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第1話 親が死んでおっさんだと自覚したとある日

ギャルゲーへの愛を込めて書きました。

もしよろしければお読みください。

「ふう……。これで、引っ越しの整理も大体済んだか」


 俺一人で暮らすには広すぎる一軒家のリビングで、そう呟く。


 両親が死んでからもう、一年が経った。


 証券会社勤めの俺は、それなりに多忙だ。


 その忙しさにかまけて、両親の遺品整理やあれやこれやに時間をかけてしまったが、それももうすぐ終わりだ。


 俺は、自宅を売って手狭なワンルームに引っ越すのだ。


 これで子ども部屋おじさんも卒業という訳だ。


「これで最後だが……。このダンボールには何入れてたっけ――ああ……。こういうの、学生時代によくやったなあ。ギャルゲー」


 学生時代、俺は生粋のギャルゲーマーだった。男子校出身で女子との出会いがなかった――というのは言い訳か。たとえ共学だったとしても、陰キャの俺は結局女子とは縁のない学生生活を送っていただろう。


「まとめてどっかに適当に売るか……。それにしても、懐かしい。これとか、好きだったな」


 俺は、ダンボールの中から、一本のギャルゲーを拾い上げた。


 そのタイトルを『曇りなき青空の下で』、通称『くもソラ』という。


 くもソラは、と〇メモタイプのシミュレーションゲーではなく、選択肢を選んでストーリーを読み進める、いわゆる『紙芝居ゲー』である。内容としては、日本の田舎を舞台にした和風伝奇ホラー要素を含む泣きゲーだ。


 オタクの間での知名度は今となっては低いが、当時は全くの不人気という訳でもなく、計三シリーズが発売される程度には売れた。総合的な評価としては、名作には遠く及ばず、佳作――程度な感じだろうか。


「そういや、これが初めて買ったギャルゲーだっけ」


 最初は中古で安いからと言う理由で買ったゲームだったが、気がつけばはまっていた。


 なんとなく懐古的な気分になった俺は、他のダンボールから時代遅れの家庭用ゲーム機を引っ張り出してきて、ギャルゲーのディスクをセットした。メモリーカードも……、よし。まだ生きてる。


 俺は、冷蔵庫からビールを取り出して、ゲームを起動した。


 ファンタジア文庫様より2月19日に発売される、本作の書籍版『鬱ゲー転生。 知り尽くしたギャルゲに転生したので、鬱フラグ破壊して自由に生きます』の特設ページを作って頂きました!

 よろしければ覗いてやってください! そして、ぷひ子の霊圧が、消えた……?


https://fantasiabunko.jp/special/202202utsuge/


挿絵(By みてみん)

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[一言] 1話目から名も知らぬ?ぷひ子の霊圧消えてワロタ
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