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「君が『君』でいられるために」の人物紹介・その他補足

この物語は十話完結を目標にしています。


【第一話】繋がった『外』

グラディス:

辺境の村に住む若者でこの物語の主人公。

狩りにて鍛えられた体躯と、状況判断力に優れている。


少女:

現在はまだ正体不明。ヒロイン。

第五話まで謎の予定。


名もなき村:

豊かな森に囲まれた小さな村。

数種の動物と、多種多様な木々で成り立つ秘境となっている。

道はなく、『外』とつながりのない場所。


ある晩、変化のない村に異変が起こる。

見たこともない母子2人。

人の立ち入りを許さないはずの平穏な村に変化が訪れる。


【第二話】地平の先に見える村

ソール:

畏れの森近くの村で『英雄』気取りをする傭兵。


街での仕事が上手くいかずこの村に流れ着いたが、

腕試しにと森で取ってきた木の実を売り、

本業より稼げたために村を拠点にした男。


かつて傭兵として汚れ仕事も行っていたようだが、

木の実から作れる『極上の味』にはまり、

その手の仕事はどうでもよくなったようだ。


畏れの森:

食虫植物、肉食植物に留まらず、葉食植物も存在する森。

枯れた木が連なっている光景だが、

擬態することで、迷い込み休んだものを襲う。


人通りの少なさと、

痕跡すら残さない徹底ぶりとで、

旅の犠牲になった人の数は今も不明のままとなっている。


特殊な香木を松明代わりにすることで戦意を削ぎ、

『くしゃみ』で発見しやすくなる。

木が蓄えた栄養で生まれた木の実は街では伝説級の食材扱いされている。


【第三話】不信の村

マギル:

廃れた村に住む老婆。目つきは鋭く、決して背中は見せない。

杖をもって歩いてはいるが、仕込み杖であり、

老いてなお有事の準備に余念がない『魔女』。


『魔女』の国の女王:

山の最深部の部屋にいる女性。

見た目に反して言動に幼さが垣間見える。

はたから見ると幽閉とも取れなくもない環境だが、

『外』に悟られず『力』を蓄えるのに最も効率の良い方法として、

自ら選んだ。


女王という存在は、

許可した者に『力』を与える能力と、

死んだ者から『力』を奪う能力を併せ持つ存在。

そのため、勢力が最も少ない現時点が『力』を多く有している。



惑わしの山:

廃れた村の裏にそびえる山。

赤紫の水晶が散りばめられており、誘うように明滅している。

場所の不気味さからほとんどだれも近寄らないが、

地下茎の植物がよく育つため、隠れた食料生産拠点となっている。


【第四話】切れた口火

ラコックス:

山賊たちをまとめている首領。

大抵の不幸を笑い飛ばし、仲間に好かれている男勝りな性格。

しかし本当に危険な事は1人で何とかしようとするので、

ある意味でリーダー失格な女性。


『力』に種類があることを主人公に示す。

『進路の力』は触れた物の進行速度を変えることができる。

ただし、空気などの重量がない物は操れない。

そのため、矢などの当たること自体がダメージの物の場合、

一瞬傷を受けてしまうのが難点。


孤独の渓谷:

複数人で入ると必ず1人になるといわれるほどに、

入り組んだ地形と細い道、脆い足場が散在している谷。

地下水路の奥に山賊の隠れ家がある。

『街』に近いほうの谷は整地がある程度されており、

南から近づくものへの天然の物見やぐらとして使われている。

(主人公は山賊の隠れ家から街へ向かうため、出番なし。)


【第五話】束の間の再会

サリア:

本物語のヒロイン。

現国王の娘で、辺境の街の長を務めている。

幼い時に生まれ持った『力』により、ある事件が起こり、

以降、『魔女殺し』という二つ名を得る。

その時期までは、

『魔女』に対して畏怖の感情で表向き問題ない関係を得られていたが、

彼女の『力』が民衆に知れ渡ると、

『魔女』たちへのあからさまな敵意や弾圧が発生し始める。


この物語はそれから約数年は経っており、

『魔女』と呼ばれるものは表向き存在していない。


メディラス:

辺境の街で編成している部隊の部隊長。

寡黙だが、その体力と剣技による能力の高さは群を抜いている。

選出方式が部隊内の模擬戦で最後まで残ったものを採用する形のため、

当然といえば当然だが、指揮能力や監督能力が低い。

そのため、補佐という名の実質指揮官が副長として傍に就いている。

物事の理解が早く、何をすべきかを咄嗟に判断するだけの頭はあるが、

それを伝えようとすると肉体言語と化すちょっと残念な男。


メリダ:

