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振り向けば妹がそこにいる件  作者: 遥風 かずら
第五章:女子と学園の秘密
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65.もなかちゃん先生の思い出作り 1-3


 はるにいさまとか、可愛すぎますよ? おいくつなのだろう、本当に。


「はるにいさま!」

「は、はい」

「はるにいさまと一緒にいたいの! 駄目?」

「だ、駄目じゃないよ? で、でも、何でそんな急に……」

「パパが言ってくれたの。はるまと一緒になれば、普通に生きれるって!」

「ふ、普通? あれ、俺は特別な存在なんじゃなかったのかな?」


 もなかちゃん先生は、好きで先生になったわけじゃないのかな。そしてパパとは誰のことだろう。


「それよりも抱っこ!」

「うっ……」

「抱っこ!」

「は、はい」


 何も断る理由は無いのだけど、何でかイケないことをしている気になる。それくらい小柄な女の子? だ。


「えへへ~」


 おお? 可愛い。可愛いけど、もなかちゃん先生は本当においくつなのか。


「も、もなかちゃん、いまいくつ?」

「14歳なのじゃ!」

「……えっ」


 ロリ馬認定!? 何で先生なのかは不明だけど、何かざわざわしていたのは気のせいじゃなかった。


「どうしたの?」

「え、えーと……何かイケないことをしているかなぁと」

「それはもなかが子供だから?」

「ま、まぁ……」


 もしさやめが近くにいたら、ロリ馬認定だし……円華からは見損なわれてしまうかもしれない。


「ふっ……やはりもなかの見込んだ通りの男じゃな」

「へ?」

「もなかは14歳などではないのじゃ。本当の年齢なぞ、気にするでない。前も言ったが、明空よりも上なのは認めよう」

「では何故、こんなことを?」

「もなかは、思い出の中に恋はないのじゃ。こんなもなかにも思い出が欲しい……明空は、碓氷が夢中になる程の男じゃからの。もなかも優しくされたかったのじゃ」

「い、いや、そんなことは」

「誰しも特別扱いされて、それがいいこととは思っておらぬ。明空もそうなのじゃろう? せめて、レイケの目の届かない所で甘えてみたかったのじゃ」

「そ、そうだったんですか」


 実際の年齢はもはや聞けないし、恐らく上だと信じるしかないけど甘えたいとか、恋とか……そういうことだったなんて思わなかった。


「にいさま、もなかを抱きしめて?」

「ふぉっ!?」

「もなかは、はるまにいさまのことは気に入っているの。こんなことをお願いするのも、はるまだけなの」

「それはあの、思い出を残したいってことかな?」

「なの!」

「そ、それなら、だ、抱きしめ……」


 ――ぎゅっ!


「も、もなかちゃん!?」

「このまま少しの間、にいさまを感じていたい……のじゃ」

「は、はい」


 何やらもなかちゃんにも何かの事情がありそうだ。これも俺が特別だとか判明したからなのかもしれない。


 特別な庶民な自分と一緒にとか、学園の女子たちには特別なのだろうか。


 こうしてしばらく、もなかちゃんを抱きしめてしまった。もちろん、変なことはしていない。


「……ふむ、これが男に抱きしめられるということの幸せなのかの」

「お、お気に入り頂けましたか?」

「うん……ありがとうなのじゃ!」


 学園のお姉さん先生といい、もなかちゃん先生といい……寂しいのかな。


「はるま……」

「はい?」

「……ちゅっ――」

「……!?」

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