ゆらゆら
ままごとみたいな毎日が続いていた。
仕事行って、彼の部屋に帰り
ご飯を作り帰りを待つ。
彼も私も24時間体制のシフト制
そして彼は大学生で私は専門学校生
休みは全て彼に合わせた。
彼もそれを喜んでいると思っていた。
何日間か彼が帰ってこなかった。
心配で眠れるわけもなかった。
彼のバイト先にいってみた。
以前いた先輩の伊藤さんが仕事していた。
前と変わらず声をかけてくれた。
『久しぶり。安田とつき合いだしたんやねー』
『はい、なんとか(笑)』
『今日はどうした?』
何か知ってそうな口振りだった。
『何日間か帰ってこなくて・・・』
『そうかぁ、あいつも就職活動とか忙しいからなぁ』
そうだった。
彼は大学生。今就職活動の真っ只中。
私、浮かれてしまってそんなこと考えもしてなかった。
『まあ、色々あるやろうけど、先のこと考えてつき合ってるんなら話し合った方がいいかもな』
伊藤さんからそう言われ、頷く事しかできなくて
店をあとにして部屋までの道を歩いていた。
彼はどうするんだろう。
私はどうしたらいいんだろう。
なんて話を切り出したらいいんだろう。
心が定まらない。
どうしていいかわからない。
助けて、助けて、助けて・・・・・
部屋の片隅で一人泣いていた。




