⑧ 豪雪?停電?仕事だな
その日曜日は豪雪だった
湖の湖畔に位置する俺等の地元の住宅地はとてつもない勢いで雪が降っていたのである
深夜から現在、昼間まで絶賛降雪中である
さて、そこまでずっと吹雪のような勢いで降り続ける豪雪で何が起きるかと言えば
停電だ。
遅れたが自己紹介
俺の名前は赤木導
超社会奉仕組織『SVT』に所属している
組織内のポジションは実動部隊隊長、まぁ、ちょっと重役だ
で、今は停電が起きてケータイを使って『SVT』の緊急伝言掲示板で連絡を取り合っている
案件は付近の停電について
豪雪で起きた停電は、直る時間が遅い事から数カ所と断定されている
さらに、この豪雪で電力会社は出動が鈍り、その上多くの箇所を廻っているため到着が遅い
この視界の安定しない豪雪の中、長時間この状況が続いたら……
車輌の衝突が起きてもおかしくない
また、スリップやタイヤ埋まりで止まるケースもざらにある
だとすれば俺たち『SVT』の仕事はそこにある
掲示板を見る
静道彰『今日は豪雪だ。働こう』
荒威大『仕事が多いぞ、何をやるんだ?』
銀嶺静流『僕らにできる事と言えば、交通整理、止まった車を動かす手伝い、除雪、解氷、とかかな』
冴崎美咲『PCは学校にある非常発電機を使えばなんとかなります、オペレーターの利用は可能です』
鎌月舞『警察の方に伺ったところ、交通整理に人員を向かわせているそうですけど。スリップによる玉突き事故等の事故処理にも廻されていて、猫の手も借りたい状況だそうですよ』
星霧麻菜『仕事ー?面倒ねー』
裁凪颯太『それが俺たちの仕事だろ』
葉城七美『tk、しーくん起きてる?寝てない?』
誰が寝ているか!?
もう昼間だぞ!
「起きている……っと」
コメントを打ち込む
水爪と鷹宮先輩はコメントを流していないが、彼らは隠密重視。そう簡単に姿を出さないのであろう
五十嵐と、裏寡は……まぁ、取り敢えず喋らないのであろう
静道彰『では、それぞれの仕事に分担して取り組もう』
……は?
五十嵐駿『どう言う事ですか?』
あ、いた
静道彰『交通整理は二人一組で信号について交通整理にあたる。力自慢はタイヤが空回りしたりしている車を助ける為に移動。除雪は今からやっても仕方ないし、解氷も同じ』
裏寡香奈『つまり、各エリアで同時進行で別々の作業を行なうと言う事ですか?』
静道彰『そうだな』
冴崎美咲『何その私の負担が大きい仕事』
静道彰『すまないとは思っている。だが、これが俺たちにできる最大限の社会奉仕だ』
葉城七美『みーちゃん カメラなら非常用バッテリーモードに切れ変わるように設定してあるから大丈夫だよ』
冴崎美咲『視界安定しないし。まぁ、いいわ。この仕事やりましょう』
静道彰『ありがとう、ではメンバー決めだ』
話は決まったらしい
後はメンバーを決めていつも通り働くだけだ
静道彰『冴崎はいつも通りオペレーターで頼む。荒威、俺、五十嵐で車輌救済にあたろう。残りのメンバー、葉城と鎌月がペア、水爪と鷹宮がペア、銀嶺と裁凪がペア、赤木と星霧がペアだ。裏寡は付近を走行して人手が必要そうなところを探してくれ』
『『了解』』
これから始まるオペレーション
今回は人目につきながら人の為に、仕事
本来は俺たちの管轄外ではあるが、社会奉仕が目的である以上。働かない手は無い
全ては、社会のため
停電騒動を乗り越えてやるさ
「こちら星霧班、位置に着いたわ」
『了解、任務を開始せよ』
俺が指示された場所に向かうと、すでに星霧先輩が到着していた
防寒着のダウンジャケットの上腕部に蛍光イエローの腕章を着けて、誘導棒を持っていた
俺も無論、似たような格好でホイッスルを紐で首から下げている
