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Soul mate ~運命の人~  作者: 町中 花恋
3/5

心の目覚め

今回から登場人物がどんどん増えていきます!

暗い。なぜなら周りには蝋燭があるだけ。ラフィニアは一人で階段を降りていた。先生は魔力が強い所が使い魔を召喚しやすいと言っていた。だから頑張ってそんな場所を探していたら、こんな所まで来ていた。そういえば、アルもテスト合格したそうだ。テスト終わってから会ってないから、なんか悪いな、なんか思いながら階段を降りて行くラフィニア。

「でも、こんな所にこんな階段があったなんて知らなかったな。」

すると、暗闇の中に一つのドアが見えてくる。

「あそこから凄い魔力を感じるわ。」

ドアに触れようとした瞬間、ドアが勝手に開く。その時、部屋から突風が遅いかかってくる。ラフィニアの身体はそれに耐えきれなくて、ドアにぶつかる。

「いたっ!」

指を切ってしまったようだ。そのまま部屋に引き込まれていく。



部屋には大きな魔方陣が書いてあった。ラフィニアは今朝先生に渡された紙の呪文をいつでも言えるように自分自身に魔術をかけていたものだから、その呪文を口走ってしまった。

「我の力となるもの、今ここに現れよ。未来と過去を繋ぐもの、我に従い、我にひれ伏したまえ。」

その瞬間、魔方陣が光り、突風もおさまる。ラフィニアは無事着地。

「どうなっているの?」

魔方陣から何か現れる。

「あっ、もしかして、使い魔呪文いっちゃった?」

はっと前を向くと、そこには見知らぬ男が立っていた。

「……あなた誰?」

男がこちらに目を向ける。

「お前が俺を呼び出したんだろ。」

「あなたドラゴン?にしては小さいし……。わかった!ワニだっていったら大きいし……。」

ラフィニアは一人でぶつぶつ言っている。

「俺は悪魔だぜ?」

男がどや顔で言う。すると、ラフィニアは顔をこわばらせる。

「え~、ドラゴンじゃないの?しかも悪魔?何それ。悪魔を魔界に戻すには……そうだ!図書館に行こう。きっといい案が見つかるはず。」

ラフィニアは急いで部屋を出る。そして、ドアに木を立て掛ける。そのドアに魔法をかける。

『ヒーリングフォース』

ドアが光る。これはドアが衝撃にも耐えれるようにするもの。

「ちょっとの間大人しくしててね!魔界に返してあげるから。」

これだけでは、ドアが破られるのは時間の問題だ。ラフィニアは急いで階段を上がって行った。



ホコリ臭い。この図書館はあまり人はこない。本の貸し出しも自動だし。

「あーあ、悪魔なんかいないでしょ。私、皆には言ってないけど、リアリストなのよ。魔法も絶対何か粒子みたいなのがあるんだわ。きっと。悪魔は原子よ。」

そんなことを言いながら、悪魔についての本を探す。

「あった~!どれどれ……『悪魔を魔界へ帰す、もしくは消滅させるには、天使の力を借りなければならない。天使は新月の夜、全ての条件が揃った特に現れる。』だって。条件って何よ。ちゃんと書いてよね。でも、新月に現れるってことだよね。次の新月は明日か。ま、考えるのは明日でいっか。」

本を直して、図書館を出て行く。その時、ちょうど先生が通りかかった。

「ラフィニア、新しい名前は決まりましたか?今のままでもいいですけどね。」

そのことを忘れていたラフィニアは、少しの間考え、こう言った。

「由香にします。この名前だったら平民にも通じそうだし。」

「では、今日からあなたは由香です。ああ忙しい。証明書も作らなくては。」

先生は走って行ってしまった。

「私も部屋に戻ろう!」

ラフィニア、いや、由香はスキップして自分の部屋へ帰って行った。明日、何が起こるか全く考えもせずに。

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