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東方救嬢期 〜男の娘の幻想入り〜  作者: ASADE
プロローグ ~otokonokoの幻想入り~
1/49

プロローグ 〜僕の幻想入りまで〜 前編

初投稿です!

詳しく?は後書きに書いています!

 春先、満開の桜が咲き誇り、舞い踊る頃。僕は1人、高校の通学路を辿っていた。

 つい先日、入学式にて、サンサンと照りつける太陽と心地よいそよ風に迎え入れられながら、僕は晴れて高校生となった。

 古い友人との再会。新しい友人との出会い。様々なイベント。青春の大一番(僕はする気はないけれど)、他にも多くのことに期待と不安で胸を膨らませるこの時期。多分人生で1、2位を競うぐらい楽しい時期。

 ……だけれど、小中の友人がこの高校に一人も(出)来ていないことと、僕がコミュ障陰キャという特性を持ち合わせていることがあって、僕が願って……というか考えていた高校生活は、雪ののように溶けていってしまった。

 でも、僕はそれでもいいと思っています。何故なら、友人など作らなくても生きていけるし、友人関係など、いつか、見えないところで、霧のように跡形もなく消えていってしまうか、全てを裏切られ、関係が終わってしまうかのどちらかだと思うから。(9割5分ぐらい本気)

 まぁ、人それぞれだと思うけどね。

 友人を作るかどうかも、友人関係を作る理由も。

 そんなことを考えながらふと周りをを見渡すと、いつの間にか校門近くで足を止めてしまっていた。

 いつもより通学路が短かった気がする。

 僕は、自分の特性と考えを振り返り、心の中で乾いた笑いをこぼしながら、少し足を早めて校門を潜った。

 それは、怪しげな視線から、免れるためでもあった。


 放課後になった。だけれど、あの視線は、授業中でも、休憩時間の中でも、ましては今この瞬間でも、止むことはなかった。

 最近はずっとこんな感じだ。

 誰が、なんの目的で僕のことを見ているのかはわからないけれど、どこか、願いが籠ったような、期待と不安を詰め込んでいる眼差しのような、そんな感じがする。

 言葉にまとまらず、変な言い方になってしまったけれど、これ以上は僕の語彙力では多分不可能ですね。はい。

 その上、更におかしなところは、その視線は、何も無い筈のところから向けられている感じがする。背後から、視線を感じる気がする。

 だけれど、何度振り返ったとしても、どれほど注意深く辺りを見回しても、そこには何もなく、誰もおず、ただただ、いつも通りの景色が広がっているだけ。

 この感覚は、ごく一般的に言うと可笑しいのだと思います。

 僕だってそう思います。視線を感じるなど、あり得るはずがないと、そう言われることは目に見えているし、中二病だと、笑われると思います。

 だけれど、感じ取ってしまっているものはどうしようもないと、僕は思います。

 朝の通学路から、かたわれ時に差し掛かった今も、一日中、何週間か前から、ずっと感じているこの視線。気のせいだと思いたかったし、気のせいにしたかった。自分が病にかかってしまったのだと、そう思いたかった。

 だけれど、こんなにも長い時間視線を感じて……見られていたら、もう気のせいには出来ない。

 だから、僕は問いただそうとした。

 視線の有無を確認するために。

 もし本当に向けられているのだとしたら、何故僕のことを見ていたのか。

 何週間か前からの謎を、1から10まで教えてもらうつもりだった。

 でも、今はやめておいた。何故なら、もう家の前まで来ていたし、明るい夜の光がまばらにチラつき、ポツポツと星が鎮座するようにして夜空を明るく照らしていたから。

 こちらもまた通学路の時のように、とても早く感じた。気のせいだとはわかっていても、何故か、そう感じる。

 そんなことを考えながらも、僕は自分の家に視線を落とした。

 その瞬間とてつもない疲労感を感じた。

 僕はグッと背伸びをして、今日のことを振り返りながら、

「今日は何もなくてよかった……」

 と、そう小さく言葉をこぼして、玄関の扉を開いた。


 あれから、お風呂やお掃除、料理などの家事を済ませてから、僕はまったりと(見られてるけど)ご飯の準備をしていました。

 やっぱり、家にいる時もずっと見られています。

 そう、本当にずっと、ずっとです。

 それは……お風呂のときも……例外ではなかったんです。

 やばくない?ねぇやばくない?盗撮とか盗聴よりよっぽどタチ悪いですよ?普通に。

 だって直?で見られてるんですよ?

 やばくないですか?

