彼女に棄てられないために
今は凍える程の寒さはなく、寧ろ身体から汗が噴き出し、涼しくなりたい。
しかし、私が袖を通し羽織っていた厚手のコートを脱いで仕舞えば、通りすがった誰かに警察に露出したおかしな娘が徘徊していると通報されてしまう。
隣に植村恋香が歩いていたとしても。
毛利美緒は植村の自宅で全裸の身体を縄で縛られ、その上からコートを羽織らされ、通っている高校であるプレイをさせられることになっており、人気のない夜道を植村と歩いていた。
「どう、この状況?興奮する?」
「う、うん……恋香ちゃんと居れるなら、恋香ちゃんの言うこと……きくから」
私はコートを抑えながら、震える脚を一歩ずつ踏みだす。
歩くたびに縄がワレメにくい込んで声が漏れる。
幸い、私達は一人も通行人に会わずに高校に到着した。
22時前ではあるが、職員室や幾つかの所は灯りが付いていた。
残っている高校の関係者にバレないように、物音を立てずに校舎に忍び込む私達。
「ひとまず、忍び込めたね。次はコートを置ける教室を——」
植村が廊下を歩きながら、教室の施錠されていない窓を探しだす。
容易く開けられる窓が見つかり、廊下側の席の机に持っていたハンドバッグを置いた彼女。
「美緒、さぁそのコートを脱いで」
私は恥ずかしながら、羽織っていたコートを脱ぎ、伸ばされた彼女の腕にコートを掛け、預けた。
彼女がコートを受け取り、ハンドバッグの上に載せ、縄で縛られた私の身体を眺める。
「良いわ、美緒の身体……さて、コレを挿れるから来て美緒」
裸足のまま、彼女に歩み寄り、彼女の手が私の股に伸びて、ワレメにくい込んでいた縄をずらし、電源のいれた大人の玩具をワレメを広げられ膣内に挿れた。
「あっゔぅっ……はぁんぅっ、はぁっあぁあんんっっ……」
「私が良いって言うまで抜いちゃ駄目だからね、美緒。廊下を汚したら、駄目よ。掃除する物なんて持ってきてないから。もし汚したら、貴女の身体で掃除するの。分かった、美緒?」
「は、はぁ……いぃっ。あぁああーーんんっ、そぅっそれはやめぇっ……はぁんはぁんっ」
私は彼女にワレメをくい込んだ縄をぐいぐいと上げられ、喘ぎ声を漏らしながら身体を震わせる。
膣内で激しく振動する大人の玩具がさらに奥を刺激して、立っていられない程だった。
「美緒、次はそのまま四つん這いになりなさい」
私は震える脚で廊下に屈み、膝をついて両手をついた。
「そう。良いわよ」
彼女も屈んで、掴んでいた首輪を私の首に嵌め、リードをつけ、立ち上がる。
「美緒、夜の学校を散歩しましょ」
「うん……」
私は四つん這いで、彼女は普通に歩いて、廊下を進む。
彼女が女子トイレの前で脚を止め、私も止まる。
「美緒、そろそろトイレに行きたいでしょ?行って良いわよ」
「うん。ありがと」
私は立ち上がり、トイレのスリッパを履いて個室に入る。
施錠しようとする寸前に扉を開けられ、彼女が入ってきた。
便座に腰を下ろした私を彼女が見下ろしながら、命令を告げた。
「オナニーしてから、抜いてトイレを済ませて」
「わ、わかった」
私は彼女の命令に従い、身体に縄をくい込ませた全裸でオナニーをして絶頂き、大人の玩具を一度抜いて用を足した。
彼女に濡れたワレメをトイレットペーパーで拭かれ、大人の玩具を再び挿れられ、女子トイレを出て、四つん這いで廊下を進んだ私。
私は羞恥心を抱きながらも、彼女にリードで引っ張られ身体に縄を食い込ませた全裸で膣内に大人の玩具を挿れられながら夜の高校を徘徊している状況に興奮していた。
私は流石に生徒が大勢いる時間帯の校内で全裸はやれない。
私だって数ヶ月前までこんな変態ではなかった。
私は植村恋香に好意を抱き、交際して彼女に棄てられることに恐怖を抱くと、もう彼女が望む交際相手になろうと必死で恥ずかしいことを始めていた。
私と植村は一時間程で夜の高校を徘徊するのを切り上げ、植村の自宅に戻った。
私は植村と身体を重ね、快楽に溺れ、多幸感に包まれ、就寝した。