第7話 やったね!! やっと紅魔館だよ!!! (中編)
一回データが全部消し飛んでまた1から超特急で作り直しました。
疲れました。(泣)
ちょっと文章がいつもよりおかしなところがあるかもしれません。
ごめんなさいm(_ _)m
よかったら楽しんでいってくださいね♪
「さて、やっと着いたわね。藍奈、ここが吸血鬼のカリチュマの当主とその他が住んでる紅魔館よ。」
か、カリチュマって……それにその他って……。
……名も知らない方々、ご愁傷様です。(何もできないことを学んだ)
……というか、え?ここに吸血鬼さんが住んでるんですか?
……
情報量が多すぎて、全く飲み込めない……
「訳がわからないって顔してるわね。」
「え?今僕、そんな顔してますか?」
「あぁ。めちゃくちゃしてるぜ。」
「あらやだ恥ずかしい」
「いや何その反応?」「何だぜその反応?」
「……言った後にめちゃめちゃ後悔しました……」
「後悔先に立たずとは正にこのことだな」
……
「……あの、触れていいのかわからないんですけど、あの門の前に立ってる方って何をされてるんですか?」
「あぁ。あれね。」
あ、あれって……
「あいつは紅美鈴。簡単に言うと居眠り門番だぜ」
「え?でも、今あの方起きてますよね?」
「え?どう見ても眠ってるでしょ?」
「……貴女、一体何者ですか?」
僕達が話をしていると、紅さんが僕に対して敵意を剥き出しにしながら、そう聞いて来た。
……何故か、魔理沙さんに対しても敵意を向けている。
「あの居眠り門番が起きている……だと……!?」
「天変地異でも起きるのかだぜ……」
「ちょっと!折角格好良く決まるところだったのに台無しじゃないですか!」
「ハハハ、半分冗談だぜ」
「半分本気ってことじゃないですか!?」
……
楽しい人たちだなぁ(デジャヴ)
「ご、ゴホン。取り敢えず、ここには何の用で来られたのですか?」
「話逸らしたな」
「話逸らしたわね」
「話逸らしましたね。」
「ちょっと!?あなたまで乗らなくていいんですよ!?」
「いや、なんかやらないとダメな気がして……すみません」
「ま、まぁ、そう言うことならしょうがない……ですかね?まぁ、そんなことよりも、先に自己紹介をしましょうか。」
今気づいたけど敵意が消えてますね。さっきのが嘘みたいに柔らかい雰囲気を出してますね。
「先に僕が。僕は最近幻想入りした、魅黒藍奈と言う者です。よろしくお願いします。」
そう言って僕は小さく頭を下げた。
「ご丁寧にどうも。私の名前は紅美鈴です。この紅魔館の門番ですよ。」
「居眠りが付くけどな。」
「ちょっと!……もう突っ込むの疲れて来たんですけど……」
「え、えっと……ご愁傷様です?」
「……と、自己紹介もしましたし、話を戻しましょう。……貴女は、何者ですか?」
「すみませんその前に一つ訂正させて下さい。」
「? どうかされましたか?」
「漢字違いますよ?」
「え?どこの漢字ですか?」
「貴女って言う漢字ですね」
「え?だって貴女はじょs……ま、まさか!?」
「はい。僕は男の子ですよ?歴とした。」
「え!?とてもそうには見えな……あ!す、すみません!」
とってもデジャヴを感じますね。
……悲しくなって来た。
「僕は最近紫さんに誘われて幻想入りした魅黒藍奈と言う者です。これからよろしくお願いします。」
そう言いながら、僕は頭を少し下げた。
「あ、はい!こちらこそよろしくお願いします」
「それじゃあ藍奈、挨拶も終わったようだし行くわよ。」
「あ、はい。わかりました。それでは紅さん」
「美鈴でいいですよ。」
「……わ、わかりました。美鈴、さん。今度差し入れでも入れに来ますね。」
「ふふ、楽しみにしてますね♪」
その会話を最後に、僕達は美鈴さんと別れて、紅魔館の中に入っていった。
遠目から見た時も思ったけれど、やっぱり物凄く紅い。
吸血鬼だから血をイメージしたんですかね?
……はっきり言うと凄い目に悪そうですね……。
思ったけどけれめちゃくちゃ失礼ですよね。
そんなことを考えながら、僕達は少しゆっくりとした足取りでお屋敷の方へ歩いて行く。
その時の僕は、何故かいつもより足取りが軽い気がした。
そしてその数秒後、僕達は扉を少しゆったりとした手つきで開いた。
その向こう側に広がった、何処を見ても紅色に染め上げられているフロントを見て、少し気圧されてしまった。
目の前には踊り場を挟んで二方向に別れている大きな階段がある。
しかも天井にシャンデリアが吊るされてるし……。
凄い凄い方が住んでるんでしょうね!(語彙力)
いやまぁ吸血鬼さんが住んでるのはわかってるんですけどね。
そんな下らない?ことを考えていた、その、次の瞬間のことだった。
突如として、辺りの“時間”が“停止”した。
これは……この、感覚は……まさか……!?
