私が生きたいと願う理由
つづきをかくかも?
午前8時。
起きあがって水を一口飲む。
水道水を沸かしただけのソレは、ひどく味気なくて喉がひりついた。
歩いて洗面所に向かう。
鏡を見つめる私は、死んだ魚のような目をしていた。
見慣れた自分の顔をすすぎ、薄化粧を施す。
喉が渇く。水を飲む。
また喉が渇く。また水を飲む。
食事を流し込んで鞄を背負い、家を出る。
ああ、でももう。家を出なくてよかったんだった。
毎日繰り返した挙動はそう簡単には抜けない。
これからは私はどうすればいい。
ぼんやりとした頭で考えようとするが、何も、浮かばない。
立ち尽くす。二十六歳の冬