昔、台風の時にも停電が起きて、その時のボランティア時に装備不十分が露呈して、交通整理専用装備が『SVT』内で決められたのである
「遅いぞ赤木。女子一人を寒いところで待たせるなんて万死に値する行いよ」
つり目気味の目でこちらを睨んで来るポニーテールのお姉様は星霧麻菜先輩だ
男勝りで馬鹿力……とか言ったら殺される
「すみません。久々の交通整理専用装備だったので探してたんですよ」
「そう。そんなのどうでもいいわ。さっさと働き始めよう」
追求しないと言う事は大して遅れた事を気にしようとしてないと言う事かな
いや、いち早く動かなければいけないから、だな。
この状況下、事故はいつ起きてもおかしくない
1秒の行動時間の差がリスクを変えるのだ
俺と星霧先輩は十字路の中央に立って周辺を見渡す
本来は二人も要らないのだが、万が一にでも事故に巻き込まれたりでもした場合、この豪雪で誰にも気付かれないと生命の危機に陥る。
そのため二人一組が最低限の活動条件になるのである
裏寡など、個人で動く場合もあるが、裏寡の場合は車輌につけられたGPSで位置情報がわかるので問題は無い
静かに待っていると大きなチェーンタイヤの音が近づいて来た
「星霧先輩、東サイドからいすゞフォワードが2台近づいて来ています」
「南北問題無し、通していいわ」
「了解」
コミュニケーションをとりながら安全を確認して、誘導棒で円を描くように振ってフォワードを通す
初期のフォワードが作られたのは随分と昔の事だが、CMの斬新さや耐久性の評判で今でも長距離トラックなどに愛用されている
確かに、ワルキューレの騎行を流しながらヘリコプターからフォワードを落としたり、土場をドリフとする光景はなかなかインパクトがあったからな
「南サイド、ジェミニが走行中」
「西側からエルフ来ています、ジェミニを先に通しましょう、エルフは俺が止めます」
「了解」
何故こんなにいすゞが多いのか……とか考えながら誘導灯を頭の斜め前で横向きに掲げて軽く一礼、チェーンタイヤのエルフに止まってもらう
そんな俺の後ろをジェミニが雪上でも構わず颯爽と走り抜けて行き、今度は誘導灯を振って通行許可を出す
その後も少ないながらにそれなり通る車輌(いすゞ社以外も含める)を星霧先輩とさばいていると結構時間が経っていた
だけど、未だに信号は直らない
電気の復旧が進んでいない、と言う事だ
いくら動きが遅れても、警察と『SVT』の交通整理の中、破壊箇所を確認して直す事にここまで時間がかかるだろうか……
……あ!
また車輌のヘッドランプが見えたので思考を打ち消して集中する
「先輩、今度はプラッツが……ん!?警察です!」
「ん?警察?南北問題無し、通していいわ」
「りょ、了解」
当然のような言い方で言われたので、誘導灯を振って通そうとする
「……君たち何をやっているのかな?」
静かに俺たちの前で止まったプラッツのパトカーは窓を開けてこちらに顔を向けて聞いてくる
「あ、ボランティアで交通整理を行なっています……まずかったですか?」
「いや、関心したよ。君たちみたいな子をさっきも何組か見つけてね、本当に感謝している」
どうやら怒られることはないらしい。良かった
「少しでもお役に立てれば嬉しいです」
「ちょっと警官さん、一つ伺ってもよろしいでしょうか?」
星霧先輩が近づいて来て警察に声をかける
「停電の収束に時間がかかりすぎているように思えるんですが、何か原因でもあるんですか?」
「……」
唐突に顔を曇らせ、目を逸らす警察官
どうやら、あるのか……
「君たちにいつまでもこうさせているのも申し訳ないからね……特別に教えようか。今回の停電の件はどうやら人為的なものが関連しているみたいなんだよ」
人為的なもの……!?