 流石にやめて欲くて言い出そうとしたけれど、恥ずかしさと、ここまでくると逆?に湧き上がってきた恐怖で、僕は言い出せずにそのまま入ってしまいました。

 ……今まではこんなことなかったんだけどな〜……

 僕はいつもお風呂に入るときはタオルを巻いて入るので、そこは100歩以上譲って大丈夫だったけれど、もし僕が巻かない派だったら色々とやばかったと思います。(いやまぁ普通は巻かないと思うんですけどね。)

 それに加えて、もしも、もしもです。この一連の行動をしているのが女性だった場合。もし、もしそうだったら物凄い恐怖と鳥肌が僕を襲うことになります。

 流石に……200歩ぐらい譲って、もしもみられていたとしても、お風呂まで見るのは流石女性はないと思いたいです。

 だから僕は今もずっと僕に視線を向けている方が男性だと願うことにしましょう。

 ……いやそっちでも普通に十分怖いですね。逆にそっちの方が怖くないですか?やっぱり譲れないですね。ついでに譲る歩数間違えてません?

 ……考えがごっちゃになってまとまらないしわけわからないこと言いまくってますね。……語彙力をください。(それは何か違くない?)ほんと自分が何言ってるかわからなくなってきましたね。

 ……もういっそのことご飯に誘ってみましょうか。……もうこの視線受ける続けるのの嫌だし(狂気)。

 ……普通に考えて今からやろうとしてることやばいですよね。

 嫌だからと言って流石に盗聴とか盗撮とかよりタチの悪いことをやられてきた方々にご飯の誘いをするのはやばすぎますよね。狂ってますよね。☆HAHAHA☆

 ……そんなの関係ねぇ、そんなの関係ねぇ、はい、オッパッピィ。

……心が……痛いです……。(これいつのネタだっけ?)

 ……まぁ取り敢えず誘ってみましょう。と、その前にもう”2人”分用意しないとね。

 因みに今日のメニューはご飯に豚肉とズッキーニのガーリック炒め、質のいい野菜を多く使用して、自作のドレッシングをかけたサラダです。

 美味しいかどうかはさておいて(技術的に)、取り敢えず食べられるくらいの味だと思います。

 そんなことを何となく考えながらお皿にそれを盛り付けていく。

 そして盛り付けが終わり、盛り付けばしを置くと、今はまだ静寂に包まれたこの部屋に、『カラン』という乾いた音が響きました。

 それらの料理を持っていき、僕が座っていた席から反対側の席にそれを置いて、自分のお皿が置いている席へと戻りました。

 僕の知らない誰かの為によそった料理を眺める。……今になって緊張してきた。。僕が考えて行動したことだし、やるけれど……やっぱり、緊張しますね〜……。

 そんなある意味重要なことを考えながら深呼吸を何度か繰り返します。

 そうして決心がついたと同時に、慎重に言葉を選びながら、口を開きました。

「……そこ?で見ている方々……よかったら……ご一緒に……お食事……いかがですか……?」

 ポーカーフェイスをしながらも、ほんの少しだけ歪んだ顔で、絞り出したような声で、やっとの思いで言葉を押し出しました。

 すると、何と言うことか、何も無いところから紫色の目玉がそこらじゅうに張り付いた裂け目のようなものがいきなり出現して、中から人?がお二人出てきました。(人って数えていいかわからない(←めっちゃ失礼))

 びっくりしすぎて目を見開いて少しだけ固まってしまいました。

 だって現実でこんなことが起きてるんですよ?驚かないはずないですよね。

 まぁそれならさっきまで考えてた冷静そうなあれはなんだったのかってことなりますけどね。HAHAHA……

 え?ボクハユメデモミテイルノデショウカ?え?え?え?登場し方どうなってるの?どゆことなんれしゅか?

 …….心の中で噛んだ。

 ちょっと待って一旦落ちちゅいて、こんな時は一度深呼吸をして気持ちを落ち着かせましょう。(無視)……ヒッヒッフー、ヒッヒッフー……よし、完全ではないけど落ち着いた。

 あ、ちなみにそれ深呼吸じゃないって言うツッコミは受け付けません。

 そんな誰に向かって言ってる(言ってない)のかもわからないことを考えながらも、その裂け目から出てきた方々のことを観察する。(方々って言い方あっるのかな?)

 左斜め後ろに佇んでいる方は首ぐらいまでの髪に白と青を基調とした服を着ていて……何故か、九尾の尻尾が生えている人でした。……何で?(←混乱中)あれコスプレだよね?

