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Soul mate ~運命の人~  作者: 町中 花恋
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プロローグ

魔界に攻めこまれた天界の女神。早速アイテムも出てきます。


月の光が射し込む部屋。蝋燭の一つも無い部屋。そこに一人の女が静かに、ただ立たずんでいた。透き通ったドレス、きれいにとかれた髪、美しく整った顔。しかし周りには誰もいない。すると部屋のはしにあったドアが開く。

「ヒィール様、もうここは危険です。どこか安全な場所へ」

兵士だろうか、しかし他の兵士より見るからに豪華な身なりをしている。

「もういいのです。あの方と一緒に消滅できるなら」

ヒィールと呼ばれた女は悲しげな、だが決心した顔で言った。

「ですがヒィール様。」

「もう決めたことなのです。あなたにお願いがあります。聞いてくださいますか?」

「もちろんでございます。あの、ヒィール様の願いとは?」

「願いは二つあります。一つ目はこの子を人間界へ逃がして欲しいのです。」

ヒィールが呪文を唱えた瞬間、部屋に箱のようなものが現れる。そして、その中に横たわる赤ん坊をそっと抱き上げる。

「まさかその子は!」

兵士がひきつった顔で反応する。

「この子は私とあの方の子。そして、伝説の子でもあります。」

ヒィールはそういい、また呪文を唱える。すると、部屋に大きな鏡が現れる。

「これは人間界へ通じる地鏡と呼ばれるものです。あなたにはこの鏡を通って行ってもらいます。」

「わかりました。では早速行って参ります。ヒィール様、あなたの無事を祈りながら」

「この子をよろしく頼みます。」

「はっ。では行って参ります。」

兵士は赤ん坊をヒィールから受け取り、鏡の中に消えていった。

その時、またドアが開く。

「ヒィール様、ご報告があります。」

どうやらヒィールの部下の魔道師のようだ。

「ヒィール様が予想した通り、実験は失敗したようです。」

「やはり、その方々も伝説の者たちのようです。」

「どう致しましょうか?」

「その方々に私の子の情報を流してください。きっとあの子の力になってくれるでしょう。」

「では、そのように。」

魔道師が部屋から出ていく。また一人になったヒィールは小さな声で呟いた。

「そろそろ次のステージへ行きましょうか。」

背中に生えた白い翼をはためかせ、赤い空へ消えていった。

第1話は主人公と実験台になった天使と悪魔が出てきます❗学園も出てきますよ~。是非、お楽しみに❗

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