……いや、そんな筈はない。ありえない。
だって……だって、彼女は———
「!? まさか……まさか、“貴方”は……!?」
次の瞬間、その女性は僕を自然に収めると同時に、頬を高調させ、口元を手で覆った。続け様に瞳が潤い、ポツリポツリと、大粒の涙をこぼす。
かく言う僕も、それと同時に視界がだんだんと霞んで行き、気が付けば一筋の涙が頬を伝っていた。
……確信した。
確信を、することができた。
階段の上には、1人の女性がいた。
止まった時間の中で動いている、1人の女性がいた。
僕はこの女性のことを……少女のことを、知っている。
髪型は銀髪のボブカットであり、顔の横の髪で三つ編みを結い、髪の先の方には緑色のリボンを結び、瞳は明るめの赤褐色をしている。
服装は青と白の二つの色からなるメイド着用している。
具体的にはエプロンドレスにメイドらしい頭飾りをつけている。
また、襟・肩のひらひら・頭飾り・帯・前掛けが白色、下に着ているエプロンワンピースは青色となっている。
昔とは、随分と異なる容姿だった。
……だけど、例えどれだけ姿形が違ったとしても、忘れる訳が、間違える訳がない。
だって、だって僕は、この少女と———
「……会いたかった。ずっとずっと、貴方に。1番最初に、私のことを“家族”として愛してくれると、愛していると言ってくれた、貴方に。
そして、謝りたかった。最愛の貴方に。……貴方のことを裏切ってしまって、ごめんなさいと。罪を犯してしまって、ごめんなさいと。……罪から目を逸らしてしまって、ごめんなさいと。」
———偽りの家族なのだから。
次の瞬間、その少女は踊り場を飛び降りて、僕の胸の中へと飛び込んできた。
僕はその少女を、出来る限り優しく、そして力強く抱きしめる。
僕は止まった時間の中で、その少女に、小さく言葉を投げかけた。
「もう、いいんだよ。そんなに罪悪感を感じなくても。大丈夫なんだよ。あなたが、“今”に、幸せを感じることができているのであれば、僕はそれだけで十分なんだから。」
「そんな……私には、そんなことを願われる権利なんて……」
僕は彼女の口に人差し指を置いて、一度言葉を静止させる。
灰色の、止まった時間の中で、2人の声だけが風に煽られ、月明かりに照らされた水面の様に、綺麗な波紋を残しながら、静かに響き渡る。
「……だけど、貴女が、貴女自身が納得いかないのは、わかってる。……だから僕は、君にこの言葉を送るよ。」
僕はそう言って、頬に伝う涙を心に刻み込みながら、歪で小さな微笑みを作って、こう言った。
「罪は、償う為にある。」
と。
そう言うと同時に、彼女の流す涙が、急激にその量を増した。
……だが、彼女の想いは止まらない。
「……でも、それでも、例えそうだとしても、私は、私には、償い切れないほどの罪があって……私には、償い切ることができなくて……どうしたらいいのかも、もう……わからなくて……」
僕はそれを聞くと同時に、先ほどよりも力を込めてその少女を抱きしめて、子供をあやす様な優しい声で、自分に言い聞かせる様に、この止まった時間に刻み込む様に、静かに言葉を並べた。
「そんな、罪を全て一度に償う必要は無いんだよ。少しずつ、少しずつ、罪を償っていけばいいんだよ。僕も手伝うから。だから、2人で少しずつ、償っていこう。……むしろ、そうじゃないと、“他の皆”に、顔向けができないでしょう?」
僕がそう言うと同時に、少女は遂に限界を超えてしまったのか、大きな嗚咽を漏らしながら、大きな赤褐色の瞳から、先程よりも多くの涙を流し始めた。
その涙で、僕の洋服が濡れていくのがわかる。
……だけど、そんなこと今は関係ない。
だから、このままで。
この女性の気が済む、その時まで。
あれから、数分が経った。
未だにその女性は、僕の胸の中で涙を流し続けている。
だけど、着実に、少しずつではあるものの、涙の量は減ってきていることがわかった。
だから僕は、その女性に問いを投げる。
「昔の約束、今でも覚えてるかな?」
「昔の約束……? ……!」
女性は一瞬不思議そうな顔をすると、次の瞬間にはハッとした様な顔になったと思えば、僕から少しだけ距離をとり、
自身の涙を掬い上げながら。
そして、路頭に咲き誇る一輪の美しい花の様な笑顔を浮かべながら、静かに、並べた。
「私の名前は———十六夜咲夜。紅魔館のメイド長で、紅魔館の方々の家族で。そして……貴方の、偽りの家族です。」
と。その、約束の言葉を。
どうもこんにちは!毎日投稿(笑)3日目のASADEです!
十分に休んで、体力を蓄えて、また仕事や学校生活を頑張ってくださいね。
それでは、また明日。
さよなら〜さよなら〜さよなら〜さよなら〜♪