表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/10

出会い

何度か喫茶店に通い、店員さんとも仲良くなり充実した日々を過ごしていた。



ある日、その喫茶店に行くと店員さんが変わっていた。

人見知りが発動した。

お茶だけ飲んで帰った。


私の密かな楽しみが無くなってしまったのか?

焦燥感でいっぱいだった。


職場の食堂でひとりテレビを観ていると、由宇がご飯を食べにやってきた。



『おー、ひとみ、久しぶりやなぁ。最近喫茶店通ってるんやて?』


恥ずかしくて見る見るうちに高揚するのがわかった。




『店員変わったやろ? 前の店員さんと同じ大学の子やから大丈夫やで』







まるでみていたかのような言葉だった。


彼女は、私が人見知りなのを知っているし、多分そんなことやろうと思っているのだろう。


当たっているだけに、悔しくて、情けなくて泣きそうだった。




いや、私は強くなる。

泣かない。

せっかくやから参考にしよう。




またまた意を決した私は勇んで喫茶店に向かった。



そして私は彼に声をかけようと試みたが

これがなかなか難しい。


モゾモゾ、モジモジしてたんだろうか。

彼の方から話しかけてきてくれた。


『よく来られますよね。伊藤君から聞いていました。』


伊藤君とは前にいた店員さんだ。


『僕、安田といいます。ひとみさん?ですよね』




私の最初で最期かもしれない楽しい時間の始まりだった。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