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六道の目

戦国時代 京都の端の村




(ここが、あなたの家ですか。割と普通ですね。)


侍の家は大きくもなく、あばら家でもなくこの時代では一般的な木造の家であった。


「まあ、死んだことになっているだろうし、今は浪人であるからな。」



(ましてや容姿もかなり変わっているので、一見しただけではあなたとはわからないでしょう。)


「そうか、確かに今見たら異国の者か、妖にしか見えないであろうな。」





(何やらさみしそうですね。)


「まあ、少しな。」





家の周りを確認するため、しばらく山の中で侍が歩いていると、急に矢が飛んできて襲われた。



「何者だ!」






「身ぐるみと金を置いていけ。であれば命は助けてやる。」





現れたのは、かなり腕がたちそうな山賊の長のようなとその部下10人だった。


「断る!貴様らにやるものなど一つもない!」




「そこまで死に急ぐか。いいだろうでは死ね!」



(忘れているかもしれませんが、今のあなたは魔法を使えません。)


「そんなことはわかっている。この程度の奴ら、魔法を使わんでも勝てる。」



向かってくる山賊をよけながら、安物の刀で斬りかかる。


一人また一人と切り殺していき、最終的に長だけになってしまった。



「ほうここまでやるとは、主君がいない浪人にしては強い。

貴様、昔は名のある武士と見える。」


「そこまでではない。昔は、ただの雑兵だ。」



おそらくは神格が上がったからであろうな。



「そうか、よほどの鍛錬を積んだのだろう。

ではこの俺自ら貴様の生を終わらせてやろう。」



この男は強い。魔法を使わずに勝てるか?






「参る。」






山賊の長が斬りかかってきた。




雷鳴のごとく速い剣筋


力強い攻撃に侍は押されていた。



「くっ、かなり強い。敵ながらあっぱれ。」



山賊でありながらここまでやるとは、こ奴も山賊になる前は相当の使い手で知られていたのだろう。



「まずいな、私より強い。魔法を使えない今こ奴に殺されないためにはどうすれば?」



(やっとその問いが出ましたか?ではあなたがこの前手に入れたギフトを覚えていますか?)


「むっ、ギフト?なんであったか?」



(やはり全然覚えてらっしゃいませんでしたか。では、ギフトの説明を…)


「今はそんな時間はない!こ奴を倒せるのであれば使え!許可する!」


(せっかちなお方ですね。わかりました。)




上位種討伐によるギフトを使用。


スキル:六道の目を発動。


なお、このスキルに魔力の供給は必要とされません。






なんだ、急に相手の動きが遅くなった。次の攻撃する場所が分かる。







ガキーン!



「何っ!その状態から避けて攻撃とは、見事!」



「でやああ!」




「せいやああ!」









ズバッ!









「ふっ、見事だ。武士から山賊に堕ちた俺を斬れる者がようや・・・くっ」





そう言って山賊の長は息絶え、倒れた。








「すさまじい奴だった。ここまでの使い手はそうそういないだろう。」



(先ほどの六道の目はいかがでしたか?)


「このスキルがあれば剣術は問題ないというほど強いではないか。」



(確かに六道の目の能力の一つは、攻撃しているものの動きが遅く見えるというものです。

ですが、それは相手の動きだけだはなく、自分の動きも遅いというものです。

そのためギリギリで何とか避けることはできても、受けることはほぼ無理だと考えてください。)


「ちょっと待て、六つ目の能力といったか!この六道の目の能力は一つだけだはないのか?」



(はい。六道という名の通り、能力は六つあります。

しかしそれは、神格が上がっていかなければ使用できません。

この目が使えたのは、上位種討伐により神格がかなり上がっていたからです。)


「なるほどな、こんなにも強い能力があと六つもあるとは。しかも魔力の供給が必要ない。

もはや、何でもありな目であるな。」



(はい。この目は今後にも大いに役に立つでしょう。

私も、こんなものを手に入れるとは思いませんでした。)


「では家に帰って後2日ゆっくり休むとしよう。」


そのまま、侍は山を下りていきましたき。



豆知識

気づいている方もいるかもしれませんが、

導く者はかなり毒舌です。

まだ侍と出会って間もないので、全然素を出していないです。

また、導く者ではなんか愛称としては嫌なので、さっさと侍に名前を考えてほしいですね。


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