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オタクが異世界指導者になりました

 こんな散々な夢ある?いや、最近見た夢といえば—うへへ~明日は学校休みだ~!お!?こんな所にミイハてゃんの特大ポスターがあるじゃないか!!いっぱい写真撮らなきゃ!うへへへへ—みたいな夢とか—おっふ!ソシャゲでミイハてゃんピックアップが来ておるではないか!!しかも限定衣装かわいい~!石貯めておいてよかった!っしゃ!いくぞ!おりゃぁぁぁあああ!—みたいな感じだったからなあ。いやあこんなシリアス展開なかなかないわ。しかも、まさか私の愛しのミイハてゃんが原因で追い出されるとは…。まあ!どうせ夢だし!時間がたったら目も覚めて解決よね!まあのんびりしていようじゃないか!

 それからどれぐらい経ったのだろう。一向に目が覚めない、というかむしろ思考はいつもよりはっきりしているぐらいだ。なにかがおかしい。建物から追い出された時には明るかった外の様子も、いつの間にか赤みがかってきている。というか、それよりももっとおかしなことがある。私は動くたびにギシギシと音を立てる馬車の座席から立ち上がって、運転席を覗いた。

「あの、あのぅ、おじいさーん。この馬車いつになったら出発するんですかー」

そうなのだ。この馬車、これだけ時間が経っているにも拘わらず、1ミリも進んでいない。しかもこの人、全然反応してくれないんだけど!?

「おじいさーん、おじいさん、聞いてますかーおじいさーん」

すると、おじいさんがいきなり振り返って

「俺はジジイじゃねえ!」

そう言っていきなり掴みかかってきた。言われてみると、手にあるしわのように見えたものは何かでひっかかれた傷跡だったし、ローブからのぞいた髪は白髪ではなく銀髪だった。

「ちょっ、ちょっと待って!リアル銀髪!!やばあ凄い美しすぎて神!しかも何よこいつイケメンだわ。」

「おまえ声でけえよ!出発してねえのが魔導士たちにばれるだろふざけんな!」

そういいながら銀髪イケメンが頬をつねってきた。

「いひゃいいひゃい!ひゃめて!ひぅかにふるから!」

「わかったよ」

はあ、痛かった…。ん?痛い?おかしい、これは夢のはずだ。なのに何で痛いと感じているんだ。

「ねえ、あなたもう一度私の頬をつねってくれる?」

「はぁ?おまえМなの?キモイんだけど」

「お願いよ!ねえ!」

「うるっせえな!」

「いたっ…」

突き飛ばされた拍子にぼろ馬車から出ていた釘の先に手が当たって血がにじむ。

「あ…わりぃ…」

「いや…大丈夫。それよりも、やっぱり…。これ夢じゃなくて現実なんだわ…。」

「は?あたりめぇだろ?お前ちゃんと目開いているんだから。」

言われてみればそうだ。私の目はぱっちりと見開いている。だから確かに夢じゃないんだろうけど、状況があまりにも夢設定すぎるんだわ!!!え!!??何?私異世界転移しちゃった感じなの??あのアニメとかラノベとかでよくある??うわあ…。まじかぁ…。


かっこいいな!!!!???


 え、私凄すぎん?やったあ!!夢の異世界ライフよ!現実になっちゃったわ!これから色んな事があるんだろうなあ!ってことはこの状況、ラノベでいうと私が主人公!?やばい超テンション上がるわあ!

「……い」

え、じゃあ私にも特殊能力が備わってたりするのかなぁ!!?

「…おい」

そりゃそうよね!だって私召喚されてこっち来たわけでしょ?特殊だったから来たにきまってるわ!…って、追い出されたんだったわ…。

「おいっつってんだろうが!聞いてんのかおめえ!!」

「ひいぃっ。何よ!そんなに怒らなくてもいいじゃない」

「お前が聞かねえからだろ!?いいか、これから魔導士の儀式が始まるんだよ。ここで騒いでいたら出発していないことがばれて捕まるかもしれねぇ。いいからひっそりしとけ」

あまりにも真面目な顔で銀髪君が言うもんだから、私は黙るしかなかった。すると、それから1分も経たないうちに魔導士たちが外にぞろぞろと出てきた。私を追い出したおっさんとおばあさんもいる。一体これからどんな儀式をするっていうのよ…。

お久しぶりです。五曜の星です。また一段と寒くなってきましたね。皆様も体調にはお気をつけて。

さて、本文のほうではようやくわきちゃんが夢ではないことに気が付きました!私も異世界行きたいです…。行き当たりばったり自己満足のこの作品ですが、読んでくださっている方がいるのであれば、温かく見守ってやってください。

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