プロローグ
はじめまして、森のクマと申します!!
この作品が処女作となりますので至らない所も多々あると思いますが、読んでいただいたら幸いです。
…………大地が揺れ続けている。絶え間なく、まるで声をあげながらないているかのよに…
茶色の長い髪をした少女がもう一人の少女を見て言う。
「この森から出てあいつと合流して。この子についていけばわかるから。」
そう言った後に少女は短い詠唱のあと彼女の手から風の鳥がうまれる。
「でも、ユイさんは?」
不安な様子を隠すことも出来ない少女は声を震えさせながらたずねた。
「大丈夫、このくらいのことはたまにあるの。そんなに不安がらなくでいいから、ただ新人にはちょっと危ないから離れててほしいの。」
そう肩を手をかけながら宥めるように言った。
その時ドンと下から突き上げるような大きな揺れがおこる。
「行って!早く!」
「はっはい!」
少女は風の鳥に続いて走り出した。
「生きて、幸せになって。」
そう呟かれた声は誰にも聞こえなかった。
そして、少女が走り出した方とは逆の道を見る。
「絶対に間に合わせる」
ユイは森の奥へ駆けぬける。魔力の暴走が感じとれる方向へ…
どんどんと魔力が強くなり遂には可視できるぐらいの量になっていた。
発生源である神殿。森のなかにあるにはあまりにも不釣り合いな立派なものだ。
その奥に祭壇がある。ユイはそこに立ち静かに詠唱を始める。
「我、汝の命となり、時を共にするものなり。我は母なる大地となり、風となり水となろう。真を好み、偽を拒もう、今ここに契約の証を…」
(シェリー、フォックス幸せになって…)
握りしめた拳から血が一滴落ちるとそこから白い光が溢れだした。それは森を覆い込み金属音のような音を出して弾けた……
「ユイさん?」
風の鳥に案内されて丘まで逃げてきた少女は森を振り返り先程まで一緒にいた人の名を読んだ。
ご意見、アドバイス等ありましたらぜひよろしくお願いします(*´ω`*)