 ……僕の直線上にいて九尾の尻尾の方よりも前の方にいる方は大きな赤いリボンがついた帽子を被っていて、髪は金髪。(どことなく見た目より長い気がする)全体的に紫が目立つ服を着こなしている方でした。

 そしてお二人ともものすごく美人な方々だった。普通にモデルとかアイドルとかやってそう。

 ……でもずっと見られてたって思ったらその容姿も服装も全部怖く思えてきた...…いや、お二人が交代交代で僕のことを隙間なく見ていたのは判っていたけれど、でも、その……お、お風呂のときだけは、2人でだったと、お、思うので、そこは本当にどうなんだろうと思います。(自分で言ってて恥ずかしくなった人の図)

 ……やばい方々じゃん。

 キャラ崩壊おこしてないですか?

 ……あれ?キャラ崩壊ってなんだろ?……まぁそんなことは吉田◯保里さんにトスしてアタックしてお星様にしてもらって(オーバーキル)。

 取り敢えず、僕が誘ったんだし、せっかくだから食べてもらわないとですね。うんうん。

 そんなこととも言えないかもしれないことを考えながら、そのお二人を誘導しようとしたそのとき。

「……いつから、私達の存在に……気が付いていたの?」

 少し躊躇いながら、といった感じで、疑いの念を孕ませながら、その女性はそう聞いてきました。後ろの方はここに現れた?出てきた?ときからずっと僕のことを睨んでいます。

 やだにゃに怖い。

 ……ここでも噛みます?噛むところじゃないよね?まず心の中で普通噛みます?噛む要素どこかにありましたか?ネタで言おうとしたのに滑る滑らない以前に言えなかったからネタにすらならなかった……。

 ……

 今この場で本題に移ってもいいのだけれど、どことなくその話は長くなる気がしたので、取り敢えず僕は、さっき料理をもったお皿を置いた席にその方々を誘導しました。(まぁ大体の本題って長いけどね)

 すると、渋々と言った感じではあるものの、取り敢えず座ってくれました。

 僕はその方々が座ったことを確認してから、さっきの問に答え始めました。

「さてと、座ってもらったことですし、さっきの質問に答えましょうか。えっと…いつから気づいてたか、でしたよね。もしも貴女方が約2ヶ月程前から僕のことを見ているのであれば、最初からですね。」

 というか改めて考えてみるとなんでそんな長い期間見続けられていたのにあんまり気にしなかったんでしょう?

 ……

 ……や、やっぱり、やめよう。これを今考えるのはやめよう。今になってなんかどうしようもなく怖くなってきた……(←遅い)。

 僕がそう言うと、その女性お二人は、驚いた表情になったと思えば途端に険しい表情になり、俯きました。

 僕はそれを見たとき、何かおかしなことを言ってしまったのかと少し不安なったので、「だ、大丈夫.…..ですか.…..?……僕、何かおかしなことを言ってしまいましたか……?」としどろもどろしながら聞きました。

 するとその女性お二人は混乱しているのか、それともいきなりで驚いているのか、はたまた僕の言ったことが信じられないのか、別の理由か、正確には分からわないけれど、少し首を小さく振ってから、「い、いえ大丈夫よ。あなたは何もしていないから、気にしなくていいのよ。」左にいる方も「あ、あぁ。お前は何もしていないから、心配することはない」と、少し歪んだ微笑みを浮かべて、そう応えた。

 それを聞いた僕は少し安堵しつつ(これって安心していいんだよね?)、誰にも届くことのない大きさで、息をついた。

 ……と言うか、今のって絶対いらない心配だったよね?

 そう考えた僕は、気が付いたら、無意識に謝罪の言葉を並べていました。

「すみません。要らぬ心配をしてしまって。流石に、鬱陶しいですね。」

「自分でもそう思います。」と言葉を付け足しながら、微笑みを浮かべながらそう言うと、帽子に赤いリボンを付けた女性が少しの間を開けて、小さく首を振りながら、ゆっくりと言葉を並べていった。

