【漫才】 甘いものに目がない
ボケ「こんにちはー。ボケでーす」
ツッコミ「どうも、ツッコミですー」
二人「よろしくお願いしまーす」
ボケ「ねえねえ聞いて。僕ね。甘いものに目が無いんですよ」
ツッコミ「ああ、知ってる。楽屋でも家でもいっつもお菓子食ってるな」
ボケ「こないだもね。家にあるプリンを食べつくしたからスーパーに買いに行ったんですよ」
ツッコミ「おいちょっと待て、俺のプリン食ったのお前か!『幽霊の仕業でしょ』ってとぼけてたクセに!」
ボケ「そんでスーパーに行ったらおばあちゃんと孫みたいな二人がいて」
ツッコミ「無視かい! 俺に5ダメージ! プリンの分で更に倍!」
ボケ「おばあちゃんがね。アイスも買おう、ジュースも買おうって孫にどんどん買い与えるんですよ」
ツッコミ「よくある光景ね」
ボケ「もーそれ見たら、たまらなくて。ヨダレが出そうでね」
ツッコミ「どういうこと?」
ボケ「孫に甘いおばあちゃんの図、最高ですよね」
ツッコミ「『甘いものに目がない』ってそっちィ!? えっヨダレが出るって何? おばあちゃんと孫の図をオカズにご飯食べるの?」
ボケ「そんでその横で怪しい動きをしている客がいてね」
ツッコミ「はい無視ですよー。今回は渾身の長台詞を無視されたから10ダメージ!」
ボケ「僕がこっそり見てたらその人商品をポケットに、スーッと入れたんです」
ツッコミ「エッ、万引きじゃん! だめじゃん!」
ボケ「もーそれ見たらドキドキしてきちゃって」
ツッコミ「あー、わかるわかる。警備員さん呼ばなきゃ! とか考えてドキドキするな」
ボケ「この店の防犯対策甘すぎでしょう~! って思ったら、その甘さにときめいて……」
ツッコミ「そっちー!? そっちのドキドキなのー!?」
ボケ「で、そんな甘美な世界に僕が浸っている間にその万引き犯が店を出ちゃって」
ツッコミ「甘美かどうかはともかく、マズイよ! 店員さんに早く教えてあげて!」
ボケ「そしたら買い物客に紛れてたハゲのオッサンが、犯人にすっと近づいて『お客様、ちょっといいですか』って」
ツッコミ「あ! テレビで見たことある! 万引きGメンってやつだ!」
ボケ「もーね。あまりに予想外な展開でクラクラするほど興奮しましてね」
ツッコミ「そりゃテレビと同じ展開だから興奮するでしょ!」
ボケ「ハゲのオッサン、もの凄く声が甘かったの」(乙女が恥じらうように言う)
ツッコミ(背筋を伸ばし、凄く良い声で)「『お客様、ちょっといいですか』ってそっちかーい!」
ボケ(元のテンションに戻って)「ああ、あとアレも好きです」
ツッコミ「また無視ですね! 良い声出し損ですね。これは3ダメージくらい」
ボケ「僕、相方のツッコミ大好きなんですよ」
ツッコミ「オイ待て、やめろよ。照れるだろ……」
ボケ「何ていうかね。ツッコミかたは平凡だし。時々挟むダメージ! とかも滑ってるし」
ツッコミ「ツッコミが甘いって事かーい! 俺に即死ダメージ!! もういいわ」
二人「ありがとうございましたー」
お読みいただきありがとうございました。