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南ちゃんはいつも嘘つき!  作者: 霜月


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13/18

13通 #準備万端の時ほど思うようにいかない件



 ーー週末、デート。



「海里くん、イルミネーション綺麗だね!!」

「そ、そうだね……」



 街の広場はまるで宝石箱を開けたように、色とりどりの光で溢れ、冬の空気をきらめく魔法のように染めるが、俺の尻は新たな扉を開き、淫靡な蜜で溢れ、今はそれどころではない!!!!



 ーーーーーーーーーーーー

 ーーーーーーーー

 ーーーー



 ーー遡ること1時間前。




「今日は問題のデートの日!!!」



 そう、俺はこの日のために、毎日毎日『準備しておいてね』について調べたのだ!!!



 だが、でぃるど(?)を買う勇気が出なかったのと、|その練習(?)《尻でのマスターベーション》をすることが出来ず、ついに、この日を迎えてしまった!!!



 つまり、ぶっつけ本番!!!(※でもローションは買った!!!)



「うぉおぉおお……この我の指先で……未知なる境地の核心に肉薄するというのか……!!!(訳:自分の指で尻をほぐす)」



 ドキドキしながら、ズボンと下着を脱ぎ、指先に潤滑剤を垂らす。うん、とても、ぬるぬるする。こっ、こんな状態の指を後ろに!!! ベッドに寝転がり、指先で窄みを触った。



「いっ…いざ……戦地へ突撃!!!」



 つぷっ。くちゅ…。



「んあっっ…はぁっ…ちょっ…あってるの? これ……んっ……」



 ほぐすとは一体、どの程度やるべきなのか……どのくらいまでやれば、ほぐれたになるのか……そこまで考えが至らなかった!!! でも柔らかくなってきたような…気持ちよくなってきたような……。



 つまり……どういうこと?!?!



 指先があるところで止まる。なんかよく分からないけど…ここ、きもちいい……。感じるところを押し上げた。



「はあっ…あっ…やばっ…んっ…そろそろ…やめないとっ…でもっ…はぁ…もう少し……みなみちゃ……あっ…」



 ほぐすことが目的だったはずなのに、いつの間にか、南ちゃんに責められている想像をしながら、指先を動かしている自分がいる。



 くちゅ…ぐちゅ。



「んあっ…はぁ…やめなきゃ…でもっあっ…はぁっ……」



 気持ち良さで、息は荒くなり、目尻が垂れ下がる。こんな姿、絶対見せられない。ましてや、南ちゃんで、マスターベーションしてるなんて知られたら……。



 それでも気持ち良さには勝てなくて。我を忘れ、無心に指先を動かし続けた。




 ーーーーーーーーーーーー

 ーーーーーーーー

 ーーーー



 ーーデートに戻る。



 ほぐすだけで良かったはずが、いじり過ぎた故に、大変なことになっているという訳だ!!!



 歩くたびに、尻がキュッと締まり、とても気になる。手入れが甘かったのか、若干、腿に何かが垂れてくる感覚がする。



 どうしても、そちらの方が気になって、デートに集中出来ず、そわそわしてしまう。



「なんか、今日の海里くん変じゃない?」

「俺はぜんぜん普通だよ!!」

「それ、イカれたやつが言うセリフだから」



 南と手を繋ぎながら、イルミネーションの光のトンネルをくぐる。尻がイカれていても、今日は南ちゃんとデート。南ちゃんには楽しんでもらいたい。



「さ、寒くない??」

「海里くんの手、あったかいから大丈夫」



 冷たい風の中、繋がれた手のぬくもりが、寒さを忘れさせるような温かさを保つ。南の手をぎゅっと、強く握ると、同じように強く握り返された。



「キスでもする? 海里くん」

「う、うん」



 南がパッと手を離し、俺の頬に触れた。背伸びをして、顔を近づける姿が可愛くて、屈みたくなくなる。



「屈んでよ」

「……やだ」

「なにそれ。別にいいけど」



 光の中で南の笑顔が映え、ゆっくりと唇が重なった。南の背中に腕を回し、ぎゅっと抱きしめる。初めてする、恋人みたいなことが、胸の中を暖かい気持ちで溢れさせた。



 こんな夜がもっと続けば良いのに。



 ……続けるための『準備しておいてね』をやってきたんじゃなかったのか?



「南ちゃん……俺……準備してきたから!!」

「は?? なんの??」

「それは……その……南ちゃんが……次はちゃんと準備しておいてねって…言ったから……1人でっ……」

「えっ? ちょっと待って。え?? は?? え?? 嘘でしょ」



 急に南に片尻を掴まれ、身体がびくりと震える。今そこはタブーです!!! 南ちゃぁあぁあん!!!



「南ちゃ……だめ……お願い…はぁ…やめて……」

「へぇ。避妊具(コンドーム)用意しておいてって言ったつもりだったけど、僕の為にほぐしてきてくれたんだ?」

「ちょっ……揉まないで……んっ…はぁ…」



 南の指先が割れ目に入り、頬が染まる。たったこれだけでも、自分でやった時とは比べものにならないくらい、感じてしまう。どうなってるの? この身体。



「これは今日、いちゃいちゃしなきゃだね~~っ!」

「いっ……や……えっとぉ……あるぇ??」



 俺は何かを間違えた?!?! クスクスと笑う南に手を引かれるまま、怪しい雰囲気のあるホテル街へと、歩き出した。

 




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