第2話 神と紙
戦争の一つもない、だと…?
現代を基準に考えれば、そんなことは有るはずがないのだが。
「この世界、神様が強すぎて、戦争にならないんです。宗教もただ一つ、《神の偉光》があります。大神ブロワ様が、戦争を成立させません」
「武器は立ち所に使用不能、兵士は行軍前から戦闘不能、挙げ句の果てには戦場が無くなります」
「でも、戦争の代わりに『賭け事』をしているんです。結果はブロワ様によって絶対。時の運に身を任せ、強運の持ち主こそが王」
「それがこの世界、《セブンス》ですっ‼︎」
その言葉を聞いて、俺は、この童顔に似合わぬ不敵な笑みを浮かべる。
ーーー
ステータス割り振り。定義として、ステータスは「割り振る」ので0以上になる。
また、幾何平均の考えなら、一つのステータスはどこまでも大きく出来る。
グラハム数。
大きな数といえばこれだろう。ギネスブックにも載った大きな数。人間には想像もできない。
そしてこうなる。
ステータス
VIT:1/(グラハム数)→1
AGI:1/(グラハム数)→1
STR:1/(グラハム数)→1
DEX:1/(グラハム数)→1
LUK:(グラハム数)^4
LUK極振り。これが俺の選んだ答え。
ーーー
やはりステータスが肝だ。運で転生する世界を選び取った。運で全てが決まる世界。これぞ俺の求める世界だろう。
「少しゲームをしよう」
俺は言った。
「簡単なゲームさ。セシルさんは1〜1万までの数字を自由に選んで紙に書く。それを俺が見ないで当てる。いいかな?」
「私は良いですが、何か勝算でも?」
「それを言ってはお話にならないだろう?」
「わかりました。では、何を賭けますか?」
「お互いの全権。それ以外に無し」
「言い忘れましたが、イカサマ発覚は=敗北ですよ?」
「そんなことはわかっている。やるのか?」
「《セヴンス》の礼儀として、受けないわけにはいきません!」
「じゃあ俺は後ろを向いているから、その間に書いてくれ」
セシルは自分のペンと、部屋に備え付けてある紙を準備した。
(書く数字の数を指定しませんでしたね。さすがに書いた数字全ては当たらないでしょう)
セシルは13、13、1,638、3,340、5,469の5つの数字を書いた。
(2つの13は別の数字。ここまで当てられますか?)
そして保険としてもう1つ細工をした。
「書き終わりました」
「さて、俺のターンだね」