それってつまり……
「故意に行なわれていると言う事ですか?」
星霧先輩が俺の言いたい事を代弁してくれた
そう、この停電が豪雪の為ではなく、人間によって行なわれたものだとすれば
確かに、連続で様々な箇所の電線を切っていれば復旧に時間がかかる事も頷ける
というか……本当に故意であれば終わらないイタチごっこじゃないか
「そう、故意に行なわれている可能性があるんだ。だから僕ら警察官が忙しい中パトロールに廻り始めている訳だ」
「なるほど……」
俺が思わず相づちを打つ
パトロールが始まった今、犯人がその事に気付けばすぐに犯行を止めて事件の収束に向かうかもしれないが……
明らかな公共器物損害、それに一般人にも被害は出ていて、これだけの長時間家の中でストーブすらも使えない状況になっている
犯人を野放しにする訳にはいかない
「忙しいのに貴重なお時間取らせてしまい申し訳ありませんでした。是非とも犯人を捜して見つけて下さい」
「そうだね、僕らは全力で挑むよ。君たちも停電が直るまで手伝っていてくれるかな?」
「はい、元からそのつもりです。」
「じゃ、そろそろ行くからね。交通整理はまかせたよ」
「責任を持って努めさせて頂きます」
プラッツの窓が閉まって、走り去る
「先輩、一度作戦本部に連絡すべきですよね」
「そうね」
星霧先輩がインカムに手を当てて通信を始める
「こちら星霧、停電について警察から情報を得たわ」
『こちらオペレーター、なんだ?』
「どうやら今回の一件は人為的なものの可能性が有るらしいわ」
『なんだって……?』
「収束が遅いのはその為だと思うわ。豪雪だけとは思えない収束の遅さだかね、犯人は恐らく連続的に電線を傷つけている。今もね」
『そうか……警察も動き始めたのであれば犯人はいつ逃げてもおかしくはないな。だが許す訳にはいかないだろう……』
「幸い『SVT』は住宅地全域に展開されているわ、それに、警察も動き始めている。」
『あぶり出しが可能と言う事か……地域全体の人影の警戒命令を出せば良いのか』
俺たちの目標は社会への貢献
社会にとって害悪な存在を排除する事で貢献する。
『全チームに通達する。今回の停電が人為的なものである説が出て来た、全員付近の警戒に努めろ』
『『了解!』』
取り敢えず一連の話をインカムで聞いていたのであろう、メンバーからの復唱が続く
『ついでに現状報告をしろ、各班リーダー』
『静道班はいすゞのフォワードが坂道でのぼれなくなっているのを二台動かした。それから、他の車輌も幾つか支援したぞ』
『了解』
『葉城班、交通整理は無事に進んでいます、事故も今のところはゼロです』
『了解』
『鷹宮班……無事故』
『……了解』
『銀嶺班、こっちに奴らの姿は見えないよ……だけど宿命の刻は確かに近づいて来ている。引き続き警戒を続ける』
『……そうか。』
「星霧班、問題は無いよ」
『了解、では引き続き作戦を続ける事、周囲の警戒を怠るな』
『『了解』』
誰が……なんの目的に停電を引き起こしているのか
それらはわからない
だけど、とにかく止めなければならない
連続停電事件をな。
……とは言え、犯人探しに全力を出して交通整理を放棄するわけにもいかない
次々とやって来る日本車をウインカーを見てコミュニケーションをとって、通していく
この吹雪同然の天候の中外を歩く物好きは今のところいない
人影は見当たらない。
もうすでに犯人は逃げたか……?
『こちら裏寡、バイクで周辺住宅を捜索していたところ、大して雪が積もっていなかったはずの電線が3分後に切れているのを確認しました』
……!?
『星霧班の近くで確認されました、また、その直前に人影も確認しました。人物の特定や推測は不可能ですが居た事だけは確かでしょう』
俺たちの近く!?