「いいえ。あなたが謝ることではないわ。というより、僕達があなたに感謝しなければならない筈だもの。だから、」

 そう言って、僕の目をまっすぐと見つめて、「心配してくれてありがとう」と、感謝の言葉を投げかけた。

 それから、何分かその状態のまま3人で話し続けました。


 なんやかんや話が一段落ついた所で「そろそろ、夕食を食べはじめませんか?」といった。

 すると、お二人は忘れてたと言わんばかりの顔をした。

 今の時刻はもう20時を回ろうとしているところだった。

 夕食の方へ視線を向けると、まだギリギリ、ほんのりと湯気が立っていた。

目を凝らさないと見えないくらいだけど。

 それを確認してから、僕はお二方に合掌するように促した。湯気だけが立つ部屋に、3人の合掌が小さく響き渡る。

 斯くして、各々のペースでご飯を食べはじめた。といっても、お二人ははご飯にまだ手をつけられていないっぽいが。

 お二人にチラチラとした視線を送りながら、食べ進めていく。その時、お二人が箸に手を伸ばした。

 が、その手は箸を掴む寸前で止まり動かなくなってしまった。(お二人とも全く同じの動作)

 何かお気に触ることでもしてしまったのだろうか?(いやまぁ初めて会った人にお食事誘われた挙句その人が作ったお料理食べろって言われて警戒しない訳がないんですけどね……初対面だっていうこと忘れそう(実際に忘れていた人の図))

 少し不安になった僕は少々躊躇いながらも聞いてみることにした。

 さっきのことから何も学ばない。

 成長性Eですね。

 まぁ本当に不安だったからね仕方ないね。

 この行動に移ろうとした行動力と精神力が謎だけどね。

「あの……僕、何かおきに触るようなことを……してしまいましたか……?それとも何かお嫌いなものでも入っていますたか?もしそうでしたら、すみません。……もしかしてもう夕食済ませていましたか?それならばお料理下げますけど……」

 ……うん。デジャヴュ感じますね。

 ……少しお二方の顔を覗き込むような形になってしまったが(何故って?だってしょうがないじゃないですか僕の方がお二方よりも身長低いんですから(143cm)(泣))、不安と罪悪感(お二方の顔を見たとき少しだけ顔を逸らされた気がする。今それ関係ないけど。)が滲んでしまった声で、そう問いかけた。

 すると、お二方は首を少し横に振りながら、同時に、少しだけ言葉を詰まらせながら「い、いいえ。あなたは何もしていないわ。私が勝手に混乱してるだけだから。だから謝らないで?それに、まだ夕食は済ませてないからお料理は下げなくても大丈夫よ。」

「い、いや、お前は何もしていない。私が勝手に混乱しているだけだ。夕食はまだだったか、だから料理は下げなくて大丈夫だぞ。」

 そう言った。完全に重なってましたねはい。

「そうでしたか。でも、今改めて考えると迷惑ですよね。いきなり夕食に誘ってしまうなんて、他の人のことを考えていないにも程がありますね。

……でも」

 なんかこの言い方だと失礼な気がするのは僕だけだろか。

 そんなことを考えながら、僕は、少し、ほんの少しだけこの声に力を込めて、静かに、されど何処か迫力がある声色で、こう言った。(自分で迫力って言っちゃうスタイル)

「僕も、あなた達だって、さっきのお話とは違う、本当の本題、お話ししたいことはありますよね?……多分。」

と。

 最後だけはこれまでと同じように、そう言った。(本当の本題って何?あとついでに語彙力please)まぁ本当に確証がないからね。仕方ないね。

 すると、その瞬間さっきまで硬って少しだけ冷や汗のようなものを流していたお二方の顔が、少しだけ、緩んだ。そして、双方同時に、全く同じタイミングで、

「そこで多分が着くのね」「そこで多分が付くのだな」

そう言った。僕も、少しだけ微笑みながら、

「やっと笑ってくれましたね。まぁ何で笑ったのかはわからないですけどね」

 そう言った。すると、2人は寸分の狂いもなく、同時に手を口に被せた。

 その動作を一つ一つ見つめてみる。

 うん。やっぱりシンクロしてるね。シンクロ率100%!

 そんなくだらないことを考えながらそれを眺めていると、同時に少し微笑みを浮かべ、「あなたは口がお上手なのね」「お前は口がうまいのだな」と、口に被せた手を退かせながら、やっぱり同時にそう言われた。

 そのお二方の行動に、少し笑ってしまいながらも、表に出さないようにしながら、やんわりと否定した。

 と言うかこの2人めちゃくちゃ仲良しだよね?絶対。だって行動も言葉もほとんど同じなんだもん。

 それに、僕少しだったら読心術使えるもん。

 それで失礼ながら少し読んでみたけど表面上では考えてること殆ど同じだもん。

 もう確定しちゃってるよね?

 絶対仲良しだよね?ね?ね?NE?

