異世界へ帰還
ルマ王国 王城
「クルデン王国の領内で何かあったようだな。」
「はい。どうやら向こうの領内で気候の異常気象があったようで。」
「これは好機だ!クルデン王国の領内へ攻め入る。」
「仰せのままに。」
戦国時代 雪村の家
「では師匠たちは、異界の地より参ったということですか?」
「ああその通りだ。そこでは魔法というものが戦闘の主軸となっている。」
「それは妖術のようなもので間違いないですか。」
(それも含めて向こうで見てみればよいでしょう。
それともう一つ、これは雪村様あなたに言います。)
「んっ、なんぞ?」
(大変申し訳ありませんが。今後はある技を会得するまで、霧氷風は使用しないでください。)
「なぜだ?」
(あれは環境に多大な影響があります。その影響は100年は消えないでしょう。)
「ほう、それはどんな影響があるんだ?」
(あなたの霧氷風では、使った土地の半径100キロは雪と氷に包まれ、気温も以上に低くなります。そのため、領域魔法を会得していただく必要があります。」
「ほう、領域魔法とはなんだ?」
(領域魔法とは、領域を展開して魔法のそのものの威力を高める魔法です。
別の空間へ行くので、元の世界には影響はありません。
大魔法を使うものが少なからずいたときは、かなり使われていました。
しかし、魔物も弱くなっていき領域魔法は廃れました。)
「なるほどな、現実世界への影響を抑えるために使用する魔法か。」
(はい。そして、雪村様だけでなく月継も会得していただきます。)
「えっ!俺もですか?」
(はい。あなたの月魔法は雪村様のとは系統は違いますが、環境への影響は少なからずあると思われます。
そのため領域魔法を会得すべきと判断しました。)
「わかりました。精進させていただきます。」
(雪村様と違い素直で助かります。それでは、異世界へ行きましょう。魔力も十分に溜まっています。
雪村様には目的を果たしていただかなくてはありません。)
「ああ、少し前の言葉が気になるが、そろそろ行くとしよう。
月継、お前も準備はよいか?」
「すいません師匠。」
少し恥ずかしながらも、月継が何か言おうとしてきた。
「んっ、どうした?」
「はい。できれば、導く者さんにも名前を付けてもらえませんか。」
(ほう、それはなぜですか?)
「導く者だとどうしても呼びずらくて・・・」
「うむ、それも確かにそうだな。では貴様の名前は…」
こ奴の名前か、性格は生意気だが道を照らそうとする様・・・
「そうだな、貴様の名は日和だ。」
「日和さんですか!いいお名前ですね!」
(日和ですか、なんとも変な名前ですね。いいでしょうその名前で我慢しましょう。)
「素直にうれしいと言ったらどうだ?」
(それでは行きましょう。さっさと準備をしてください。)
おい無視か。
「それでは師匠。異世界でもよろしくお願いします。」
「そうだな、それでは異世界へまた行くとしよう。
異世界転移発動。
同行者:月継。
異世界転移開始。
そして、雪村たちの周りは、光に包まれました。
異世界 ルマ王国とクルデン王国の国境付近。
「ここが異世界ですか。かなり変わった植物がたくさんありますね。」
「ここは前来たところとは違うようだな。」
一行が来た場所は森を貫いている夜の街道であった。
(はい。前の場所はおそらくとてつもない極寒の地となっている可能性が高いので、この場所絵を選びました。)
「確かにここまで寒いと感じるほどの冷気が来る。」
「師匠はとてつもないほどの魔法を使ったのですね。」
(まずは、月継のスキルの確認をしましょう。)
「そうだな。どのように確認するつもりだ?」
(適当にそこらの魔物を討伐しましょう。
大丈夫です。このスキルであればどんなモンスターにも負けることはありません。)
「そこまで強いのであれば、俺が教えることはあるのか?」
(もちろんあります。月継はスキルが強くても魔法使いとしては未熟なので、
あなたが正しい使い方を示す必要があります。)
「そんなところか。ならば俺も、様々な魔法を身につけなければな。」
「はい!ぜひともよろしくお願いします。」
雪村と日和と月継が今後について話していると、
後ろから魔物の唸り声が聞こえた。
振り返ると、長い爪を持つサル型のモンスター
ネイルモンキーが現れた。
(ちょうどいいですね。こいつを狩ってみましょう。
月継、スキルを発動してこいつを倒しなさい。)
「ええ!いや無理です!俺にはできません!」
(獲物を前にして弱音を吐くとは、それでも侍の息子ですか。
男なら立ち向かいなさい。)
「まあまあ、こいつも手に入れたばかりのスキルなんだからここは俺がっ」
(雪村様は黙ってください。)
黙ってくださいって、俺師匠なんだけど・・・
(とりあえずここで立ってください。)
「えええええええ!」
月継をネイルモンキーの前に立たせるとネイルモンキーはじっと月継を見つめる。
すると奇声を上げて向かってきた。
「くっ、」
しかし
襲い掛かってくると思っていたが、なぜか月継を通り過ぎてしまったのだ。
「えっ?」
「んっ、なぜあの魔物は逃げたのだ?」
(私にもわかりません。あのモンスターは気性が荒いため、すぐに襲い掛かってくると思っていたのですが?)
「なんで逃げたのだろうか?」
その答えはすぐに分かった。
「おい、貴様なにものだ!」
豆知識
領域魔法はどの属性にも存在します。
その領域の風景は幻想的で、神々が住んでいそうな景色が映し出されるようです。
やっぱ日和(導く者)は可愛いですね。