そんな会話に少し笑ってしまいながら、僕達はその、レミリアさん?というか方のところへと、歩を進めはじめた。
……というか、魔理沙さん切り替え早過ぎないですかね?
「あ、そうだ。藍奈、レミリアっていうのは、さっき話してたこの館の当主よ。」
「あ、そうなんですね。」
どんな方なんだろう……。
……あれ?今思ったけど、さっき咲夜に聞いておけばよかったのでは?
……
……うん。もうこれ以上考えないようにしよう。
あれから数分ほど歩くと、周りの扉よりも一層大きな扉の前で足を止めて、横目で「くれぐれも無礼の無いように。」と言ってから、その扉をノックした。
「十六夜咲夜です。御客人を連れて参りました。」
咲夜がそう言うと、扉の向こうから、「そうか。入れ。」と言う声が聞こえてきた。
それを聞き、咲夜は「失礼します」と断りを入れてから扉を開き、中へと入っていった。
……というか、扉の向こうから聞こえた声が妙に幼かったような……。
そんなことを考えながら、僕達は咲夜に続いてその部屋の中へ入っていった。
部屋に入ると、予想に反して、それほど紅色に染められている訳ではなかった。
そして、あの扉の大きさも納得がいくほどの広さの部屋だった。
というかこの部屋にもフロントのよりも小さいけどシャンデリアがありますね。
……凄い(Give me vocabulary)
え?なんで英語にしたかって?
気分に決まってるじゃないですかやだ〜(?)
そんなことを考えていると、静寂に包まれたこの部屋に、一つの声が響いた。
「ありがとう咲夜。下がっていいわよ。
……あら、霊夢に魔理沙じゃない。いらっしゃい。
……それと、そこの人間は?」
その……少女?女性?は、背を向ける形で座っていた高そうな椅子から立ち上がり、こちらへと振り返りながらそう言って、僕を視界に捉えると同時に、少しの警戒心を孕ませながら、そう問うてきた。
その少女は吸血鬼の為か、背が低く、青みがかった銀髪の髪をウェーブのかかったセミロングにしている。
瞳の色は透き通る様に綺麗な真紅の色をしていて、背中に大きな翼(悪魔羽っていうのかな?)がついていた。
服装は、帽子にならったたピンク色。太い赤い線が入り、レースがついた襟。三角形に並んだ三つの赤い点がある。 両袖は短くふっくらと膨らんでおり、袖口には赤いリボンを蝶々で結んである。
左手首には赤線が通ったレースを巻いている。 小さなボタンで、レースの服を真ん中でつなぎ止めており、一番上にはS字状の装飾がついていた。
……やばいじゃないすか僕の時だけ凄い警戒されてますしめちゃくちゃカリスマが滲み出てるじゃないですか。
かりちゃまじゃなくて普通のカリスマじゃないですかやだー。
……
……どうしましょう。
と、取り敢えず自己紹介を
「あ、あの、ぼ、僕の名前は、魅黒藍奈って、言います。え、えと、よ、よろしくお願いします。」
そう言って、小さく頭を下げた。
……よかった。噛まなくて。本当に良かった。
……言い淀んじゃったけど。
そんなことを考えていると、今度はレミリアさん?が自己紹介を始めた。
「私はこの館……紅魔館の当主であり、夜の王、誇り高き吸血鬼のレミリア・スカーレットよ。こちらこそ、よろしくお願いするわね。」
そう言って、女性……スカーレットさんは手を差し出してきた。
僕はそれの意図を理解して、おすおずと手を同じ様に差し出す。
そして、差し出された手をどちらからともなく握ると、スカーレットさんが驚きに満ちた表情をした。
「? ……どうか、されましたか? スカーレットさん。」
「……いいえ、なんでもないわ。……それよりも、スカーレットって呼び方、他人行儀でむず痒いわ。レミリアと、これからは呼びなさい。」
え、えぇ……凄いいきなり……ま、まぁ、いいんですけど……良いんですけどね。
でも……如何せん恥ずかしさが否めない。
「……わ、わかり、ました。れ、レミリア、さん」
まぁ断ったら何されるかわからないからやるんですけどね。
……というか、ここに来てから名前で呼ぶ人がすごい増えた気がする……。
……ダメだ考えたら考えただけ恥ずかしくなってきた。
もう考えない様にしましょう。
「……ふふ、あなた、面白いわね。……気に入ったわ」
手を離しながら、そう小さく言ったレミリアさんの言葉を、僕だけは、聞き逃さなかった。
どうもこんにちは!毎日投稿(笑)4日目(今日正確にはGWではないけど)ののASADEです!
今日は学校や会社の人が多かったのではないでしょうか?
GWの間に、なんでそれらがあるんでしょうね。
私はあまり気にしませんけどねw
まぁ正確には今日はGWではないのですが、なんとなく途切らせるのが嫌で書きました。
GWも後4日。
精一杯羽を伸ばして、またいつも通りに戻る生活を頑張ってください。
それではまた明日。
さ⤵︎よ⤴︎う→な⤴︎ら⤵︎ (←作者・なぁにこれ?)
あ、そうだ。今回紅魔館編は後半って書いているけどまだ続きます。
今回の前後半の話はあくまで知り合い作りみたいなものですからね。
……ネタバレになってないか不安になってきた……。
……まぁ多分大丈夫ですよね!!