表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
不死王の愛弟子  作者: 時任雪緒
5 イタリア編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

52/140

5-8 ヴィンセントの愛弟子を取り戻すのよ



「ちょっとちょっとなにー!? どゆことー!?」

「せめて説明くらいしろよー!」

 大パニックのボニーとクライド。

「ヴィンセントったら……」

 よよよ、と溜息を吐きながらソファに倒れこむメリッサ。メリッサは深く溜息を吐いて、ヴィンセントから聞いた話を思い出していた。


 ヴィンセントはメリッサにだけは、クリシュナの事を話していた。その事を問い質すつもりだったことも。その事で何かトラブルになったのだろうという予測は出来る。

(だからって、置いてけぼりはないじゃない)

 何も聞かされず消えてしまっては、3人はどうしたらいいかが分からない。何もせずに指をくわえて待っていろとでも言うのか。いや、そんな事は出来ない。


 とりあえずヴィンセントは勝手に消えたのだから大丈夫だろう。問題はミナとクリシュナだ。ヴィンセントから聞いた情報を集めれば、ミナとクリシュナの居場所を探すことは不可能ではない。それもヴィンセントが帰ってくれば一発でわかることだが、ヴィンセントがいつ帰るかもわからない。

 二人を探すことはできる。しかしこの状況をどう定義したらいいか。いや、どう考えても。


「ボニー、クライド」

 声を掛けると、二人は何とか落ち着きを取り戻してメリッサを見た。

「ミナちゃんを探すわよ」

「えっ、どうやって?」

「つーか、なんでクリシュナとミナは消えたんだ?」

 クライドの質問に、メリッサは首を横に振った。

「二人で消えたのではないわ。ミナちゃんは、攫われたのよ」

「えっ!」

 驚いた二人は顔を見合わせて「まさかぁ……」と呟いたが、メリッサはそれを一蹴した。

「攫われたのよ。ヴィンセントがミナちゃんを手放すはずがないわ。たとえ相手が実の兄であろうとも」

 立ち上がりながら溜息を吐いて、メリッサは続けた。

「ヴィンセントにとって眷愛隷属と言うのは、それほど大切なものなのよ。ヴィンセントの大事な愛弟子を取り戻す。私が動くのに、これ以上の理由はいらないわ。あなた達は?」

 問いかけられて慌ててボニーが立ち上がった。

「アタシも探しに行く!」

 続いてクライドも「俺も!」と立ち上がった。それを見てメリッサはうなずいて、3人で城を後にした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