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幼き門  作者: マダムコスモス
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5 姉妹の思い出

私は大学に行きた買ったのだすが、何しろ産まれつきの虚弱体質のため、大学を断念して北海道の両親の処へ行きました。先に母と姉とが来ていましたが母や姉は、もう早くに北海道に慣れたようで編み物学校の講師の免許を取得して、達者な編み物の先生になった様です。私もレース糸を買って来てレース編みの本を見ながらドイリーやモチーフつなぎをかなり編みました。誰に教わらなくても、本を見ながらでも見る見る素敵な白い芸術品が出来上がっていきます。ー後に個展を開けるぐらい、沢山向こう十年程レース編みをしました。時間を気にしないで根気よく紡いでいる姿は高齢者になった現在でもあの時期があったから今が在るのだとレース編みをした十年間を有り難く思います。今丹精込めて編んだその芸術作品の数々は岐阜の上のお姉さんの処にあります。長女で凄い頑張ったお姉さんは今から三十年前に癌で亡くなりました。岐阜市茜べに

三階建てのビルを建て、亡くなりました。

そして、下の姉も今から十年前に亡くなりました。それ故現在肉親では、私と妹の二人のみとなりました。


みんなで岐阜の家で住もうと思って私の芸術作品のレース編みも沢山其方に持って行ったのです。

たまに岐阜の姉の家に行きますと玄関やリビングやあちらこちらに私の作品が飾ってあるので、作品を編んだ私は、はっとして感動致します。何故なら随分以前に姉に差し上げたものを、この様に大切にかざってくれてー。と。


歳月は速く流れます。私共を待ってくれません。私の実家の家族の中で私が一番長生きする気がしますが、それでも子供の頃、病気になったりしたのでーとんとんーだと思っています。


目を閉じますと幼い頃、二人のお姉さんと一緒に遊んでもらった事、私が上のお姉さんに似ていると母が言ったら〜嬉しい、嬉しいーーと赤ん坊の私を抱きしめて喜んだ事など、思い出は走馬灯の様に脳裏に浮かん出来ます。ありがとう、二人のお姉さん私共妹と二人は、未だこの世で頑張って、お姉さんに会っても恥ずかしくない自分になります。もう末っ子出甘えん坊の京子ちゃんも高齢者になりました。息子も二人います。やはり、貴方が私共に言って下さった様に私にとって二人の息子は分身です。宝物です。

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