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転生したらちんこだった件  作者: しいなゆいと
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第3話「春の嵐は不敵に笑う」

第3話です!

頭の中にネタはあるのにいざ文章にしようとすると歯痒くなります。

難しいです!


なんにせよ気軽に読んでいただければ幸いです。


【第3話 春の嵐は不敵に笑う】


 「あら、お父様たちはまだいらっしゃっていないのね。」


 ダイニングルームに到着したエリザベスは少し驚いた。今朝の一件のせいで自身が1番最後に到着するものだと思っていたからだ。


 しかし


「おかしいわね…。」


 父親どころか使用人たちの姿も見えない。

そういえば自室から出る際カミラの姿も見えなかった。


 「仕方ないわ。待っていましょう。」


席について先程の出来事について考える事にした。


 困惑したような表情。次に俯いて赤面。これは絶望の顔だろうか、涙を堪えているようだ。

ころころと表情が変わる。


 「よしっ。」


 と、一通り考えきったのちエリザベスは勢いよく立ち上がった。どうやら彼女なりに整理がついたようだ。


 「悩んだって仕方がないわ!ポジティブにいきましょう。エリザベス!」


 自身を鼓舞する。頬を叩いてキッと顔を上げる。


「おはようエリザ。今朝も元気ですね。」


 顔を上げた先には一見エリザベスと変わらない背格好の女性。さらりと腰の辺りまでのブロンドの髪に白い肌。透き通るような青の瞳。

考える事に集中して気が付かなかったようだ。


 「お、おはようございますリディアお母様!今朝は普段より遅かったようですがなにかあったのですか?」


慌てて席に着くエリザベス。


 「まぁ可愛らしいエリザ。今朝は普段より2時間も早く目が覚めてしまったの。その分早くここへ来たものだから私が1番乗りかと思ったのに。」


うふふと笑いながら席に着くリディア。


 エリザベスはそんなリディアの言葉に戸惑いの表情をした。


 食事の時間はおよそ9時。

エリザベスの起きた時間は7時30分。

それから例の事件のせいで自室から出たのは8時40分頃だったはずだ。


 本来ならエリザベスがダイニングルームへ到着した時点で3人が揃ってもおかしくはない。


 エリザベスにとってリディアはよき母親だ。

だが彼女は独特の雰囲気と不思議な一面を併せ持っているため自身の母親でありながら理解できない部分も多い。


 故に今回も冗談なのか判断がつかないと言ったところである。


 「あらあらまだねぼすけさんなのかしら。それよりあの人はまだ見たいね。いらっしゃるまで女同士でお話ししましょう。エリザ。」


 「はい。お母様。」


 エリザベスは幼い頃からリディアの落ち着くようでそれでいて遠くまで透き通るような声が大好きだった。


 「どうぞ。」


 使用人が紅茶を差し出す。


 「ありがとう。」


 笑顔で受け取った。

 結構長い間考え込んでいたのね私。と思いながら角砂糖を3つほど入れたそれを口に含んだ。


 しばらく談笑しているとエリザベスの父でありリディアの夫であるアルフレッドが現れた。


 リディアと同じようにさらりとしたブロンドの髪の男。色は彼の方が少し赤みがかっている。筋肉質でありながらどこかしなやかな体躯。

対照的なのは力強い紅の瞳。


 「2人ともおはよう。どうやら私が最後みたいだ。遅くなってしまいすまないね。」


 「気にしないでアルフレッド。」

「そうよお父様。私たちが普段より早く集まっただけなのですから。」


リディアとエリザベスは言う。


 「さあ!食事をしましょう!」

溌溂たるエリザベスの一声を合図に食事が始まった。


 3人で談笑し食事を摂る。窓から見えるのは春の景色。薄いピンクに濃いピンク。綺麗な花が咲いている。いつも通りの風景を眺めながらいつもと同じ風味の紅茶を嗜む。いつもと違うのは彼女の下着の中に現れたモノの存在くらいだろうか。


 気にしていない風でも。やはり普段はそこにないものが存在している。どこかムズムズとこそばゆいし違和感もある。つい左手のフォークを床に落としてしまった。


 「どうぞ」


 様子を見ていた世話係のカミラが変えのフォークを差し出す。

 

「今朝は随分早起きだったのですねお嬢様。起こしに行った際いらっしゃらなかったので。

寝坊癖が治ってきたようで私嬉しいです。」


 耳元で囁く。


「なにを言っているのカミラ。貴女とは今朝お話ししたばかりじゃない。ところであの後どこへ行っていたの?」


 囁き返すエリザベス。


 「???」

 

 「???」


 文字通り困惑の表情を浮かべる2人。

お互いに会話が噛み合わないと言った感じだ。

 

「2人ともどうかしたのかい?」


 アルフレッドは尋ねる。


 「いえなんでもありませんわお父様。」


 この話はまた後で。

(めくばせ)をし、ひとまずは離れるカミラ。


 それから1時間ほどで顔合わせの食事は終了しエリザベスは自室に戻った。


 「お母様といいカミラといい今朝はどうしたのかしら。少なくともカミラはその手の冗談を言うような子ではないし…。」


 触り心地のよい彫刻の入ったマホガニー製の置き時計を手に取る。


 「時計も壊れている様子はないし…それに今朝は随分疲れたわ。ひとまずカミラを待ちましょう。」


 ベッドに腰掛けるエリザベス。

ふと目を閉じる。その刹那。


 「そろそろいいか?」


すぐそばで聞こえたのは男の声。

しかし聞き知った声ではない。父ではないようだ。


「え?」


 目を開き見渡すが声の主らしき姿は見当たらない。


 「ここだよここ!」


 冷静に声をたどると自身の下半身の辺り。


 まさか…いや、もはやまさかはないですわね。

エリザベスはこの非日常に順応しつつあった。


「ふぅ。」


それから2度ほど深呼吸。


「なんだかデジャヴですわね。」


 今度はゆっくりと下着を降ろす。

ある。例のモノが。心音が早くなる。

エリザベスに緊張が走る。


 パンツを下ろし切るか否か落ち着く間も無く「それ」は音を、いや声を発した。


 「よっ!お互い難儀な事になっちまったなぁ!」


 言い切る間も無く。


 「イヤァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!」


 予想外の絶叫。

 

「デジャヴですわね…。」


 「それ」は苦笑した。


というわけで第3話でした!

頭の中であれこれ考えているんですけど思ったより壮大な感じになりつつあります。

ちゃんと完結できるかな笑


ところで主人公の名前どうしようかな笑笑


第4話ご期待ください〜!(*´꒳`*)


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