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最強の男 月継

ルマ王国とクルデン王国の境界


「おい!貴様は何者だと言っている!」



現れたのは、ルマ王国の軍勢であった


王の命令で、夜の間にクルデン王国に攻め入ろうとしていたのである。


「おい、どうする気だ。

南蛮の格好をした者達が月継に詰め寄っているぞ。」



(これはまずいですね。どうやらあの旗はルマ王国。

方向的にクルデン王国に攻め入ろうとでもしていたのでしょうか。)


なら、尚更まずいではないか!


雪村が止めようとしたとき


「ふん、我が軍勢の前に立ち進行を止めようとは無礼な奴め!

今すぐその子供を切り捨てろ!」


そう言うと一人の男が近づいていき剣を振り下ろそうとした。


「おい!このままじゃ!」



(仕方ありません。モンスターにしようと思いましたがこいつらにしましょう。)








スキル:時の反比例



作動






「どうした何をしている!」


「う・・・ごきませ・・ん」



なんと振り下ろした剣は、月継に当たる直前でピタっと止まってしまった。


「なんだと!くっ、殺せ

殺してしまえ!」






そのころ月継は走馬灯を見ていた。







お前も俺の息子だ。なら必ず生きろ


それが人を殺すことになってしまっても・・・






師匠についていけば、あの地獄のような場所から逃れられると思った。

でも、自分が強くならなければ、永遠にその地獄は自分についてくる。

強くならないと。


父上!父上!


何で私を置いて行ってしまったのですか!


行かないでください!


父上ー!






(小僧、ついてこい。)








(し・・・しょ・・う。)











「くっ、矢でも殺せない。」


月継の周りには無数の矢が空中で止まっていた。


「魔法だ!魔法を使え!」





そのころ草むらの中で雪村はその様子を見ていた。


「すごいのう、これが時の反比例。」



(はい。近づくほど攻撃の速度は遅くなり、逆に遠くなるほど自分からの攻撃はとてつもなく速くなる。)


「こりゃ、規格外にもほどがあるな。」





「魔法部隊かま・・・え・・・ぇ?」


ルマ王国の隊長が部隊に攻撃を命じようとしたとき。











月継の周りは金色の光に包まれ

指先には膨大な魔力が凝縮されていた。


それは今にも爆発しそうだが、無理やり抑え込んでいるようだった。








「消えろ。」






目標をロック


魔力供給を開始


スキル:月の賢者を作動







それはこの世の理


月の光がいずる時


祖に力を与える


名を
















宵闇反転・月華














ズダ―ン!


月継が指先を兵士たちに向けたとき、集められた魔力は一気に爆ぜた。

今にも爆発しそうなのを無理やり抑えた力は、とてつもない爆発と衝撃波で大地を抉っていき

花びら型に爆発したのである。

月に照らされ、金色に輝くそれは一見すれば美しいと思えるほどであった。


ズダダダーン!

ズガガガ!


うわああああああああ!


ものすごい轟音と悲鳴が大地を覆い、ルマ王国の軍勢は半数が消えていた。






「なんだあの魔法は!」


「隊長はどこに行ったんだ!」


「頼む助けてくれー!」



ルマ王国の軍勢は隊長を失い、散り散りに逃げて行った。






「おい大丈夫か?」


「し・・・しょう。」


月継はその場で倒れてしまった。



(気を失っているだけです。

無理もありません。初めてであれほどの魔法を使ったのですから。)


「ああ、初めて人を殺したしな。」



(月魔法はやはり膨大な魔力を持つものでなければ使えないようです。

その証拠に、異世界で魔力が底を尽きれば元の場所に戻されますが、

月継は戻されていない。)


「そうだな、それに髪の色も変わっている。

これも魔法の影響か?」


月継の髪色は魔法を使った影響からか、黒髪から限りなく薄い紫色へ変わっていた。



(おそらくはそうではないかと。)


「これで我々はルマ王国から追われる身かもしれないな。」



(はい。ですが今は月継を休ませることが優先です。

ここから先にクルデン王国という場所があります。そこに向かい宿を探しましょう。)


「ああ、わかった。」




豆知識


月継の容姿を詳しく言うと、

ものすごく薄い紫の髪にに水色の瞳をした少年です。

上は白地に黒のグラデーションが入った着物で、赤い袴を着ています。

一応、もう一度言っておきます。

この子は最強です。



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