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今日から学校と仕事、始まります。②莞

俺は女だわよ!

作者: 孤独

「ふぁい、おー、ふぁい、おー」

「1!2!3!4!5!6!」


掛け声と一緒に体を動かす。体が縮こまる冬だからこそ、地味な筋トレやランニングで汗を流すのは夏に向けての身体作りのためだ。楽しいだけじゃなく、こーいう地味な事を継続するのも勉強の一つ。

男子、女子に関わらず……。

などという言葉を使っていいものか。性の別れは、それぞれに誇りを持つべき事であり、平等も差別も極端に考えるのがよくないのではないかと思う。

まぁ


「一二三のおパンツを見つけたです、げふふふふ」

「阿波野ちゃんのブラジャー、スカートもGET。変態生活指導からロッカーの鍵を貸してもらって良かったです、うへへへへ」


女子生徒達が校外に出てのランニングを良い事に、女子更衣室に忍び込むど下着変態泥棒共がいる。

これ道徳的にどうなん?

女子更衣室で行われている、下劣な悪事。その現場にやってきたのは



ガチャァッ



「おーーい!阿波野ー。一二三ー。斎藤ー」

「ここにいますかー?」


変態達は周りの状況を完全に調べていたはずなのに、そこへ現れたのはまさかの他校の空手部の女子生徒の介入であった。

女子同士、気兼ねなくドアを開けて、ズカズカと入って来る。

更衣室はロッカーが縦4列に並んであり、一番奥のさらに奥に2人の変態達がいる。出入口から入って来た他校の生徒2名には、彼等が見えていない。


「返事はないって事は、いないのかな?」


金髪の細目の子は別のところを捜そうとしたが、もう一人の桃髪の姫カットの子は斎藤達の所在を知っている人がいるかもと、奥まで歩き始めた。や、やばい!このままでは、下着泥棒をしている事がバレてしまう。変態達は焦る。

ロッカーの中に逃げ込むか?いや、物音もなくできるわけがない。かえって不自然に思われる。2人の変態が電撃を浴びたかのように、思考からではなく、本能が出した体の反応は……


「すみませー……」


桃髪の姫カットの子、柳葉姫子が観た光景は……。一瞬、……ホントに一瞬だが。後ろ姿だけは同じ性の子かと思えたが、その容姿をちょっと確認すりゃあ、変態じゃねぇかとしか思えないこと。

女性物の下着を履く、変態2人がそこにいた。


「……………」


自分は痴漢をしていないと言い張る男が、正面から豊満な胸を鷲掴みにしてさらなる罪を犯すようなこと。変態達は姫子ちゃんにこう言った。


「女性差別は良くないと、君達は言う。男も女もなく、平等一番」

「だから、俺達だって下着をつけても、ブラジャーをつけても、スカートも履いてもいい」


変態の正当化。

ここに来て、使ってきたのは差別というものだった。……それにしては弱すぎる。


「どしたの、姫子」

「灯部長。来ない方がいいです。醜い変態が2人ほど奥にいます」

「ゴキブリ?」

「それより酷いかと。どっちも見たくはないですが、灯部長が手を下す必要はありません」


同級生でも、敬意を持つ存在がいたりするもの。そこからさらに感情を持ち込むと、柳葉姫子も変態側に入ってしまうものだが。他人から見ると、変態とはこう見えるのかもしれない。一線を越える事は気を付けなくては。

最初こそ、退いてしまったが。姫子はゆっくりと変態2人に近づいていく……。男二人なら、女なんて倒せるだろうと思えるが、この女から漂う戦意は変態の心を震わせ、なってない言い訳を口にするだけ。


「お、俺は女だわよ!!下着を履いてもおかしくないわよ!」

「た、多様性を大事に!意見の主張を大切に!!」


このような言葉で今の変態行為に罪がないとして、


「あらゆることに違いがないって言いたい?その行き過ぎがなにか分かる?」


そして、これから姫子が変態二人に行う暴力的な行為もまた、罪にならないだろう。

突き詰めた果てにあり、人間達が知性を持って抜け出したはずだったのに、またこうした世の中を望むというのか。この変態共は。

弱い奴が死んで。強い奴が生きるだけの価値観になるのに。

更衣室がグチャグチャに荒れるほど、姫子は暴れて変態二人を成敗する。


◇        ◇


男子生徒2名、元凶の生活指導をぶっ飛ばしてから30分後。


「で?私と姫子を呼んだのは、この変態共を狩るためってわけ?」

「はい。これでは怖くて練習ができませんので」

「そーじゃなくてさ」


学校の中にまで呼ぶから、変だな~って思っていた灯。事情はあとで阿波野から聞いた。

実力を分かってるからであるが、そんなもん女に頼むもんじゃないと思う。


「まったく」

「ご迷惑でしたか」


少々呆れ顔の灯に、阿波野は彼女の手を優しく握る。だが、そんな行為にイラッとして、虫を追い払うような前蹴りを繰り出したのは、姫子。阿波野は蹴りを避ける際に手を離してしまう。


「何をしてる」

「おっと。正妻せいづまが……」

「用が済んだのなら、帰りましょう。灯部長」

「そーね。阿波野、今度は自分達で成敗してよね」

「はい、……でも、カッコ良くて憧れですから、灯さん」

「今回、私は何もやってない」

「…………阿波野、そこは同意しておく」


世間としては、行き過ぎた事なのかもしれない。

だからこそ、世間が平常であれば、秘め事に感謝もする。

自由の権利は価値の違いから。


勢いでこのような話を書いてすみません。


性自認法とか言う法案(なんですかね?)……とかいう記事を見て、勢いで書いてしまいました。

これ色々と突き抜けてて面白いですね。まぁ、なって欲しくないんですけど。

男女の区別をなくし、公共トイレは同じにしましょうとか。メチャクチャ過ぎて笑いました。心が女性なら罪に問われないとか、やっぱり平等も差別も良くなく、バランスってのが大事ですね。


なにとは言いませんが、3月ちょっとまで。こーいうネタで短編を書いていこうと思います。

現実は創作の5千倍は楽しくて、羨ましいです。

まぁ、その分。苦しさも7千倍くらいですね。

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― 新着の感想 ―
[一言] あ、そうそう。 「俺(おれ)」という“一人称”は、女性でも使う言葉ですので念の為。地方とか行くと、未だに残っている地域は存在していますから、「何もおかしな言葉ではない」ですよ。 もう少し、…
2021/01/25 09:04 退会済み
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[気になる点] X 正妻←せいづま ○ 正妻←せいさい 【ゆとうよみ】は、一般的には使われない、という事すら“無視”ですか。 [一言] 「SOGI」すら知らない時代遅れな「かぁいそー」なヒト…。
2021/01/25 08:57 退会済み
管理
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