『こちらオペレーター。星霧班、周辺を警戒せよ。』
『わかっているわ!』
星霧先輩がインカムに向かって怒鳴って周辺を見渡し始めた
俺も急いで辺りを見渡す
と、そこに聞こえて来るエンジン音
チッ……
舌打ちをして音の方向に視線を向けるとそこには一台のバイク
HONDA CB1300スーパーボルドール
裏寡か!
「ご苦労様です星霧先輩、赤木君」
冬用ライダースーツの裏寡がフルフェイスヘルメットを外してこちらに声をかけて来る
「ご苦労だな裏寡、目標の位置はわからないか?」
「ここから40m東側の電線が先ほど言った通り切れていたんです」
「40m……!?」
星霧先輩が驚愕の表情を見せる
こちらに人影は来なかった
だとすれば……退避ルートでこれからここを使う可能性は大きい……!
と、そこで唐突にバイクのエンジンを止める裏寡
「人の気配がします」
そうなんだよな……
裏寡って運転テクニックが別次元なだけでなくて、警戒心も別次元だったりする
そのレベルは野生生物
もしくはそれ以上だったりする
俺と星霧先輩も裏寡の視線を追ってその先を警戒する
……確かにいる
こちらに数人組が近づいて来ていた
雪の視界の悪さの中、見えた
うちの制服か、あれ。
輪郭から色まで見えて来たところで、それがうちの高校の女子制服だとわかる
人影は男子生徒もいる様で、俺等が普段来ている制服の姿も見える
そして、その一人が持っているのは……
「レーザーカッター……?」
建設現場等で木材の裁断などで使われる事が多い、持ち運び可能な小型のレーザーカッターだ
ってもしかしてコイツ等が停電の犯人!?
「あっ!『SVT』!!」
一人のメンバーがこちらに気付いてしまった
「やばいぞ逃げろ!!」
全員が背を後ろにして逃げ去っていこうとする
現段階で容疑者はあの生徒達と断定
「星霧先輩はここで本部に連絡を!俺と裏寡は追って来ます!」
「えぇ!頼んだわよ!」
「赤木君、乗って」
CB1300スーパーボルドールの後ろ側に乗ると同時、裏寡の手が動き一気に急加速する
このホンダCB1300スーパーボルドールは最高速度、加速性能、どちらを見ても常軌を逸するバイクなのである
数秒で生徒達の背中が見え始める
裏寡が後輪のブレーキをかけて、ブレーキングドリフト。
ブレーギングターンで生徒達に向くような形で静止したバイク
こちらを見て生徒達は顔を青くして固まっている
俺はバイクを降りて近づきながら軽い揺さぶりを放つ
「レーザーカッターを捨てろ、そいつが出力を出すのには2秒必要だ。こちらに狙う間に雪があるから、俺には射線が見える。お前等なら俺の噂は聞いているだろう?射線さえ見れれば避けて武器の破壊ができる、2秒あればな。」
本当はかなり厳しい
相手が持っている武器があのレーザーカッターたった一つとは限らないし、こっちは戦闘員一人に対して敵は4人いる
だけど、ゆすりは利いたらしい
「わ、わかった!何もしないから痛い事はやめてくれ!!」
レーザーカッターを持っていた男が得物を捨ててホールドアップした
「いさぎが良いじゃねぇか、じゃ、同行願うぜ」
「荒威先輩!?」
レーザーカッターを拾うように荒威先輩が姿を現した
「君たちの正体、目的、自分から言える事は言っておきな」
「静道先輩まで!?」
そうか、信号に駐在していた訳では無いからここに直接送られて来たのか
援軍、ありがたいな
「ぼ、僕達は生徒会です!副会長の命令でやりました!」
「生徒会……?」
静道先輩が口に出して不思議そうに思う
「あなた達『SVT』を捕まえる為に豪雪を利用して同時に停電を起こして、表舞台に姿を表させて捕まえようとしていたんです!」
こいつ……ぺらぺら喋るな。絶対に工作員に向いていないだろ