辺境の街で編成している部隊の副長。

戦術書含め本を読むのが好きで、また教えるのも好きという先生肌。

説明も(メディラスよりは)得意ではあるが、

間の抜けたところがあり、メディラスに溜息をつかれることも多い。

『錯視の力』という風景に溶け込む『力』を持つが、

使用時は動けず、まず口を閉じないと役に立たない。

話好きで世話好きな女性。


辺境の街(旧・魔女の都):

かつて『魔女』達と崇拝する者が住んでいた場所。

元々は都といっても牧歌的な暮らしをしており、

作物の実りのために『力』を使うことで、

やせた土地でも十分な食料を得ていた。

今は北から遠征してきた者たちにより占領され、

国の一部となっている。

現在はまともに作物を育てられるものもおらず、

もっぱら交易による貨幣の物々交換により成り立っている。

『魔女』に対する差別意識が最も強い土地柄となっている。


【第六話】君に追いつくために

レグネラ:

サリアの従者であり、唯一の理解者であった『魔女』。

『自律の力』を持ち、簡単に言えば物に命を吹き込む。

命を吹き込むといっても、

実際は『誰かいれば立ち上がる』、『触ったら小突く』程度の

出方に対する反応をさせることに留まる。

第一話で母親として登場したが、

実際は従者としての同伴だった。


なぜ彼女が冒頭で亡くなったのかは、別の話にて。

ちなみに彼女が『生み出した物』はその後も『活躍』している。



正規部隊:

王国直属の部隊を指し、

王もしくはその指揮権を委ねられたものが管轄する。

主な任務は国の治安維持となっている。

治安と一言に行っても、『蛮族』を討伐したり、

『不穏分子』を隔離したりなど、あくまで国に利する者に対しての治安となる。

辺境の街に派遣された部隊も下位部隊に過ぎず、

首都には1人で『蛮族』複数人を相手にできる精鋭が集っているのだという。


裏部隊:

辺境の街で編成されたサリア王女直轄の部隊を指す。

部隊名は『淡き竜の爪』。

正規部隊とは切り離されており、

主な任務は辺境の街の治安維持となっている。

王女の意向で隊員は生まれの違いによる選抜は行わず、

一定期間ごとに行われる大会の勝ち抜きでの選抜となっている。

非公式に特別枠が用意されており、

それは『力』を有する者とされている。

ラコックスのように『蛮族』でありながら部隊に所属しているのは

この特別枠で入隊したからである。

むろん、混乱を避けるため裏部隊は一般には秘密となっている。


『力』を持つものを1か所に集める目的としては2つある。

1つ目は『力』を持つ者同士がけん制し合うことで暴走を起こさぬため、

2つ目は暴走が起きても止められる状態を確保するためとなっている。

これはサリア王女が『力』の行使によって周囲の理解者を失い、

幽閉に近い状態の生活を続けていたことが関係していると言われている。


【第七話】君のいた場所

禊の丘:

『その水を飲んだものは千の力を得、その水で育った作物は万病を治し』

と言われるほど、栄養価が高い水が湧き出ている。

この水源を活用すれば作物もましに育つはずだが、

現在は王族の中のさらに一握りが、試練として向かう神聖な場所として、

立ち入りが禁止されている。

『魔女の都』から近かったことから、

新たな『魔女』を生み出すことを恐れた結果と推測されている。

また権力者がそれを独占することで、絶対の地位を築くためともいわれている。


門番:

ファンタジーの定番、ゴーレム。

先走ったセルエが王位継承の儀を出来なくするため、

レグネラが妨害として設置した。

本来であればサリアの『呪い』が解かれ、

その後にサリアが王位継承の儀を受ける予定だった。


セルエ:

サリアの妹。

自信家で高飛車、相手への接し方の裏表が激しい。

そんな彼女を形作ったのが『過去を視る力』。

何も願わずとも相手の過去の全てを盗み見ることで、

常に自分に有利な立場を築いてきた。

その反動なのか、

『未知』に対して異常なほど恐怖する。

能力によって『答え』を知り、勝利のみを選択し続けた彼女。

先の見えない選択肢を迫られた時、彼女は思考停止し、

『身代わり』を求めて行く。



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