【年賀状エッセイ】星花愛さんについて
私は素人の詩を読むのが苦手だ。
私は近代詩、現代詩問わず、プロの素晴らしい詩が好きで、たくさん読んで来た。
それだけに素人の詩の、プロにはない『当たり前さを歌っての陶酔』が鼻についてしまい、読む気が失せてしまう。
詩とはもっと形のないものを形にして見せるような、結局は形のないもので、それは当たり前や陶酔とは程遠いところにある奇跡的な煌めきのようなものなのだと思ってしまう(フッ)。
星花愛さんは主に詩を書くひとだ。
やはり私が読んで来たプロの詩人とは違う、いかにもな『詩』という枠にハマってしまっているように私には見えていた。
最初は決して詩カテゴリーのものは読もうとしなかったので、星花愛さんのものも読んでいなかった。
あることをきっかけで読んでみた時、激しいショックを受けた。
私こそ、今まで『詩とはこうこうこういう形のないものだ』と決めつけていたのではなかったか。
思い知らされた。
こんなストレートなことばで、みんなを抱きしめることの出来るひとがいるのだと。
私は素人の詩を読む気にならないひとだった。
どこかお高くとまっていたのだと思う。
バカのくせに。
現代詩の良さがわかるという理由だけで、いい気になっていたのだと思う(しかも現代詩は意味と音の乖離を楽しむような面があるので、正直バカのほうが楽しめるのかもしれない)。
星花愛さんは私を開いてくれた。
私は彼女の掌の上に乗っている。
そんな星花愛さんの詩、一度退会されてしまったので消えてしまったのが悔やまれる。
現在読める中から私をがお勧めするのはこちらである。↓
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『詩 2篇』