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集団召喚、だが協力しない  作者: インドア猫
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森の食材

過去話の集団召喚だが協力しない〜最強魔王と最弱復讐勇者〜も始めました。

「クーくん、ボーッとしてないで、魔獣きたよ!」


買った投げナイフを投げてツノウサギを一匹仕留める。近寄ってきた闇熊に正面から中段蹴りを入れた後、首の血管を裂く。


もう一匹、後ろの闇熊を回し蹴りで、・・・あ、吹っ飛んで死んだわ。蹴り一発だけで死んだわ。


「何あれ、凄い、どうやるの?ねぇ!」

「ちょっと梨恵、落ち着いて。ね、凄いけど後で聞けばいいから、ほら、まだ向こうに魔獣いるから、あっちの支援もしないと、折角の魔法の力でしょ」


ナイス。遠山ナイス。グッジョブだ。良く田畑を止めてくれた。後で礼でも言うか。あとは、適当に遠くの狩ってくるか。


「はっ」


木の枝を足場に飛んでいく。日魔流 船飛び。源義経の壇ノ浦八艘飛び伝説に影響を受けた父さんが無茶苦茶努力して最終的に船十五艘を嵐の海の中羽を使わずに跳べるようになって体術としてまとめたものだ。


よし、羽狼発見。上から踵落としで襲ってまず一匹、空を飛ばれる前にもう一匹、短剣で切り裂く。飛んだ所にジャンプして更に一匹。


残りの二匹が空から無属性の魔弾攻撃をしてくる。それを前に突き進むことによって避ける。その勢いで狼を通り過ぎ、前の木を蹴ってジャンプ。空中の優位をとって【闇魔弾】で仕留める。


「ふぅ」


とりあえず羽狼五匹と。これおいしいって母さん言ってたからな。ステーキにでもしてみるか。ギュウギュウに袋詰めして探索を続ける。


っと、牙猪の亜種かな。超おいしい豚肉の味らしい。狩るか。三匹のうち二匹を投げナイフを額に突き刺してやる。これで死んでないか。


突進攻撃を紙一重で避けつつカウンターを入れようとする。しかし連携されると速いし面倒だな。上手くカウンターが決まらなかった。


あ、でも一体木に当たって自滅してるわ。牙猪って自分が速過ぎて岩とか木とかに当たって自滅するから敢えてそれを誘う戦法もあるらしいが、完全に潰れてるわ。食べれないな。


さっきの羽狼の時もそうだったのだが、なるべく食べれる場所を残せるように気を使って倒している。今度は【思考加速】を使ってしっかりとカウンターを決めて仕留める。


『あ、母さん、羽狼と牙猪仕留めたから今から送るから』


『え、本当?嬉しい!今夜は腕を振るうから、せいぜい腹を減らしてきなさい』


と、【念話】で報告してから【転移】で送る。魔石だけはとっておいてこっちで換金しよう。死体は炎で攻撃したとでも言えばいいか。よし、【炎魔弾】これで隠蔽工作は完了。そろそろ戻る・・・


ゾァァァ


背筋に悪寒が走る。母さんレベルの力の持ち主だ。そんなの一人しかいない。勿論聖女だ。気配を断つのが上手い。


「何か用ですか?聖女様」

「まさか気づかれるとは。いえ、集団にいなかったようで。あなたには問題ないかも知れませんがここは魔獣の跋扈する森ですので単独行動はお控えを」


何がまさか気づかれるとはだ。全く驚いていなかっただろう。少々試すような気配の出し方してた癖によく抜け抜けと言う。しかし本気でビビった。


この前殺されかけたばっかりだからな。母さんと同じ強さだとすると現状は俺より強いということになる。更に援軍も来る可能性とか。今ばれてたら本気で死ぬところだった。


戻れば御子神の奴が大活躍してた。リア充はガチの戦闘でも強いのか。そういえばウチとは違う道場で剣道やってるとか言ってたな。そこの道場の師範さんとは面識もあったりする。



************



家に帰る。魔王様からかなり上等な一軒家と補佐役を貰った。補佐役に関しては前に助けたシャドウの兄と女のオーガだった。


夕飯を食べながら今日の出来事の報告をする。「なんでやねん、小学生かっ」とまぁ別に対して上手くもない関西弁風のツッコミをしてしまった。


高校生になってこんな学校の出来事を教える的な事をするのはちょっとどころじゃないレベルで恥ずかしかったりする。しかも身内以外に聞かれながら。
























穴があったら入りたい。

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