運命の告白
俺はこの想いを伝えよう必死になっていた。
「え・・・本当に?・・・」
高橋はキョトンとした表情で俺を見つめていた。
「うん!」
俺は高橋にこの想いを伝えたいと最高の笑顔で高橋に答えた。
しばらくすると突然高橋が泣き始めた。
俺は何か傷つける言葉でも言ってしまったかと思い焦ってしまった。
「あ・・・ごめん、いきなりすぎたよね・・・。」
俺は申し訳ないという気持ちでいっぱいになった。
「いえ、違うの・・・違う。」
高橋は涙を流しながらも俺の言葉を否定した。
「嬉しいの・・・嬉しい。」
気づいたら高橋は泣きながらも笑顔を見せていた。
今度は高橋が俺に想いを伝えてきた。
「私ね、最初はこのクラスの人達と仲良くなれるか心配だったの。」
「誰かと話すきっかけを作ってそこから友達を作っていこうと思ってて、誰から話そうと悩んでてさ、そしたら木下君と話せたから気が付いたら木下君のことを想うようになってて・・・」
俺はその言葉を聞いた瞬間、高橋を思いっきり抱きしめた。
「え・・・?」
高橋は突然の俺の行動に驚きを隠せないでいた。
「俺、決めた・・・高橋、お前を幸せにしてみせる。今の俺にはどうやらお前がいないとダメみたいだ。」
「私も木下君がいないとイヤだ。」
二人はいつしかお互いに惹かれあっていた。
「これからもよろしくな、由梨亜。」
俺は初めて下の名前で呼んでみた。
「こちらこそよろしく、拓哉。」
高橋も俺の下の名前を呼んでくれた。
こうして俺と高橋の恋愛生活がスタートしたのだった。