 というかもう仲良しの域超えてるよね。もしかして親子?その可能性も捨てきれないと思うほど仲良いな〜。

 そんな変なことを考えながら、僕は今思いついたことを、口走った。

「そうだ。もし良かったらお料理の感想とか評価とか教えてもらえると嬉しいです。……って、流石に図々し過ぎましたね。……すみません、今のは忘れてください」

 そう言って少し顔を伏せた。その時、僕の中で恥ずかしさと、罪悪感が募っていくのを感じた。

 自分で言ってて思ったが、流石に初対面の女性に感想求めるって相当やばいよね……あぁ、言ってしまったことが申し訳なく思えてきた……後悔先に立たずとはまさにこのことだね。

 ……というかそうじゃん。初対面じゃん僕この女性お二人と。

 冷静になって考えてみたら今すんごい状況じゃない?だって初対面の人を家にあげて……って思ったけど僕家にあげてないね。遠回し?に出てきて欲しいとは言ったけど。

 ……まぁそんなことは隣の家の田畑さんの家にでも置いといて、(隣のお家の人の名前ほんとは三上さんだけど)今日初めて知り合った人に料理を振る舞って感想を求めている状況って……やっぱり何度考えてもやばい状況には変わりないね。

 どうやったら変わるのかわからないくらいに…...どうしてこうなった?

 …...うん。もうこれ以上このことに関しては考えないようにしよう。うん。永遠に続きそうだからね。うんうん。そうしよう。

 ……でも、こんなことを考えていても、僕の胸の中に芽吹いた罪悪感は消えない。(語彙力)

 そう考えたとき、お二人は少し笑みをこぼしながら、順にこう言ってくれた。

「別に評価を付けるくらい構わんぞ。だが私は、自分で言うのもなんだが、料理にはうるさい。それでも良いか?」

「えぇ、私も別に構わないわ。折角振る舞ってもらっているのだしね」

 僕は一瞬驚いて、伏せていた顔を上げて、お二人の顔を見上げながら、微笑みに似た笑顔を作って、こう言った。

「はい!よろしくお願い出します!」

と。

 その後、何十秒かの静寂の後、この部屋に風が吹きつけた、その瞬間。お二人は意を決したかのように、お二人は持っていたお箸でお料理(炒めたやつとサラダ)を持ち上げ、それを口の中へ運んだ。

 すると、次の瞬間、お二人の動きが完全に止まってしまった。

 どうしたのだろうか?不味過ぎて固まってしまったのだろうか?

 雪のように積もっていく不安を深く感じながら、お二人のことを見つめる。

 すると、ゆっくりとしたスピード、お二方は全く同じ動作で口元に手を置いた(←デジャヴ)。

 ……よくそんなことできるな〜と、不安を感心に塗り変えようとするように、何度も頭の中でそれを反芻させながら、お二方の言葉を待った。

 そうして、数秒後、九尾の尻尾がついた女性が小さく口を開いた。何かダメ出しをされるのかと思った……のだが、その言葉は、僕の予想とは真逆のものだった。

「……おいしい。この炒め物はお肉も溶けてしまうと錯覚するほど柔らかく、白菜もシャキシャキで、味も全ての食材に染み込んでいて、尚且つその味は全くしつこいとは感じず、食材の大きさも丁度いい……どうやってここまでやっているのか……見当もつかないほどだな……」

「……ふぇ?」

 驚き過ぎて口から変な声が漏れてしまった。

 慌てて両手で口元を覆い、少し、顔を赤く染めた。

 ……無意識って怖いね。

 幸い、お二人とも気づいてなさそうなので、深呼吸をして何事もなかったかのように視線をお二人で戻した。

 ……ここいる?……うん。絶対いらないね。(メタさん)

 続けて、帽子に赤いリボンが付けた女性も

「……本当に….今まで食べたことのないくらいおいしいわね……(というか藍食レポ上手くないかしら?)」

 ……なんかめっちゃ褒められた。

 お世辞でも嬉しいな〜。

 まぁ、これからも精進?しろってことだよね。

 というか、食レポお上手ですね。(声には出さないけど)

 そんなことを考えながら、僕は「お二人のお口に合って何よりです。」と、先ほどよりも少し大きい微笑みでそう言った。

 その時、その瞬間。僕の顔に強く張り付いていたお面が、また、その強さを増した。

読んでいただきありがとうございました!

どうも初めまして、ASADEです!

今回が初東方二次創作小説(創作小説もやったことない)+初投稿でした。

色々拙い部分はありますが、楽しんで読んで頂ければ幸いです。

もしよければ、今後も読んで頂けると嬉しいです!

楽しんで読むのが一番ですけどね。


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