とはいえ……わかったな
今回の災害は『SVT』を捕縛するために引き起こされていた……と
犯罪混じりの活動を行なっていた俺たちを捕縛するのに犯罪を犯すんじゃ本末転倒だろうに
これから繰り返されるであろう犯罪を止める為に今の犯罪を許したと言う事か……
全体主義、被害をゼロに近づけるのではなく、現実的な範囲内で限りなく少なくする事しか考えていない
外道だ……
そのせいで今回、多くの人が被害にあった
豪雪の中電化製品を動かせなくなり、寒い思いをした一般人の方々
多くの出動を繰り返し、働いていた警察官の人たち
必死に電線の復旧に努めていた電力会社の人たち
俺たちだって責任をもって働いていた
それらが自然災害では無く、一人の権力者の命令によって起こされた人為的なものだったなんて……
許せない
『こちらオペレーター、電力回復した模様。住宅街全域の信号機が動いている。』
「こちら静道。了解、こっちは容疑者の捕縛に成功した」
『捕縛に成功……!?』
「とは言え、活躍したのは赤木だな」
『と、とにかく捕縛には成功……?』
「あぁ、そうだ」
『りょ、了解。どうしようか……』
「どうやら生徒会絡みの話らしい、コイツ等は今回は解放して。親玉を叩きに行くべきだろう」
『生徒会……?親玉って……?』
「どうやら富寺の野郎が仕組んだ俺たちを釣るための策だったらしい」
『……!なるほど、話が見えて来た。了解、では捕虜の扱いは現地チームに任せる』
「了解」
『全チームに通達、任務完了だ。各自帰宅せよ』
『『了解』』
「お前等もとっとと消えろ。生徒会共が」
「「は、はぃぃいいいいい!!」」
背中を向けて逃げて行く生徒会の後ろ姿を見て静道先輩が溜息を吐いた
「今回も面倒な事になったな……はぁ……」
「お疲れさまです静道先輩。どうするんですか?」
「取り敢えず、全員帰宅、体を休めつつ回線でブリーフィングだ」
「そうですね。今回は慎重にいきますか」
相手は生徒会らしいからな……
「少し待ってくれ、赤木」
帰ろうとした俺に静道先輩から声をかけられる
「何でしょうか?」
「お前、御奈沢は知っているな?」
「生徒会長じゃないですか」
御奈沢雨羽
清楚で秀才。正義感も強く、完璧な人間
「御奈沢は今回の生徒会の行動を許可、並びに指示をしたと思うか?」
「会長がですか?」
少し脳内で考えてみる
確かに考えてみれば、違和感がある
「しなそうですね。あの慎重を重んじる御奈沢先輩がここまで派手な作戦を行なうとは思えません」
「そうだよな……ありがとう。やはり少し迷ってな」
今の俺たちは行き場の無い不信感と怒りが入り交じった気持ち悪さで満たされていた
取り敢えず、帰路につく
歩きながら少し、脳内を整理する
御奈沢先輩はほぼ確実に指示を出してはいない
指示を出したのは先ほど生徒会メンバーが言っていた通り、生徒会副会長の富寺卿侍だろう
目的は俺たち『SVT』の捕縛……を利用した自身の権力の増加だろう
レジスタンスの退治を行なった指揮官、名が売れる事は言うまでもない
あのマッドサイエンティスト……一般人への犠牲を出してでも自分の名声を取ろうとしていてもおかしくはない
御奈沢先輩の慎重な対応にしびれを切らして、無許可で勝手に作戦を行なった
……
今の俺等にはわからない
だが、これから全てを明らかにする
こんにちは、永久院悠軌です
豪雪とSVTの関係。
収まらない停電、真犯人を見つける
さてさて、もうすぐこの強襲ボランティアの冬編が終了します
物語は最終決戦へと方向舵をきり、これから始まる壮絶なラスト……!
……いや、まだ終わりませんけどね
壮大にもならないでしょう
では、次回に向けて思考を研ぎすまします